
「給湯器の交換工事はどれくらい時間がかかるの?」
「工事中はお風呂や料理はできないの?」
給湯器が故障するとお湯が出ないため、大変不便です。お湯が使えない間、お風呂や食器洗いなど、日々の生活に大きな影響が出てしまいます。そのため、給湯器の交換の時間が気になる方は多くいらっしゃいます。
そこでこの記事では以下についてまとめました。
- 給湯器交換にかかる標準的な時間
- 工事が長引く主な要因
- 交換作業中の生活への影響と対策
給湯器の交換を検討している方は、参考にしてください。


黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器交換工事の所要時間はどのくらい?
給湯器の交換工事にかかる時間は、多くの方が気にされる点でしょう。ここでは、標準的な工事時間から、時間が長引くケース、そして工事時間を短縮するためのポイントについて詳しく解説します。
標準的な交換工事の所要時間
一般的な給湯器の交換工事は、約2時間から5時間程度で完了することがほとんどです。これは、既存の給湯器を取り外し、新しい給湯器を設置し、配管や配線を接続、そして動作確認までを含んだ時間です。
給湯器の種類 | 標準的な交換時間 |
---|---|
壁掛け型(戸建て・マンション) | 約2~4時間 |
据え置き型(戸建て) | 約3~5時間 |
浴槽隣接型(戸建て) | 約3~5時間 |
エコジョーズ(高効率給湯器) | 約3~5時間(ドレン配管工事が追加される場合あり) |
ただし、上記はあくまで目安の時間です。設置場所の状況や、交換する給湯器の種類によって時間は前後します。
工事時間が長引く主な要因
給湯器交換工事の時間が標準よりも長くなるには、いくつか要因があります。以下に主な要因を挙げます。
設置場所の状況
- 作業スペースが狭い場合
- 高所作業や足場が必要な場合
- 配管や配線の劣化・破損
給湯器の設置場所が狭く、作業員が動きにくい場合や、機器の搬入・搬出が困難な場合は、通常よりも時間がかかります。また、給湯器が2階の壁面など高所に設置されており、専用の足場や高所作業車が必要となる場合は、その準備や設営に時間がかかります。
交換作業中に、既存の配管や配線が劣化していたり、破損が見つかったりした場合は、それらの補修や交換作業が追加で発生し、時間が長引きます。
給湯器の種類変更や機能追加
現在の給湯器よりも大きな号数の給湯器に交換する場合、ガスの配管や給水の配管径を変更する必要が生じることがあり、時間がかかります。
また、追い焚き機能の追加、エコジョーズへの交換など、今までなかった機能を追加したり、より高性能な給湯器に交換したりする場合、それに伴う配管工事や電気工事が追加で発生することがあり、時間が長引きます。特にエコジョーズへの交換は、ドレン排水の配管工事が必要になるため、通常の給湯器交換よりも時間がかかりやすい傾向にあります。
天候による影響
その他にも、給湯器の交換は主に屋外での作業となるため、雨や雪、強風などの悪天候時には作業を中断したり、安全確保のために慎重に進めたりする必要があり、時間が長引くことがあります。
給湯器交換中の生活への影響:お湯が使えない時間はどれくらい?
給湯器の交換工事中は、一時的にお湯が使えなくなります。これは生活に直結する部分なので、どれくらいの時間お湯が使えないのか、またその間どう過ごせば良いのか気になることでしょう。ここでは、お湯が使えなくなる時間の目安と、その対策について詳しく解説します。
お湯が使えない時間とその目安
給湯器の交換工事中、実際にお湯が使えなくなるのは、工事時間とほぼ同じと考えてよいでしょう。一般的な交換工事は約2時間から5時間程度で完了するため、その間はお湯の使用ができません。
時間帯 | お湯の使用状況 |
---|---|
工事開始時 | お湯が使える |
工事中(約2~5時間) | お湯が使えない |
工事完了後 | お湯が使える |
ただし、これはあくまで目安です。工事の状況によっては、前後する可能性があります。特に、配管の劣化による補修や、想定外のトラブルが発生した場合は、お湯が使えない時間が延びる可能性もあります。
お湯が使えないことへの対策
工事中にお湯が使えないと困るという方も多いでしょう。特に冬場は深刻な問題になりかねません。ここでは、お湯が使えない時間帯を乗り切るための具体的な対策をご紹介します。
入浴について
工事開始前にシャワーや入浴を済ませておくのが最も簡単な方法です。朝風呂や前日の夜に済ませておくと良いでしょう。近隣に銭湯やスーパー銭湯などの温浴施設があれば、利用を検討するのも一つの手です。
食器洗い・手洗いについて
工事当日の食事は、使い捨ての食器や割り箸などを利用すると、洗い物の手間が省けます。また、ケトルや鍋でお湯を沸かしておき、バケツなどに溜めておくことで、手洗いや軽い洗い物に対応できます。
その他の対策
給湯器だけでなく、水道も一時的に止まる可能性があるので、飲料水は確保しておくのを推奨します。また、事前に冷凍食品やレトルト食品を用意しておくと、調理の負担を軽減できます。
水道・ガス・電気の使用制限について
新しい給湯器と水道管を接続する作業中は、一時的に家全体の元栓を閉める場合があります。また、給湯器の電源接続やリモコンの設置作業中は、一時的にブレーカーを落とす場合があります。
このように、給湯器の交換工事中は、お湯が使えないだけでなく、水道、電気の一部が一時的に制限されることがあります。工事担当者から事前に説明があるはずですが、念のため確認しておきましょう。
給湯器交換の流れ:問い合わせから完了まで
給湯器の交換は、突然の故障で慌てることも少なくありません。ここでは、問い合わせから工事完了、アフターフォローまでの一般的な流れをまとめました。給湯器の交換を検討している方は、一度目を通しておくのをオススメします。
問い合わせ・相談
給湯器の調子が悪いと感じたら、まずは専門業者に問い合わせてみましょう。この段階で、簡易的な見積もりが返答されます。現在の給湯器の状況や不具合の内容、希望する交換時期などを具体的に伝えると、その後のやり取りがスムーズに進みます。
その際、複数社から相見積もりを取るのがベターですが、手間を最小限に抑えるためにはネット上の問い合わせページから見積り依頼をし、以下の方法で進めるとスムーズに見積り依頼ができます。
給湯器の写真を3点撮る
まずは、お手持ちのスマホ等で以下の3点の写真を撮りましょう。
- 給湯器本体の型番が分かる写真
- 給湯器全体+配管が映る写真
- 給湯器周辺の環境が分かる写真






ネット上から見積り依頼をする際、この3点の写真があれば業者側が最適な給湯器を選んでくれる上に、作業場所や作業内容をある程度確定できるため、業者も見積りをスムーズに出すことができます。
希望する給湯器のタイプを伝える
これまで設置されていた給湯器と同じタイプでよければその旨を業者に伝えましょう。
また、給湯器の選び方フローチャートで出てきたタイプを希望する場合はその旨を伝えましょう。中でも、「号数」と「従来型かエコジョーズか」の2点は金額が変わる部分なので先に伝えておくとスムーズです。




工事日は立ち合いが必要な点に注意
見積り依頼の際、通常は希望する工事日も入力する欄があります。
給湯器の交換工事は、外にある給湯器本体の交換だけでなく、自宅内にあるリモコンの交換もある為、施工スタッフが自宅内に入る必要があります。その為、工事日当日は、誰かの立ち合いが必要になるので、予め空いているスケジュールを確認しておき、業者へ伝えておくとスムーズです。
相見積もりが出揃い余裕があれば価格交渉
複数社から相見積もりを取った結果、その時点で最適な業者が見つかればそのまま工事日を決め、正式に申込をしましょう。
ただ、余裕があればここで一度価格交渉をしてみると更にお得に工事ができる可能性があります。
契約・日程調整
見積もり内容に納得ができたら、業者と契約を交わし、工事の日程を調整します。見積もり内容に不明な点がないか、工事の範囲や保証内容などを再度確認し、納得した上で契約を交わしましょう。
日程の調整をする際は、工事にかかるおおよその時間も確認しておくと安心です。支払い方法(現金、振込、クレジットカード、ローンなど)や支払い時期についても確認しておきましょう。
工事当日
いよいよ給湯器の交換工事当日です。事前に給湯器周辺の荷物を片付け、作業スペースを確保しておくとスムーズに工事に入れます。工事は、既存の給湯器の撤去⇒新しい給湯器の設置⇒動作確認という流れですが、この間は基本的に依頼者がすることはありません。
設置した給湯器が正常に動作することを確認できたら、依頼者に新しい給湯器の操作方法や注意点などの説明が行われます。
アフターフォロー
給湯器の交換は、工事が完了して終わりではありません。長期的に安心して使用するために、アフターフォローや保証制度も確認しておきましょう。
- 保証内容の確認:メーカー保証や工事保証など、どのような保証が付いているのか、保証期間はどのくらいかを確認しておきましょう。
- 緊急時の連絡先:万が一、給湯器に不具合が発生した場合の連絡先を控えておきましょう。
- 定期点検:必要であれば、定期点検の有無や費用についても確認しておくことをおすすめします。適切なメンテナンスを行うことで、給湯器の寿命を延ばすことができます。


まとめ
設置場所の状況や給湯器の種類、機能変更によって時間が長引くことがありますが、標準的な給湯器の交換工事は2時間から5時間程度で完了します。
工事中はお湯が使えなくなるほか、一時的に水道・ガス・電気の一部が制限されることがありますので、事前に準備しておくと安心です。
また、給湯器の一般的な寿命は10年~15年です。


耐用年数近く利用していて、給湯器に何かしらの異変を感じている方は、故障してから慌てるのではなく、余裕を持って交換するのをおすすめします。
よくある質問
冬場は工事時間が長くなる?
冬場だからといって、必ずしも工事時間が大幅に長くなるわけではありません。ただし、配管の凍結時には、解凍作業が必要となり、時間がかかることがあります。
見積もりから工事完了までの期間は?
見積もり依頼から工事完了までの期間は、状況によって大きく異なります。給湯器の在庫があれば、問い合わせから1日〜数日で工事完了となることもありますが、給湯器の取り寄せ期間、工事日程の調整期間を含めると、1週間から2週間程度かかるのが一般的です。
特殊な給湯器や部品の取り寄せに時間がかかったり、繁忙期で工事の予約が取りにくかったりすると、数週間から1ヶ月以上かかることもあります。
工事中に立ち会いは必要?
給湯器の交換作業は、室内でリモコンの工事なども行います。そのため、基本的に、給湯器の交換工事中は立ち会いが必要です。
即日交換は可能?
業者によっては即日交換に対応している場合があります。特に緊急性の高い故障の場合、在庫があれば当日の工事も可能です。
なお、当社でも即日交換対応していますので、ぜひお問い合わせください。
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