
「給湯器の設置で起こる問題、トラブルってなんだろう」
「費用に関するトラブルは事前に解決できるかな」
「業者とのやり取りで起こり得るトラブルってなんだろう」
この記事でわかること、
- 給湯器の設置で起こるトラブル
- 費用に関するトラブル
- 業者とのやり取りで起こり得るトラブル


黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯機の設置場所の問題で起こるトラブル事例と対策
設置場所が狭く、追加工事が必要
ベランダやPSなどの狭い場所では、後継機の寸法や排気方向がわずかに違うだけで、金具の位置替えや配管延長、排気部材の変更が必要になり、見積外の費用が生じやすくなります。さらにエコジョーズへ切り替える場合は、運転中に必ず発生するドレン排水の処理経路を確保する前提があり、自治体ごとに取扱いが異なるため、追加の配管や工事が必要になることがあります。国土交通省はドレン排水の取扱いガイドラインを示しており、地域の方針に従った処理が求められます。工事前に経路と方法を確認し、別途費用の発生条件と上限を文書で固めておくと安全です。
突然の電話や訪問で点検を持ち掛けられ、その場で契約してしまうと、狭所ゆえの追加費用が後から積み上がる典型パターンになりがちです。国民生活センターや自治体は、こうした勧誘に応じず、その場で契約しないこと、複数社の見積もりで比較することを強く呼びかけています。
起きやすい原因 | 主な対策 |
---|---|
後継機の寸法差で金具や壁穴が合わない | ふかし枠や金具位置替えで調整 |
PS扉や避難経路に干渉する | 排気部材の種類変更でクリアランス確 |
エコジョーズ化でドレン排水の勾配が取れない | ドレン排水の経路と自治体方針を事前確認 |
狭所は追加が出やすいので、別途条件と上限額を契約前に文書で合意します
給湯器のタイプが異なり、交換できないと断られる
給湯専用から追い焚き付きへ変更したいのに、
- 追い焚き配管が無い
- 屋内設置で排気方式が適合しない
- ガス種が異なる
- 暖房熱源機が必要だが回路が未対応
といった理由で、仕様変更が不可と判断されることがあります。特にエコジョーズへ変更する場合は、ドレン排水をどこへ、どの方法で流すかが成立条件になります。自治体の取扱いは地域差があるため、管理規約も含めて事前確認が欠かせません。可と判断されても追加工事が伴うのが一般的です。
また、電話口や訪問で「このままでは壊れる」「今なら割引」と急がせる勧誘手口が全国で問題化しています。こうした場面では即決を避け、現行の型番とリモコン品番、設置写真を揃えて複数社の現地見積もりで可否と工事範囲を確認してください。公的機関は、安易に点検やその場契約に応じないこと、疑問があれば消費生活センターへ相談することを助言しています。
給湯機の費用に関するトラブル事例と対策
見積もり外の追加工事費用を請求された
訪問や電話の勧誘で即契約すると、狭所や配管の追加などを理由に当日になって費用が積み上がる事例が各地で注意喚起されています。公的機関は、突然の点検提案には安易に応じず、その場の契約を避けて複数社の見積もりで比較検討するよう強く呼びかけています。また、不安な場合は契約先のガス事業者やメーカーへ自分から相談し、消費生活センターにも早めに相談することが推奨されています。
対策の要点は次のとおりです。見積書は書面で受け取り、数量と単価と小計まで分かる形で明細化します。標準工事に含む範囲と別途になる条件、上限金額、総額固定の可否を契約前に文書で確定します。訪問時の勧誘であっても即決は避け、同条件で相見積もりを行い、疑問があれば地域の消費生活センターに確認します。
当日の追加を防ぐには、別途条件と上限、総額固定の可否を契約前に書面でそろえます。その場契約は避け、複数見積もりで比較します
防ぐためのチェックリスト
- 書面の明細を受け取る
- 標準工事と別途の線引きを確認
- 疑問点は消費生活センターに相談
相場をはるかに超える高額な見積もり
突然の電話や訪問で点検を持ちかけ、不安をあおって高額な交換を迫る手口が各地で問題視されています。相談件数は2023年度に急増し、自治体や契約先を名乗る例も報告されています。
相場から大きく外れた見積もりを提示された場合は、その場で契約せず、身分と所属の確認、同条件での複数社の書面見積もり、比較検討、必要に応じた消費生活センターへの相談を徹底してください。インターホン越しで断るなど即時の対処も推奨されています。
給湯器交換業者とのやり取りにおけるトラブル事例と対策
強引な営業で契約を急かされる
突然の電話や訪問で点検を持ち掛け、不安をあおってその場で高額契約を迫る手口が各地で問題化しています。相談件数は2023年度に急増し、2022年度同期の約3倍との報告があり、自治体や契約先を名乗る事例や、契約当事者の7割超が70歳以上という指摘もあります。公的機関はその場で契約しないこと、比較検討すること、必要なら契約先やメーカーに自分から相談することを助言しています。インターホン越しで断る対応や、消費生活センターへの早期相談も推奨されています。
勧誘直後の契約は避けます。同条件で複数見積を取り、身分と所属を確認します。断る際はドアを開けずインターホン越しで対応します
工事の質が悪く、すぐに再故障
勧誘型で拙速に契約すると、現地確認や条件整理が不十分なまま工事に進み、後日の不具合や追加請求に発展しやすいのが実情です。公的機関は、訪問や電話の提案に安易に応じず、その場での契約を避け、複数見積で内容を比較する進め方を繰り返し推奨しています。再故障や不審点があれば、契約書と見積書を手元に消費生活センターへ早めに相談してください。
保証内容の説明が不十分で、いざという時に使えない
説明が口頭のままだと、保証の有無や範囲、対応窓口が曖昧になり、トラブル時に使えない事例につながります。公的機関はその場契約を避け、書面で比較検討することを勧めています。契約前に保証期間と対象、出張費や作業費の扱い、窓口を必ず書面で確認してください。クーリングオフが可能な場合もあるため、不安や迷いがあれば早めに消費生活センターへ相談すると安全です。
給湯器交換でトラブルに合わないために注意すること
信頼できる業者を見つける
実績と口コミを先に確認し、同条件で2〜3社の相見積もりを取り、書面で比べるのが安全です。突然の電話や訪問で点検を持ち掛ける勧誘は、その場契約を避け、必要なら契約先のガス事業者やメーカーに自分から相談します。自治体や国民生活センターも、即決せず複数見積もりで比較し、疑問は消費生活センターに早めに相談するよう注意喚起しています。
施工体制は自社施工か下請けかも確認します。誰が来るのか、保証窓口がどこか、再訪問費の有無まで事前に書面でそろえておくと安心です。
見積もりを比較する際のポイント
見積書は数量と単価と小計が分かる明細で受け取り、標準工事の範囲と別途になる条件、上限額、総額固定の可否を契約前に書面で確定します。勧誘型の場面ほど、当日の追加が生じやすいため、同条件での相見積もりと慎重な比較が公的機関からも推奨されています。
担当者の説明が具体的か、疑問に即答できるかも判断材料になります。
以下で詳しいチェック方法をまとめていますので、あわせてご確認ください。


費用を抑えるための業者の選び方
勧誘で示された高額見積もりは、その場で契約せず、同条件で複数社の書面見積もりを取り直し、身分と所属を確認してから比較します。自治体の注意喚起でも、インターホン越しでの断り方や、比較検討の徹底が案内されています。在庫と工期の見通し、保証の範囲、アフター窓口まで明示できる会社を選ぶと、結果的に追加費用を抑えやすくなります。
具体的な進め方は以下で詳しく整理しています。


万が一トラブルに巻き込まれた場合の対処法
その場では契約せず、いったん持ち帰って比較検討し、早めに消費生活センターへ相談することが基本です。公的機関は、突然の勧誘に安易に応じず、複数社での見積もり比較と早期相談を一貫して呼びかけています。
クーリングオフは契約の形態によって使える場合と使えない場合があります。訪問や電話で急がされた契約でも、対象となる契約なら手続きで撤回できる可能性がありますが、適用の可否や手続き期限はケースごとに異なるため、まずは消費生活センターに確認してください。
不審な訪問には玄関を開けずインターホン越しで断るのが安全です。退去しないなど危険を感じる場合は警察へ連絡し、その後は公的窓口へ相談してください。
進め方の目安です。契約書や見積書、名刺、通話履歴や撮影した写真などの記録を保全します。契約先のガス事業者やメーカーへ自分から連絡して事実確認を行い、合わせて地域の消費生活センターへ相談します。判断に迷うときは即決を避け、書面で条件をそろえたうえで比較してください。
給湯器の交換費用の相場は?
相場は設置タイプと号数と機能と設置条件で変わります。目安は従来型で6〜20万円、エコジョーズで10〜22万円前後です。追い焚きや床暖房対応、屋内やPS内の設置、部材追加の有無で金額は上下します。比較するときは同条件で見積もりを取り、明細と総額固定の可否まで確認すると安心です。
より詳しい内訳と価格帯は以下で整理しています。


まとめ
給湯器の交換トラブルは、設置場所の制約や仕様変更、見積もりの不透明さ、強引な勧誘が重なると起きやすいです。狭所やエコジョーズ化は追加作業が発生しやすいため、現地調査で寸法や排気・ドレン経路まで確認し、見積もりは数量と単価と小計が分かれた明細で受け取ると安心です。
標準工事の範囲と別途の発生条件、上限金額、総額固定の可否は契約前に書面でそろえてください。相見積もりは同条件で2〜3社が基本で、担当者の説明の丁寧さや資格・保証の提示、施工体制まで比較すると失敗が減ります。
突然の電話や訪問で不安をあおる提案はその場で契約せず、自分から契約先やメーカーへ確認し、必要なら消費生活センターに早めに相談します。クーリングオフは契約形態により使えない場合があるため、適用可否と期限を必ず確認してください。万一のときは、契約書や見積書、名刺や通話履歴、施工写真などの記録を保全し、事実確認と相談の流れを同時に進めると対応が早まります。
価格だけに振り回されず、実績と口コミ、明細と保証で業者を見極めれば、必要十分な工事を適正価格で進められます。
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