給湯器のリモコンが故障!?対処法と費用を解説

「給湯器のリモコンが動かない…」
「対処法は?壊れてたら修理?交換?」

台所やお風呂場で操作する事が多いリモコンですが、エラーが出たり突然動かなくなるとお湯が使えず困りますよね。

リモコン故障の際の対処方法にはいくつかコツがあり、場合によっては費用をかけずに直す事も出来ます。ここでは、給湯器のリモコン故障について詳しく解説していきます。

目次

リモコンがつかない場合はまずリセット

給湯器のリモコンが突然つかなくなった・思うような動作をしないという場合には、まずはリセットを試しましょう。

STEP

給湯器本体の電源を切る

STEP

リモコンの電源を切る

STEP

1分ほど置いてからリモコンの電源をつける

これで問題なく復旧するケースもあります。

お湯が出るかチェック

単なるリモコンだけの故障の場合、給湯器のタイプによってはお湯自体は出る場合があります。まずは台所等のお湯の蛇口をひねり、お湯が出るかどうかチェックしましょう。

ただし、リモコンが故障している場合、温度調節が効かず、60℃近い高温のお湯が出てきて火傷等の危険があります。水の蛇口も同時にひねり、少量でお湯が出ているかどうかをチェックして下さい。

また、仮にお湯が使えるとしても、リモコンが故障していると不便なだけでなく、給湯器本体の深刻な故障を見逃してしまう恐れがあります。リモコンが故障したままお湯を使うのはあくまでも緊急対応のみにしておき、以下の症状別で原因を把握し、早めの対処・修理・交換を検討しましょう。

給湯器のリモコン故障のよくある事例と原因

給湯器のリモコン故障の主な事例とその原因を説明していきます。

エラーコードが表示されている場合

リモコンに「E○○」といったようなエラーコードが表示されている場合は、簡単に直るケースのものもあれば、給湯器本体の故障、リモコンの故障など対処方法が幅拾いです。まずはリモコンの取扱説明書を確認し、エラーの原因と対処法をチェックしましょう。

取扱説明書を失くしてしまった場合、下記の各メーカーのサイトからデータ版の取扱説明書を確認してください。リモコンに表記されている型番で検索すると、取扱説明書が見つかります。

温度操作の上下ボタンが効かない

設定温度には上限下限がありますが、その範囲内では動く・上限下限より上げ下げしたいという場合には、取扱説明書に従い設定温度を変更して下さい。

そうではなく全く動かなくなる場合には故障の可能性が高いです。よくある故障の一つで、長年の使用により内部のシリコンゴムが経年劣化していて接触不良を起こしていたり、基盤の故障が考えられます。

リモコンの液晶表示が消えている・欠けている

液晶パネルの表示に不具合がある場合、表示のみに問題があり動作そのものは問題がないケースと、動作もしないケースがあります。

表示のみの問題の場合、そのまま使用する事自体は可能で必ずしも修理が必要なわけではありません。

しかし、温度設定が出来なかったり、エラーが発生した場合に内容を把握できなくなります。エラーの中には給湯器本体の深刻な故障を示すケースもある為、なるべく早く修理するのが望ましいです。

液晶表示に不具合があり、動作もしないという場合、内部の基盤故障が疑われますので修理・交換が必要です。

その他の液晶表示に関して

機種によっては燃焼マークや節電表示、自動配管クリーンの動作表示などがありますが、省エネモードなどが動作している事によって操作が効かないというケースがあります。その場合、リモコンのリセット及び、取扱説明書に従って操作する事で問題を解決できる場合があります。

しかし、取扱説明書通りに操作しても不具合が直らない、操作自体が出来ない、といったケースではリモコンの基盤故障が疑われます。

リモコン故障の場合、以下のように対処しましょう。

給湯器のリモコン故障 具体的な対処法は!?

リモコンのリセットを試しても直らない、明らかな不具合が発生している場合には修理・交換が必要となりますが、以下の順に対処していきましょう。

まずは各給湯器メーカー・施工業者の保証期間内か確認する

給湯器のリモコンの修理や交換をするには、まず各給湯器メーカーの保証期間を確認しましょう。

リモコンの保証は、給湯器本体の保証内容に準じていて保証期間は約1~2年。その期間内であれ通常は無償で修理や交換が出来ます。

また、メーカー保証とは別に、給湯器を取り付けた際に施工業者と独自の延長保証などを付けているケースもあります。その場合も無償での修理・交換が可能なので、保証期間内であればメーカーや施工業者に連絡しましょう。

保証期間外ならば同じリモコンへの交換か修理

保証期間が過ぎている場合には、給湯器のリモコンを修理するか交換する必要がありますが、交換の場合「給湯器のリモコンは同じ型番の物しか使えない」ので注意して下さい。

給湯器のリモコンは原則として給湯器本体とセットで使える型番がそれぞれ決まっています。仮に最新の多機能リモコンに交換したいと思っても、給湯器本体が対応していないので出来ません。

また、修理の場合も基本的には同一型番のリモコンから取り出した、もしくはメーカーから取り寄せた部品のみを交換するケースがほとんどです。

修理・交換費用を安く抑えるにはDIY

給湯器のリモコンだけが故障している場合、本体の丸ごと交換、もしくは部品交換に特別な資格は必要ありません。その為、電気の配線の接続や、基盤交換などの知識に自信がある方であれば、ヤフオクやメルカリ等で中古の本体や部品を購入し、自分で修理・交換するのが費用面では最も安上がりです。

特にスイッチの動作不良の原因がシリコンゴムの劣化などの場合、新しい物はホームセンター等で数百円で購入でき、本体をバラして元通りにすることが出来る方ならDIYが可能でしょう。

ただし、給湯器のリモコンの配線や基盤に関する部分は、ワンタッチで簡単に接続できるような構造にはなっていません。また、給湯器本体の不具合をリモコンが示している場合、本体の修理・交換は有資格者が行わないと犯罪行為にあたってしまいます。

中古リモコンを購入して交換を業者に頼むのはNG

給湯器のリモコンは、ヤフオクやメルカリ等で安く中古品が打っている場合があります。その為、同一型番の中古を購入して、給湯器交換業者等に設置を依頼したら安くなると思われるかもしれません。

しかし、交換作業だけを請け負ってくれる業者はほとんどありません。なぜならば消費者が購入したリモコン本体には何の保証も無いため、施工後の不具合に責任が持てないからです。

中古のリモコン購入は、あくまでもDIYを完遂できる方、もしくはそういった知り合いがいる方限定の選択肢です。

給湯器のリモコン修理・交換を依頼したら費用はいくら?

給湯器のリモコンは、丸ごと交換の場合、施工費用+本体費用で約1万円~4万円程度です。機種によりリモコン本体の値段が変わる為、バラツキがあります。

また、修理費用は5000円~3万円程度が相場ですが、劣化したゴムの交換や断線の繋ぎ直し等の単純作業であれば安くすみます。一方、基盤の故障となるとそれ単体の部品交換は難しく、丸ごと交換となるケースが多いため、費用は高くなります。

寿命を過ぎているなら丸ごと交換も視野に

給湯器本体の寿命は10年~15年と言われており、リモコンの寿命も同様です。その為、寿命を過ぎてからリモコンが故障した場合、給湯器本体も遅かれ早かれ故障が相次ぐ可能性が高いです。

給湯器本体の交換となると、安くて7万円、高ければ25万円程度とかなりの出費となります。しかし、せっかくリモコンを3~4万円かけて新調したとしても、その数か月後に本体が故障してしまった場合、全く同一の給湯器に交換しない限り、新調したリモコンは使えません。そうなればリモコン交換の費用が無駄になってしまいます。

もしも寿命を過ぎていてリモコンが故障した場合には、給湯器本体にも劣化がないかをチェックした上で、リモコンのみの交換で済ますか、丸ごと交換するかを検討してみましょう。

まとめ

給湯器のリモコンが故障したと思ったら、まずは適切な手順で原因を探り、状況に応じて対処することが大切です。

リモコンの修理・交換費用は、給湯器本体に比べれば安いものですが、適切に対処することで費用を抑えて直す事も可能です。

ただ、いくら生活に不便が無い範疇の故障でも、放置するのはやめましょう。リモコンには給湯器本体の深刻な不具合を知らせる機能もある為、それに気づかないまま放置し続けた結果、一酸化炭素漏れ・ガス漏れといった重大事故に繋がる危険性があります。

故障を発見した場合には、DIYもしくは信頼できる給湯器交換専門業者などに修理・交換を依頼し、事故を未然に防ぐとともに、快適なお風呂ライフを楽しみましょう。

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