給湯器の交換は精々10年に1回やるかやらないか。初めてという方もいれば、経験済みの方もいらっしゃると思いますが、10年もたてば色々と生活環境が変わっている事も多く、どの業者さんにお願いすれば良いのか分からないという方も多いかと思います。
結論から言えば、どのようなシチュエーションでも、「給湯器交換を専門に行っている業者」に頼むのが安い・早い・信頼性が高いのですが、その他の業者も含めて、ここではどうすれば最適な業者を選べるのか、その手順と方法を解説していきます。
給湯器交換を依頼できる業者はどこ?
一般的に給湯器の交換工事を受け付けているのは以下の4つです。
・ガス会社
・ホームセンター
・家電量販店
・給湯器交換専門の業者
それを踏まえて、以下で最適な業者選びのステップを解説していきます。
給湯器交換業者は以下の手順で選ぼう
1.急いでいてもまずは給湯器のタイプを確認
すでに給湯器が壊れてしまっていてお湯が出ない、どうしても早く交換したい、と言う場合でも、まず最初にやるべき事は、「あなたに合った給湯器のタイプを知る事」からです。
なぜなら、給湯器はタイプによって価格に大きな差があり、業者に言われるがままに給湯器を選んでしまうと明らかなオーバースペックの物をオススメされてしまう可能性がゼロとは言えず、無駄な出費に繋がってしまうからです。
また、給湯器の種類によっては、今後のガス代にも差が出てくるため、まずは、下記のフローチャートでご自身に合った給湯器のタイプを確認して下さい。
【給湯器の選び方フローチャート挿入】
用語自体は理解する必要はありません。フローチャートで出てきたタイプを希望している事をそのまま業者に伝えればOKです。
2.現在設置されている給湯器周りの写真を撮る
最適な給湯器のタイプが分かったら、次にやるのが写真撮影です。
・給湯器本体の型番が分かる写真
・給湯器全体が映る写真
・給湯器が設置されている場所の周辺環境が分かる引きの写真
こちらの3点をお手持ちのスマホ等で撮影しておきましょう。と言うのも、業者に連絡する際、これらの情報が必要になるからです。
電話で問い合わせる際にも、手元ですぐ見られるようにしておけば問い合わせがスムーズに進みますし、ネット上からの問い合わせでも、上記3点を添付しておくと見積もりまでがスムーズに進みます。
3.即日対応が可能でオススメなのは給湯器専門業者
最適な給湯器のタイプを知り、写真を撮ったらまずは給湯器交換を専門に行っている業者に連絡するのがおすすめです。
給湯器交換専門業者は、その他の業者と比べると給湯器本体の在庫を多く確保していたり、施工できるスタッフが常駐している等メリットが多く、スケジュールが空いてさえいれば即日対応が可能です。
まずは下記より最寄りの給湯器交換業者を探し、問い合わせましょう。急いでいる場合には電話で問い合わせるのが一番です。
【都道府県別業者一覧差し込み※共通コンテンツ】
問い合わせから給湯器交換までの基本的な流れ
1.電話かメール(申し込みフォーム)で連絡
2.その際に撮影した写真の情報を伝える(添付する)
3.業者側がスケジュール確認・見積もり提示
4.ご自宅まで施工スタッフが来て最終確認
5.現地で最終の見積もり提示
6.現地で契約、そのまま施工(作業時間は約2時間前後)
7.施工完了後に支払い(既存の給湯器は業者が引き取り)
給湯器交換専門業者の場合、基本的には問い合わせ時に見積もりを提示し、問題なければ施工スタッフが自宅へ伺います。現地確認を行った後、最終的な見積もりが提示されますので、その場で契約・工事という流れが一般的です。
中には、ネット上で見積もりから支払いまでを全て完結するタイプの業者もあります。
Q.現地確認後に追加費用はないの?
給湯器交換の工事では、事前に写真等でしっかり情報を伝えていれば、現地で急に追加費用を請求されるようなケースはほぼありませんが、下記のようなケースでは追加費用が発生します。
・予定にない配管カバー等のアクセサリーを依頼者側が希望
・エコジョーズでドレン排水の配管を通常より伸ばさないと排水場所が確保できない
・据え置き式給湯器を置く台座が腐食していて新しい物にしないと設置できない
現地の状況の細部まではどうしても写真だけでは伝えきれない事もある為、現地の状況によって追加部品が必要になったりするとその分の費用が発生するケースはあります。
ただ、追加費用が発生する場合には必ず理由を合わせてお伝えしてから契約・施工という流れになりますので、納得がいかない場合には毅然と契約を断りましょう。
4.ガス会社にも依頼できるがデメリットもある
普段契約しているガス会社でも給湯器交換をお願いする事ができます。ただ、ガス会社は本来、ガスの販売が主業である為、給湯器交換が出来る作業員(要資格)が必ずしも常駐しているとは限りません。
また、同様の理由で給湯器本体の在庫を持っておらず、施工までに時間がかかったり、仕入れのルートが少なく値段が高くなりがちだったり、給湯器交換専門の業者に比べるとデメリットもある為、ガス会社に給湯器交換を頼むのは、給湯器交換の専門業者が見当たらなかった時の次善策と言えます。
一方、LPガス交換などで普段からガス会社の担当者と面識があり、気心がしれているような場合には、色々と相談しやすかったり、融通が利きやすいという理由でガス会社に頼むのもアリでしょう。
給湯器交換工事の内容には、台所やお風呂場に設置されているリモコンの交換・設置も含まれており、施工スタッフがご自宅に上がる必要があります。全く面識のない業者に頼むのに抵抗感がある方は、普段からお付き合いのあるガス会社に依頼するのもオススメです。
5.ホームセンターや家電量販店はメリット無し
カインズやコーナン、ビバホーム、コメリ等の大手ホームセンターや、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、エディオン等の大手家電量販店でも給湯器交換を受け付けています。
しかし、これらはあくまでも受付窓口なだけであって自社スタッフが実際に施工を行うわけではありません。提携している最寄りの給湯器交換専門業者や個人の職人さんなどに施工を丸投げしているだけの為、中間マージンが発生する分、費用も高くなりがちです。
また、ホームセンターや家電量販店で給湯器交換を依頼する場合
1.店頭もしくは電話で問い合わせ
2.現地調査
3.現地調査後に店頭に出向いて契約
4.施工
といった4ステップを踏む必要があり、即日対応はほぼ不可能な上、わざわざ店頭まで出向かないと給湯器交換を頼めません。
ホームセンターや家電量販店は、名前の知られた大手も多く安心感があるかもしれませんが、こと給湯器交換に関しては依頼するメリットはありません。
日程的な余裕があれば相見積もりを取るのが最善
給湯器交換を安く済ませたい場合、最も良い方法は複数の給湯器交換専門業者から相見積もりを取る事です。
【都道府県別業者一覧差し込み※共通コンテンツ】
こちらでご紹介している各業者に、ネット上から問い合わせ、それぞれの見積りを比較してみましょう。また、その際に最初に撮影していた3点の写真を添付すると業者側も状況が分かり見積もりを出すまでスムーズに進みます。
問い合わせから見積もりの提示、依頼まで、全て自宅内で完結し、あとは施工日に立ち会うだけで、この方法が最も給湯器交換の費用を抑えることに繋がります。
賃貸であれば給湯器交換は大家負担
「給湯器が壊れた!直さないと!」となっても賃貸物件にお住まいの方はちょっと待った。給湯器はそもそもオーナーの財産である為、壊れた時の交換もオーナー側が費用を負担して行います。
その為、賃貸にお住まいの方の場合、業者を選ぶ必要もありません。管理会社かオーナーに連絡し、急いで給湯器を交換してもらうよう依頼して下さい。
希望する給湯器があれば伝えるのもアリ
賃貸物件で給湯器が壊れた場合、どの給湯器をつけるか、どの業者を選ぶかはオーナー側の意向が原則として優先です。
しかし、例えばガス代がかかるからエコジョーズにして欲しい、号数を上げて欲しい、メーカーはコレにして欲しい、といったような希望があれば伝えてみましょう。
そこから先は交渉になるので、必ずしも希望が叶うわけではありませんが、場合によってはそれで日々のガス代を節約できたりもします。
特に、毎月のガス代平均が1万円を超えているようなご家庭の場合、エコジョーズタイプの給湯器がオススメで、これからも長くお住まいになる予定の場合、従来型とエコジョーズとの費用差を借主側が負担してでもエコジョーズにした方がお得になるケースもあります。
気になる方は、下記関連記事も合わせてご覧の上、オーナーさんとの交渉に活かしてみてください。
【リンク差し込み:https://gas-kyutouki.co.jp/cost-comparison/】