【コード93/930/931】給湯器のエラーの直し方と対処法・原因 ≪中和器寿命≫ノーリツ・リンナイ

エラーコード93(930/931)は、中和器の寿命を検知した際に発生するエラーです。

この記事では

  • エラーコード93/930/931が表示される原因
  • エラーコード93/930/931の直し方・対処法
  • 中和器交換の費用と注意点

について詳しく解説しています。

給湯器には、リンナイ・ノーリツ・パロマなどがありますが、内容は各メーカーで同一で、対処方法も同じです。(異常の呼称など若干の違いはあります。)

監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

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目次

給湯器のエラーコード93/930/931とは?表示される原因

給湯器のエラーコード「93(930/931)」は、中和器が寿命に達したことを検知した際に発生するエラーです。中和器とはエコジョーズなど潜熱回収型給湯器に搭載されている部品で、燃焼時に発生する酸性のドレン水(凝縮水)を中性化してから排水する役割を持ちます。この部品の中和剤が消耗すると中和機能が失われるため、エラーコード93/930/931と表示されて給湯器の運転を停止します。

環境保護と配管保護に関わる重要な部品のため、エラー表示後は速やかな交換が必要です。

エラーコードの違い

  • 93:中和器寿命(旧型機種の表示)
  • 930:中和器寿命による機器停止
  • 931:中和器寿命警告(交換時期が近い予告表示)

いずれも中和器の交換が必要です。931が表示された場合は、まだ使用できますが早めの交換手配をおすすめします。

中和器の寿命が来る原因

  • 通常の経年使用
    燃焼回数に応じて中和剤が徐々に消耗する
  • 使用頻度が高い
    お湯の使用量が多い家庭では中和剤の消耗が早い
  • 燃焼時間の累積
    給湯器の燃焼時間が累積で一定時間を超えると寿命判定される
  • メーカー設定の交換時期
    使用開始から約5〜10年で交換時期を迎える設計

エラーコード93/930/931の直し方・対処法

中和器寿命エラーは、リセット操作では復帰できません。中和器の交換が必要です。

エラー表示時の対応手順

  • 給湯器の使用を停止する(930の場合は自動的に停止)
  • エラーコードと給湯器の型番を確認する
  • メーカーまたは販売店・修理業者に連絡する
  • 中和器交換の点検・作業を依頼する
  • 交換完了後、正常に動作するか確認する

931(予告)が表示された場合

931エラーは寿命が近いことを知らせる予告表示です。まだ給湯器は使用できますが、早めに交換を手配することをおすすめします。予告を無視して使い続けると、930エラーが表示されて突然使用できなくなる可能性があります。

注意

中和器はユーザー自身で交換できる部品ではありません。給湯器内部に設置されており、交換には専門知識と工具が必要です。また、交換後は制御基板のリセット作業も必要になります。必ず専門業者に依頼してください。

中和器交換の費用と注意点

中和器交換の費用目安

  • 中和器部品代:1〜2万円台
  • 交換工賃:1〜2万円台
  • 合計:2〜4万円台が目安

機種や業者によって費用は変動します。複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

給湯器本体の交換を検討すべきケース

  • 設置から10年以上経過している
    中和器以外の部品も劣化している可能性が高い
  • 過去に複数回修理している
    今後も修理費用がかさむ可能性がある
  • メーカー保守部品の供給期間が終了している
    今後の修理が困難になる可能性がある
  • 最新機種への買い替えで光熱費削減が見込める
    省エネ性能の向上で長期的にお得になる場合がある

中和器交換費用が3〜4万円かかる場合、設置年数によっては本体交換を検討する方が長期的にお得な場合があります。

93/930/931エラーはDIYでの修理はNG

給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。

無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。

給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?

小さな修理
(パイプの漏れ、センサーの調整など)
5,000円〜15,000円
中程度の修理
(バルブの交換、配線の修理など)
15,000円〜30,000円
大規模な修理
(ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など)
30,000円〜50,000円以上

給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。

特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?

給湯器交換を依頼できる業者には主に

  • 給湯器交換専門店
  • ホームセンター
  • ガス会社
  • 家電量販店

などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。

ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。

そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。

給湯器交換の依頼先は?

当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。

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