【コード920(92)】給湯器のエラーの直し方と対処法・原因 ≪中和器寿命警告表示≫ノーリツ・リンナイ

エラーコード92(給湯専用機)または920(ふろ給湯器)は、中和器の寿命が近いことを知らせる警告表示です。そのまま使用は可能ですが、放置すると劣化が進み、のちに機器停止(930/931)へ移行する場合があります。早めに点検・交換の手配をお願いいたします。

この記事では

  • エラー92/920の意味と仕組み
  • 使用を続けてもよい条件と注意点
  • 点検・交換の進め方と費用目安

給湯器には、リンナイ・ノーリツ・パロマなどがありますが、内容は各メーカーで同一で、対処方法も同じです。(異常の呼称など若干の違いはあります。)

監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

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目次

エラー92/920とは?中和器寿命警告の意味

中和器は、エコジョーズなどの潜熱回収(高効率)タイプで発生する酸性のドレン水を中和する部品です。内部の中和材(主に炭酸カルシウム系)が消耗し、中和性能が低下してきたときに寿命警告として92/920が表示されます。環境保護や機器内部の腐食防止の観点から、適切な時期に交換する必要があります。

今すぐ止めるべきか?使用継続の可否

92/920は警告表示のため、直ちに停止する必要はありません。ただし、以下の状況がある場合は使用を控え、点検を優先してください。

  • ドレン配管からの漏れ・詰まり・逆流が疑われる
  • 機器内部や据付床に錆・腐食・水濡れ跡が見られる
  • 短期間で930/931(寿命による機器停止)へ遷移した
注意

警告の無視は推奨されません。中和性能が尽きると酸性ドレンが配管や金属部品を侵し、腐食・漏水・周辺整備の損傷につながる恐れがあります。早めの点検をご検討ください。

点検・交換までの流れ

  • 表示内容の記録
    リモコンのコード(92/920)と機種型式・設置年を控える
  • 依頼先の選定
    メーカー窓口、販売施工店、ガス会社提携サービスへ連絡
  • 現地点検
    中和器の消耗度、ドレン経路、受け皿・トラップ・勾配の確認
  • 交換作業
    中和器カートリッジ(またはユニット)交換、漏れ試験、排水テスト

費用の目安と交換サイクル

中和器の交換費用は、部品代+作業費でおおむね15,000円〜35,000円が目安です。機種・設置条件・周辺部材交換の有無で変動します。使用環境にもよりますが、交換サイクルは数年単位で訪れます。点検時に次回目安も確認すると管理がしやすくなります。

再発予防と日常点検

  • ドレン配管の定期確認
    折れ・つぶれ・逆勾配・凍結リスクの有無を点検
  • 屋外設置の保護
    落ち葉・砂・虫の侵入対策、豪雨後の動作チェック
  • 年次点検の依頼
    暖房期前後の点検で消耗部品の状態を確認

よくある質問

Q:92/920が出ても使い続けられますか?

使用自体は可能です。ただし、寿命が近いことを示すため早めの点検・交換をおすすめします。表示を消す目的のリセットは根本解決になりません。

Q:交換しないとどうなりますか?

中和性能が尽きると、酸性ドレンによる腐食・漏水・周辺設備の損傷が起こる可能性があり、最終的に930/931(機器停止)へ移行する場合があります。

Q:自分で中和器を交換しても良いですか?

中和器は排水・気密・機器内部の取り扱いが伴います。漏れや取り付け不良は故障原因となるため、基本的に専門業者への依頼を推奨します。

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