エラーコード710は、給湯器の燃焼を制御する電装回路や基板に異常が検知された際に表示されるエラーです。
この記事では、
- エラーコード710が表示される原因
- エラーコード710の直し方・対処法
- エラーコード710を直せない場合の修理・交換
について詳しく解説いたします。

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器のエラーコード710とは?表示される原因
給湯器のエラーコード「710」は、燃焼を制御する電装回路や基板の異常を検知した際に表示されます。点火や燃焼が成立せずお湯が出ない症状が出ることが多く、機種によっては「71」と表示されます。リモコンや本体の電源リセットで一時的に復帰する場合もございますが、再発する場合は電装基板などの故障が疑われますので点検・修理が必要です。
エラーコード710の直し方・対処法
エラーコード710は、燃焼を制御する電装回路や基板で異常を検知したサインです。まずは安全を確保しつつ、下記の手順を順番にお試しください。改善しない場合は無理に使わず、専門業者へご連絡ください。
- すべてのお湯の使用を止めます
- リモコンの運転を切ります
- 給湯器本体の電源を切ります
- 5分ほど待ってから本体の電源を入れます
- リモコンの運転を入れます
- エラー表示が消えて通常運転に戻るか確認します
※一時的な誤作動であれば、この手順で復帰する場合があります。
再発の有無で切り分け
- 1回のみで再発しない場合は一時的な誤検知の可能性が高いです。
- 同日中に再点灯する場合は、電装基板や燃焼制御回路の不具合が濃厚です。
荒天や低温の影響を除外
- 大雨や強風の直後は内部の湿気で誤作動が出ることがあります。天候回復後に半日ほど置いてから再起動を試します。
- 氷点下付近では凍結や結露が要因になることがあります。解氷後に再起動で改善するか確認します。
吸排気まわりの閉塞だけ目視確認
- 排気口と吸気口にビニールや落ち葉などの異物がないかを外側から確認します。
- 本体カバーの脱着や分解は行いません。
修理手配へ進む判断基準
- 製造から10年以上が経過している場合。
- 短期間に再発を繰り返す場合。
- 他のエラーと併発する、もしくは燃焼中に停止しやすい場合。
依頼時に伝えると診断が早い情報
- メーカー名と型式。
- 製造年。
- エラー表示の写真。
- 発生した状況と再現性の有無。
給湯器の修理・交換は自分でできる?
給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?
小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
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中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?
給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
給湯器交換の依頼先は?
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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