エラーコード65(651)は、水量制御系統の異常を検知した際に発生するエラーです。
この記事では
- エラーコード65/651が表示される原因
- エラーコード65/651の直し方・対処法
- エラーコード65/651を直せない場合の修理・交換
について詳しく解説しています。

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器のエラーコード65/651とは?表示される原因
給湯器のエラーコード「65(651)」は、水量制御系統の不具合を検知した際に発生するエラーです。水量サーボとは給湯器内の水流量を調整する部品で、設定温度に応じて適切な水量を制御しています。この部品や制御回路に異常があると、エラーコード65/651と表示されて給湯器の運転を停止します。
適切な温度のお湯を供給するための重要な制御機能のため、早急な原因の特定が求められます。
エラーコードの違い
- 65:水量制御の異常(旧型機種の表示)
- 651:水量サーボ異常(新型機種の表示)
いずれも対処法は共通です。
主な発生原因
- 水量サーボ本体の故障
サーボモーターや駆動部分の経年劣化 - 水量センサーの異常
水流を検知するセンサーの故障や汚れ - 配線・コネクタの接触不良
サーボモーターへの電気信号が正常に伝わらない - 制御基板の不具合
水量制御を行う基板側の回路異常 - 給水フィルターの目詰まり
給湯器入口のフィルターにゴミが詰まり水流が不安定 - 水圧の異常
給水圧力が極端に高いまたは低い - サーボ内部の異物混入
サーボ機構内に異物が入り動作を妨げる - 一時的なノイズ・誤検知
電気的ノイズや瞬間的な接触不良
エラーコード65/651の直し方・対処法
65/651エラーの対処法は以下の通りです。
- 全てのお湯の使用をストップする
- 給湯器のリモコンの電源を切る
- 給湯器本体の電源を切る
- 5分ほど待ってから給湯器の電源を入れ直す
- リモコンの電源を入れ直す
上記の方法を試して、65/651エラーが消えたらお湯が出るか試してください。
お湯が出ない場合は再度65/651エラーが出ます。その場合は故障の可能性が高いので、使用をストップし、速やかに当社までお問い合わせください。
ユーザーができるセルフチェック
- 給水元栓の確認
水道の元栓が全開になっているか確認する - 給水フィルターの清掃
給湯器入口の給水フィルターを取り外し、ゴミを水洗いする(機種により場所が異なります) - 水圧の確認
他の蛇口から水が正常に出るか確認する - お湯の温度の確認
お湯が出る場合、温度が極端に高いまたは低くないか確認する - リモコン表示の確認
エラーが一時的なものか、繰り返し表示されるかを記録する - 複数箇所での確認
キッチン・浴室など複数箇所でお湯を出してエラーの再現性を確認する - 他のエラーとの併発確認
65/651以外のエラーコードが同時に出ていないか確認する
給湯器本体カバーの取り外しや内部部品の確認・修理は行わないでください。水量サーボは給湯器内部の精密な制御部品であり、誤った作業は感電・漏水・ガス漏れのリスクがあります。給水フィルター清掃と基本確認で改善しない場合は、使用を中止して点検をご依頼ください。

直らない場合の原因例と修理の目安
- 水量サーボ本体の故障
サーボモーターの劣化や駆動部品の破損で交換が必要 - 水量センサーの故障
センサーの劣化や汚れで交換または清掃が必要 - 配線・コネクタの接触不良
経年劣化や湿気により信号が正常に伝わらない - 制御基板の異常
水量制御回路の異常で基板交換が必要 - 給水配管の詰まり
配管内の異物やスケールで水流が不安定
修理費用の目安は、点検・診断で1〜2万円台、水量サーボ交換で3〜5万円台、水量センサー交換で2〜3万円台、基板交換が加わると4〜6万円以上になる場合があります。設置から10年以上経過している機器は、他部品の劣化も進んでいる可能性があるため、本体交換を検討すると安心です。
水量制御異常による症状
65/651エラーが発生すると、以下のような症状が現れることがあります。
- お湯の温度が不安定
設定温度よりも高温または低温のお湯が出る - 水量が不安定
急に水量が増えたり減ったりする - 給湯が断続的に停止する
お湯を使用中に突然止まる - 異音が発生する
水量サーボから異常な動作音がする
これらの症状が見られる場合は、早めの点検をおすすめします。
65/651エラーはDIYでの修理はNG
給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?
| 小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
|---|---|
| 中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
| 大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?
給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
給湯器交換の依頼先は?
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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