エラーコード502は、自動湯はり機能が正常に完了しなかったことを検知した際に発生するエラーです。
この記事では
- エラーコード502が表示される原因
- エラーコード502の直し方・対処法
- エラーコード502を直せない場合の修理・交換
について詳しく解説しています。

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器のエラーコード502とは?表示される原因
給湯器のエラーコード「502」は、自動湯はり機能が正常に完了しなかったことを検知した際に発生するエラーです。設定した湯量や温度まで浴槽にお湯が張れない、または湯はりに異常な時間がかかる場合に表示されます。給湯機能自体は使用できることが多いですが、自動湯はり機能に不具合がある状態です。
浴室での快適な入浴に関わる機能のため、早めの原因特定と対処が必要です。
主な発生原因
- 循環フィルターの目詰まり
浴槽内の循環口フィルターにゴミや湯垢が詰まっている - 循環ポンプの不具合
風呂ポンプが正常に作動せず湯はりができない - 水位センサーの異常
浴槽の水位を正しく検知できない - 給水圧力の低下
水道の元栓が全開になっていない、または配管の詰まり - 循環配管の詰まり・エア噛み
配管内にゴミや空気が混入し循環が阻害される - 浴槽の栓の閉め忘れ
排水栓が完全に閉まっておらずお湯が漏れている - 湯はり設定の不具合
設定湯量や時間に異常な値が入力されている - 制御基板の異常
湯はりを制御する基板側の回路異常
エラーコード502の直し方・対処法
502エラーの対処法は以下の通りです。
- 自動湯はり運転を停止する
- 給湯器のリモコンの電源を切る
- 給湯器本体の電源を切る
- 5分ほど待ってから給湯器の電源を入れ直す
- リモコンの電源を入れ直す
上記の方法を試して、502エラーが消えたら自動湯はりが正常に機能するか確認してください。
エラーが消えない、または湯はりが正常に完了しない場合は、以下のセルフチェックを行ってください。
ユーザーができるセルフチェック
- 循環フィルターの清掃
浴槽内の循環口にあるフィルターを取り外し、ゴミや湯垢を水洗いする - 浴槽の栓の確認
排水栓がしっかり閉まっているか確認する - 給水元栓の確認
水道の元栓が全開になっているか確認する - 循環口の水位確認
循環口が浴槽の底から適切な高さに設置されているか確認する - 湯はり設定の確認
リモコンの湯量・温度設定が適切か確認する - 他の給湯機能の確認
蛇口やシャワーからお湯が正常に出るか確認する - 追い焚き機能の確認
追い焚きが正常に動作するか試す(循環ポンプの確認) - リモコン表示の確認
エラーが一時的なものか、繰り返し表示されるかを記録する
給湯器本体カバーの取り外しや内部部品の確認・修理は行わないでください。循環ポンプや水位センサーは給湯器内部に設置されており、誤った作業は感電・漏水・ガス漏れのリスクがあります。フィルター清掃と基本確認で改善しない場合は、使用を中止して点検をご依頼ください。

直らない場合の原因例と修理の目安
- 循環ポンプ(風呂ポンプ)の故障
ポンプモーターの劣化や内部部品の破損で交換が必要 - 水位センサーの故障
センサーの劣化や配線異常で交換が必要 - 循環配管の詰まり
配管内のスケールや異物を洗浄または配管交換が必要 - 制御基板の異常
湯はり制御回路の異常で基板交換が必要 - 給水弁の不良
湯はり用の給水弁が正常に開閉せず交換が必要
修理費用の目安は、点検・診断で1〜2万円台、循環ポンプ交換で2〜4万円台、水位センサー交換で2〜3万円台、基板交換が加わると4〜6万円以上になる場合があります。設置から10年以上経過している機器は、他部品の劣化も進んでいる可能性があるため、本体交換を検討すると安心です。
湯はり時間が長い場合の対処
502エラーは出ないが、湯はりに異常に時間がかかる場合は以下の原因が考えられます。
- 循環フィルターの汚れ
完全に詰まっていなくても流量が減り時間がかかる - 給水圧力の低下
水圧が低いと湯はりに時間がかかる - 設定湯量が多すぎる
実際の浴槽容量より多い湯量に設定されている - 冬場の低水温
給水温度が低いと設定温度まで上げるのに時間がかかる
502エラーはDIYでの修理はNG
給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?
| 小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
|---|---|
| 中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
| 大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?
給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
給湯器交換の依頼先は?
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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