【コード38】給湯器のエラーの直し方と対処法・原因 ≪COセンサー異常≫ノーリツ・リンナイ

エラーコード38は、COセンサー(一酸化炭素センサー)の異常を検知した際に発生するエラーです。

この記事では

  • エラーコード38が表示される原因
  • エラーコード38の直し方・対処法
  • エラーコード38を直せない場合の修理・交換

について詳しく解説しています。

給湯器には、リンナイ・ノーリツ・パロマなどがありますが、内容は各メーカーで同一で、対処方法も同じです。(異常の呼称など若干の違いはあります。)

監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

⇒監修者の詳細はコチラ

目次

給湯器のエラーコード38とは?表示される原因

給湯器のエラーコード「38」は、COセンサー(一酸化炭素センサー)の不具合を検知した際に発生するエラーです。COセンサーとは、不完全燃焼などにより発生する一酸化炭素(CO)を検知して、人体への危険を防ぐための重要な安全装置です。このセンサーや回路に異常があると、エラーコード38と表示されて給湯器の運転を停止します。

一酸化炭素中毒を防ぐための安全に直結する部分のエラーのため、早急な原因の特定と対処が求められます。

COセンサーの役割

COセンサーは以下の役割を持つ重要な安全装置です。

  • 不完全燃焼の検知
    ガスが不完全燃焼を起こし一酸化炭素が発生した場合に検知する
  • 自動運転停止
    一酸化炭素を検知すると給湯器を自動停止し危険を回避する
  • 警報機能
    危険を知らせるため警報音やエラー表示を出す

主な発生原因

  • COセンサー本体の故障
    センサー素子の経年劣化や寿命
  • 配線・コネクタの接触不良
    経年劣化や湿気による断線やショート
  • 制御基板の不具合
    センサー信号を処理する基板側の回路異常
  • センサーの汚れ
    燃焼時の煤やホコリがセンサーに付着し誤作動
  • 排気不良による実際のCO発生
    排気口の詰まりや給排気バランスの異常
  • 不完全燃焼の発生
    バーナーの汚れや給気不足による異常燃焼
  • 一時的なノイズ・誤検知
    電気的ノイズや瞬間的な接触不良

エラーコード38の直し方・対処法

38エラーの対処法は以下の通りです。

  • 全てのお湯の使用をストップする
  • 給湯器のリモコンの電源を切る
  • 給湯器本体の電源を切る
  • 5分ほど待ってから給湯器の電源を入れ直す
  • リモコンの電源を入れ直す

上記の方法を試して、38エラーが消えたらお湯が出るか試してください。

お湯が出ない場合は再度38エラーが出ます。その場合は故障の可能性が高いので、使用をストップし、速やかに当社までお問い合わせください。

ユーザーができるセルフチェック

  • リモコン表示の確認
    エラーが一時的なものか、繰り返し表示されるかを記録する
  • 排気口の確認
    給湯器の排気口が塞がれていないか、鳥の巣などの異物がないか目視で確認する
  • 給湯器周辺の換気確認
    給湯器設置場所の換気が十分か確認する(屋内設置型の場合)
  • 異臭の確認
    ガス臭や異常な燃焼臭がしないか確認する
  • 炎の色の確認
    給湯器の点火時に炎が赤やオレンジ色になっていないか確認する(青い炎が正常)
  • 給湯器周辺の環境確認
    本体が濡れていないか、排気口が塞がれていないかを確認する
  • 他のエラーとの併発確認
    38以外のエラーコードが同時に出ていないか確認する
重要

COセンサーは生命に関わる重要な安全装置です。38エラーが頻繁に表示される場合や、ガス臭・異常な燃焼臭がする場合は、すぐに使用を中止してください。給湯器本体カバーの取り外しや内部部品の確認・修理は絶対に行わず、必ず専門業者に点検を依頼してください。一酸化炭素中毒は命に関わる危険があります。

直らない場合の原因例と修理の目安

  • COセンサー本体の故障
    センサー素子の劣化や寿命で交換が必要(通常5〜10年で交換推奨)
  • 配線・コネクタの接触不良
    経年劣化や湿気により信号が正常に伝わらない
  • 制御基板の異常
    センサー信号を処理する基板回路の異常
  • 排気システムの不良
    排気口の詰まりや排気ファンの故障
  • バーナーの汚れ・不完全燃焼
    バーナーの清掃または交換が必要
  • 給排気バランスの異常
    給気口や排気口の設置状況の見直しが必要

修理費用の目安は、点検・診断で1〜2万円台COセンサー交換で2〜4万円台バーナー清掃・交換で2〜4万円台基板交換が加わると4〜6万円以上になる場合があります。設置から10年以上経過している機器は、他部品の劣化も進んでいる可能性があるため、本体交換を検討すると安心です。

一酸化炭素中毒の危険性

一酸化炭素(CO)は無色・無臭の有毒ガスで、以下のような危険があります。

  • 気づきにくい
    臭いや色がないため、発生していても気づかない
  • 中毒症状
    頭痛、めまい、吐き気などの症状が現れ、重症化すると意識を失う
  • 致死性
    高濃度の一酸化炭素を吸い込むと短時間で死に至る危険がある

COセンサーは命を守る重要な安全装置です。38エラーが出た場合は軽視せず、必ず専門業者に点検を依頼してください。

38エラーはDIYでの修理はNG

給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。

無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。

給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?

小さな修理
(パイプの漏れ、センサーの調整など)
5,000円〜15,000円
中程度の修理
(バルブの交換、配線の修理など)
15,000円〜30,000円
大規模な修理
(ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など)
30,000円〜50,000円以上

給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。

特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?

給湯器交換を依頼できる業者には主に

  • 給湯器交換専門店
  • ホームセンター
  • ガス会社
  • 家電量販店

などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。

ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。

そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。

給湯器交換の依頼先は?

当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。

\\ガス給湯器交換ならエスケージー株式会社//

関東圏のガス給湯器交換なら創業から60年以上の歴史があるエスケージー株式会社にお任せください!

低価格・サービス・安心をモットーにお客様のニーズに合わせて工事のご提案をさせていただきます。工事はもちろん、経験・実績のある有資格者が施工を行います。ご相談や見積もり出張サービスは無料ですので、ぜひお気軽にご連絡ください!!

目次