エラーコード321は、給湯サーミスタの異常を示す表示です。リンナイ公式でも「321=給湯サーミスタ異常」と案内されており、まずはリモコンの運転を一旦「切」にして再操作を試します。改善しない場合や同じエラーが繰り返す場合は、無理に使用せず点検修理をご検討ください。【リンナイ公式FAQ】
この記事では
- エラーコード321が表示される原因
- エラーコード321の直し方・対処手順
- 直らない場合の修理・交換と費用目安

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器のエラーコード321とは?表示される原因
給湯サーミスタは、出湯温度を検知して燃焼を制御する温度センサーです。断線や短絡、抵抗値の異常、コネクタの接触不良などで正しく温度を検知できない場合、機器は安全のため運転を停止し321エラーを表示します
参考:フォーライフ解説、ガス専科
- サーミスタ本体の異常
断線 短絡 劣化で温度を正しく検知できない - 配線・コネクタの接触不良
振動や湿気で端子が緩み信号が不安定になる - 基板側の取り込み異常
制御基板や回路の不具合で誤検知が発生する - 稀な外因
強いノイズや異常環境でセンサー値が乱れる
エラーコード321の直し方・対処手順
安全に配慮しながら、次の手順で初期リセットと周辺確認を行ってください。
- すべてのお湯の使用を停止する
- リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 可能であれば本体の電源をオフ または電源プラグを抜く
- 約5分待機してから本体電源を入れ直す
- リモコンを「入」にして再操作し エラー表示の有無を確認する
ユーザーができるセルフチェック
- 設置年数の確認
長期使用機は部品劣化が進み再発しやすい傾向があります - 再現条件の記録
どの操作時に表示されたか 湯温や流量の状況をメモしておく - 他エラー履歴の有無
近い番号のサーミスタ系エラーの併発がないか確認する
本体の分解や部品交換は行わないでください。誤った作業は漏水や関電故障の原因になります。再操作でも同じエラーが出る場合や高温の湯が出る場合は使用を中止し、点検修理をご依頼ください。
直らない場合の原因例と修理の目安
- 給湯サーミスタ交換
断線 短絡 抵抗値異常が疑われる場合は部品交換になります - 配線・コネクタの補修交換
端子の腐食 緩みがある場合は修理またはハーネス交換 - 基板の修理交換
センサー信号取り込みの不良がある場合に対応します
費用の目安は 点検診断や清掃で1〜2万円台 サーミスタやハーネスの交換を含むと3〜5万円台になることがあります。基板交換が必要な場合はそれ以上になる可能性があります。設置から10年以上経過している場合は 本体交換も併せて比較検討すると安心です
修理や交換を依頼するときの確認事項
- エラーが出た操作状況や回数を伝える
- 見積の内訳と追加費の条件を確認する
- 修理と本体交換の総額と保証内容を比較する
給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
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中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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