エラーコード121は、給湯器の点火不良やガス(石油・灯油)の供給がストップしたことで、給湯器が緊急停止した事を表すエラーです。
この記事では
- エラーコード121が表示される原因
- エラーコード121の直し方・対処法
- エラーコード121を直せない場合の修理・交換
について詳しく解説しています。
黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯機のエラーコード121とは?表示される原因
給湯機のエラーコード「121」は、給湯器が緊急停止した状態を表しているエラーです。原因はエラーコード122や123と同様、点火機器の不良・故障、地震やガス料金の未払いによるガス供給の停止、ガス料金の滞納による供給停止、灯油・石油の残量不足などが考えられます。
エラーコード121の直し方・対処法
以下の手順で一つずつ原因を探っていきましょう。
給湯器のリモコンをリセット
まずは給湯器のリモコンを再起動してみましょう。
- 一旦全てのガス機器を停止する
- 給湯器のリモコンの電源を切る
- 給湯器本体のガス栓が開いているか確認する
- ガスメーター(マイコンメーター)の赤ランプが点滅していないか確認する
- 2・3に問題が無ければリモコンの電源を入れ直す
一時的な点火不良の場合、これだけでエラーが解除されるケースもありますので、まずはリセット操作を試してみてください。エラーが解除されたらお湯が出るか確認し、問題無ければその他のガス機器も使用して問題ありません。
ガスメーターの赤ランプが点滅している場合の復旧手順
ガスメーター(マイコンメーター)の赤ランプが点滅している場合、何らかの原因でガスが遮断されており、それによって121エラーが発生しています。ガスの復旧は以下の手順で行います。
- すべてのガス栓を一度閉め、ガスメーターのガス栓だけを開ける
- ガスメーターの左上などについている復帰ボタンのキャップを外し、復帰ボタンをしっかり押す
- ボタンを押すと赤ランプが点滅しはじめるので3分ほど待つ
- 赤ランプが消えたら、ガス復旧完了
- 閉めたガス栓を全て開ける
復旧手順を試しても赤ランプが点滅し続ける場合、ガス供給が停止している可能性があります。これは自然災害などが原因で供給が中断されていることが考えられます。まずは、各自治体や契約しているガス会社の供給状況を確認してください。
また、ガス料金の未納が理由で供給が停止している場合もありますので、支払い状況についても合わせて確認してみましょう。
LPガス(プロパンガス)をお使いの方は、ガスの残量が不足していないか確認してみましょう。
石油(灯油)給湯器は燃料の残量をチェック
灯油を燃料として使用する給湯器では、燃料残量不足が原因でエラー122が発生することがあります。まずは燃料の残量を確認し、不足している場合は灯油を補充してください。その後、リモコンをリセットしてエラーを解除してください。
それでも回復しない場合は故障の可能性アリ
ガス供給に問題がなく、リモコンのリセットを試してもエラー121が解除されない場合、給湯器内部の点火装置の故障が考えられます。その際は、専門業者による修理や機器の交換が必要ですので、お困りの際はぜひ当社までお問い合わせください。
給湯器の修理・交換は自分でできる?
まず、給湯器の交換は、無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有ります。また、故障が起きた場合にメーカーの保証外にもなりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
一方、給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に、外部に露出している部分のみで、本体内部に関わる修理については専門知識が必要で更なる故障を招くリスクがある為、おすすめできません。
あくまで自己責任になるため、知識が無い方はやはり専門業者に依頼するのをオススメします。
給湯器の修理の費用は?
小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
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中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。
給湯器を交換する際の費用は?
給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
給湯機交換の依頼先は?
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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