【コードP37】三菱製エコキュートのエラー対処法・原因・修理費用まで解説

三菱製エコキュートのエラーコード「P37」は、ふろ自動での湯はりや追いだきに異常があることを示しています。このエラーが表示されると、正常にお湯を張ることや追いだき機能の使用が制限される可能性があります。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

• エラーコードP37が表示される原因
• エラーコードP37の対処法
• エラーコードP37を解消できない場合の修理・交換方法

について詳しく解説しています。

エコキュートのエラーコードP37とは？表示される原因

三菱エコキュートのエラーコード「P37」は、ふろ自動での湯はりや追いだき機能に異常があることを示しています。このエラーが表示されると、適切にお湯を張ることができなかったり、追いだきが正常に作動しなくなる可能性があります。

主な原因:

• 配管の詰まりや凍結: 配管内に汚れや異物が詰まっていたり、低温環境で配管が凍結している場合、正常な水流が妨げられ、エラーが発生します。
• ふろ用ポンプの不具合: 湯はりや追いだきに使用されるポンプが故障している場合、正確な湯流しや温度調整ができなくなることがあります。
• 制御基板の異常: ポンプや配管を制御する基板に不具合が発生すると、ふろ自動機能が正常に作動しなくなる場合があります。

これらの原因により、エラーコード「P37」が表示されることがあります。エラーが発生した場合は、迅速な対処が必要です。

エラーコードP37の直し方・対処法

原因は複数考えられますが、まずは以下の方法を試してください。

システムのリセット

• リモコンからのリセット: 台所リモコンの「時計合わせスイッチ」と「給湯温度スイッチ」を同時に3秒以上押し、エラーを強制解除します。
• 貯湯タンクユニットからのリセット: 貯湯タンクユニットの漏電遮断器を1分間「切」にし、再度「入」にすることでリセットを行います。

配管の確認

ふろ自動機能で使用される配管に問題が発生している可能性があります。

• 電源の遮断: 作業前にエコキュートの電源を切り、感電防止のためブレーカーをオフにします。
• 配管の詰まりや汚れの確認: 配管内に汚れや異物が詰まっていないか目視で確認し、必要に応じて清掃を行ってください。
• 凍結の確認と解凍: 冬季の場合、配管が凍結している可能性があります。配管を温めるか、設置業者に相談して解凍作業を行ってください。

ふろ用ポンプの状態確認

ふろ用ポンプに異常が発生していると、湯はりや追いだき機能が正しく作動しない可能性があります。以下の項目を確認してください。

• ポンプの動作音の確認: ポンプが正常に動作している場合、通常の運転音が聞こえます。異常な音や異音が発生していないか確認してください。
• 振動や動作異常の確認: ポンプに異常な振動や、動作が停止している兆候がないかを目視で確認します。
• ポンプ周辺の汚れや詰まりの確認: ポンプ周辺に汚れや異物が詰まっていないか点検し、清掃が必要な場合は適切に行います。

アース接続の確認

• アース線の接続状況: アース線が確実に接続されているか、緩みがないか確認します。
• 接続部の劣化チェック: 接続部に腐食や損傷がないか目視で確認します。異常があれば修理を行います。
• アース棒の設置状態: アース棒が正しく地中に埋め込まれているかを確認し、不十分な場合は適切に再設置します。

エコキュート本体の分解清掃はNG

外から見える範囲には異物が無い場合でも、エコキュート本体の奥深くに異物が混入してしまい、エラーが解除されないケースもあります。その場合、エコキュート本体を一旦分解して清掃する必要がありますが、DIYで分解清掃は行わないで下さい。

エコキュートはガスを取り扱う器具で、分解・組み立て時に何らかの不具合が起きた場合、ガス漏れ等の重大事故につながる恐れがあります。エラーP37がどうしても解除されない場合には、一度お問い合わせください。

それでもエラーが回復しない場合は故障の可能性アリ

これまでの対処法を試してもエラーコード「P37」が解消されない場合、ふろ用循環ポンプやセンサー、制御基板、または配管に故障が発生している可能性があります。このような場合、自力での修理は困難なため、メーカーや専門の修理業者への依頼をおすすめします。専門家による点検を受けることで、問題箇所を正確に特定し、適切な修理や交換を行うことができます。

また、エコキュートが保証期間内であれば、無償修理の対象となる場合があります。保証書を確認し、必要であればメーカーや販売店に連絡して対応を依頼してください。早めの対応で、さらなる故障や不具合の拡大を防ぐことが重要です。