三菱製エコキュートのエラーコード「P00」「P10」「P11」は、給湯温度に異常が発生していることを示しています。このエラーが表示されると、風呂機能や蛇口、シャワーからのお湯の供給に支障をきたす可能性があります。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- エラーコードP00・P10・P11が表示される原因
- エラーコードP00・P10・P11の対処法
- エラーコードP00・P10・P11を解消できない場合の修理・交換方法
について詳しく解説しています。
黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
エコキュートのエラーコードP00・P10・P11とは?表示される原因
三菱エコキュートのエラーコード「P00」「P10」「P11」は、給湯温度に異常が発生していることを示しています。このエラーが表示されると、風呂機能や蛇口、シャワーからのお湯の供給が正常に行われなくなる可能性があります。
主な原因:
- サーミスタの断線や故障: 給湯温度を検知するセンサー(サーミスタ)が断線したり、経年劣化や外的要因で故障している場合、温度が正確に検知できずエラーが表示されます。
- 制御基板の異常: サーミスタからの信号を処理する基板に問題がある場合、正確な給湯温度が維持できなくなります。
- 配線の接触不良や断線: サーミスタと制御基板を繋ぐ配線に断線や接触不良が発生すると、温度信号が正常に伝わらずエラーが発生します。
これらの要因により、エラーコード「P00」「P10」「P11」が表示されることがあります。問題が発生した場合は、迅速に原因を確認し、適切な対処を行うことが重要です。
エラーコードP00・P10・P11の直し方・対処法
原因は複数考えられますが、まずは以下の方法を試してください。
システムのリセット
- リモコンからのリセット: 台所リモコンの「時計合わせスイッチ」と「給湯温度スイッチ」を同時に3秒以上押し、エラーを強制解除します。
- 貯湯タンクユニットからのリセット: 貯湯タンクユニットの漏電遮断器を1分間「切」にし、再度「入」にすることでリセットを行います。
サーミスタ(温度センサー)の確認
給湯温度に異常が表示される場合、温度センサーであるサーミスタに問題が発生している可能性があります。以下の手順でサーミスタの状態を確認し、必要に応じて対処してください。
- 電源の遮断: 作業前にエコキュートの電源を切り、感電防止のためブレーカーをオフにします。
- センサーの清掃: サーミスタに汚れが付着している場合、正確な温度検知ができません。サーミスタを清掃し、汚れを取り除いてください。
- センサーの状態確認: サーミスタが外れていたり、断線や劣化している場合、交換が必要です。交換は専門業者に依頼してください。
配線の確認
エラーが発生する原因として、配線の接触不良や断線が考えられます。以下の手順で配線の状態を確認し、必要に応じて対処してください。
- 電源の遮断: 作業前にエコキュートの電源を切り、感電防止のためブレーカーをオフにします。
- 配線の点検: ヒートポンプユニットと貯湯ユニットを繋ぐ電源通信線に緩みや断線がないか目視で確認します。
- 接続の確認: 配線が緩んでいる場合は、しっかりと接続し直します。断線が見つかった場合は、専門業者に修理を依頼してください。
アース接続の確認
アース接続に問題があると、エコキュートの正常な動作が妨げられる可能性があります。以下の手順でアースの状態を確認し、必要に応じて対処してください。
- アース線の接続状況: アース線が確実に接続されているか、緩みがないか確認します。
- 接続部の劣化チェック: 接続部に腐食や損傷がないか目視で確認します。異常があれば修理を行います。
- アース棒の設置状態: アース棒が正しく地中に埋め込まれているかを確認し、不十分な場合は適切に再設置します。
エコキュート本体の分解清掃はNG
外から見える範囲に異常がない場合でも、給湯温度を検知するセンサーや関連部品に問題が発生しており、エラーが解除されないケースがあります。その場合、センサーや配線の点検、さらにはエコキュート内部の詳細な確認が必要になることがあります。ただし、エコキュート本体の分解や清掃をDIYで行うことは避けてください。
エコキュートは精密機器であり、分解・組み立て時に誤作業が発生すると、さらなる故障や安全性に影響を及ぼす可能性があります。特に、給湯温度に関するセンサーや制御基板は繊細な構造のため、専門知識が必要です。エラーP00・P10・P11がどうしても解除されない場合は、必ずメーカーまたは専門の修理業者にご連絡ください。
それでもエラーが回復しない場合は故障の可能性アリ
これまでの対処法を試してもエラーコード「P00・P10・P11」が解消されない場合、ヒートポンプユニットや貯湯ユニットの通信ケーブル、制御基板、または内部の電子部品に故障が発生している可能性があります。この場合、自力での修理は難しいため、メーカーや専門の修理業者への依頼をおすすめします。専門家に診てもらうことで、故障箇所が特定でき、適切な修理や交換が行われます。
また、保証期間内であれば無償修理の対象となる場合があるため、保証書を確認してみましょう
エコキュートの修理・交換は自分でできる?
一般の方が自身でエコキュートの修理や交換を行うことは、以下の理由から避けるべきです。
エコキュートの修理や交換作業には法的な資格が必要です。「液化石油ガス設備士法」により、エコキュートの設置や修理は有資格者のみが行えることが定められています。
液化石油ガス設備工事の欠陥等による災害発生の防止のため、ガス栓と硬質管を接続する作業など特別な技能を必要とし、かつ、災害の発生防止に特に重要と認められる作業については、液化石油ガス設備士が従事しなくてはなりません。
また、無資格での作業は重大な事故を引き起こす可能性があります。具体的には
上記のような危険があります。
さらに、自分で修理や交換を行った場合、メーカー保証が無効になってしまう恐れもあります。
このように、エコキュートに関する作業には様々なリスクが伴います。そのため、修理や交換が必要な際は、必ず信頼できる専門業者に依頼するのをオススメします。
エコキュートの修理の費用は?
症状 | 修理費用の目安 |
---|---|
電源が入らない場合 | 14,000円~45,000円 |
お風呂の自動運転が反応しない場合 | 14,000円~45,000円 |
水漏れの場合 | 14,000円~45,000円 |
お湯が出ない、お湯が沸かない場合 | 16,000円~45,000円 |
リモコンが点灯しない場合 | 19,000円~45,000円 |
エラーコードが表示される場合 | 14,000円~156,000円 |
エコキュート給湯器の修理費用は、部品代、技術料、出張料を含む概算であり、故障の内容や部品の交換内容によって大きく変動します。修理費用を抑えるためには日頃からのメンテナンスが重要で、定期的な点検や清掃を行い、故障のリスクを抑えることが出来ます。
保証期間内であれば、修理費用が無料または割引になる場合がありますので、故障の際は保証内容を確認しましょう。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、エコキュートを交換したほうがオトクな場合もあります。
エコキュートを交換する際の費用は?
エコキュート交換を依頼できる業者には主に
- エコキュート交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのはエコキュート交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、実際には地域の施工業者へ依頼を回す窓口の役割を果たしています。また、ガス会社もエコキュートの交換は自社で行わず、関連会社や下請け業者に任せることが多いのが現状です。
そのため、これらの業者に依頼すると中間マージンが発生し、費用が高くなる傾向があります。コストを抑えるためには、エコキュート交換専門の業者に直接依頼することが一番おすすめです。
エコキュートの修理・交換はどこに依頼すればいい?
エコキュートでお困りのことがあればみずほ住設にご相談ください!
県別おすすめのエコキュート業者について↓↓↓
\\エコキュートの交換なら、毎月300件以上の実績を持つみずほ住設にお任せください//
みずほ住設は、毎月300件以上のエコキュート修理・交換実績を持ち、中間マージンの削減や大量仕入れ、
完全自社施工により、高品質なサービスを低価格で提供しています!
専門知識を持つスタッフが、丁寧で・確実な作業を提供し、お客様にとって安心かつ快適な給湯環境をサポート!高い顧客満足度を追求し、エコキュートに関する相談や見積もりにも柔軟に対応いたします!
ご相談や見積もり出張サービスは無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください!!