パナソニック製エコキュートのエラーコード「F70」は、位置検出センサーに異常が発生し、圧縮機が起動時に回転しないことを示しています。このエラーが表示されると、圧縮機の制御系統に問題があり、エコキュートの運転が制限される可能性があります。
この記事では、
- エラーコードF70が表示される原因
- エラーコードF70の直し方・対処法
- エラーコードF70を直せない場合の修理・交換
について詳しく解説します。

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
エコキュートのエラーコードF70とは?表示される原因
パナソニックエコキュートのエラーコード「F70」は、位置検出センサーに異常が発生し、圧縮機が起動時に回転しないことを示しています。このエラーが表示されると、圧縮機の制御システムに問題が発生し、エコキュートの運転が制限される可能性があります。
主な原因:
- 連絡配線の不具合: 位置検出センサーへの配線が断線や接触不良を起こすことで、正確な位置情報が伝達できなくなります。
- 圧縮機リード線の問題: 圧縮機への電力供給ラインに不具合が発生し、適切な起動制御ができなくなります。
- プリント基板2の故障: 制御基板の不具合により、位置検出センサーからの信号を正しく処理できなくなります。
- センサー自体の故障: 位置検出センサーが劣化や故障により、圧縮機の位置を正確に検知できなくなります。
これらの原因により、エラーコード「F70」が表示されることがあります。エラーが発生した場合は、速やかに原因を特定し、適切な対処を行うことが重要です。特に圧縮機の起動制御は機器の基本動作に関わる重要な部分のため、早急な対応が必要です。
エラーコードF70の直し方・対処法
原因は複数考えられますが、まずは以下の方法を試してください。
システムのリセット
- リモコンからのリセット: 台所リモコンの「時計合わせスイッチ」と「給湯温度スイッチ」を同時に3秒以上押し、エラーを強制解除します。
- 貯湯タンクユニットからのリセット: 貯湯タンクユニットの漏電遮断器を1分間「切」にし、再度「入」にすることでリセットを行います。
圧縮機の状態確認
圧縮機の異常を確認するため、以下の点検を安全に行ってください。
- 起動音の確認: 運転開始時に圧縮機から通常と異なる音がしないか確認します。
- 振動の確認: 起動時に異常な振動がないか確認します。
- 待機時間の確保: リセット後、5分程度待ってから再起動を試みます。
運転環境の確認
安定した運転のため、以下の点検を行ってください。
- 電源電圧の確認: 大型電気機器の同時使用を避け、電源環境を安定させます。
- 周囲温度の確認: 設置場所の温度が極端に高くないか確認します。
- 定期的な確認: 毎日の使用開始時に、起動時の様子を確認します。
エコキュート本体の分解清掃はNG
外から見える範囲には異物が無い場合でも、エコキュート本体の奥深くに異物が混入してしまい、エラーが解除されないケースもあります。その場合、エコキュート本体を一旦分解して清掃する必要がありますが、DIYで分解清掃は行わないで下さい。
エコキュートはガスを取り扱う器具で、分解・組み立て時に何らかの不具合が起きた場合、ガス漏れ等の重大事故につながる恐れがあります。エラーF70がどうしても解除されない場合には、一度お問い合わせください。
それでもエラーが回復しない場合は故障の可能性アリ
これまでの対処法を試してもエラーコード「F70」が解消されない場合、位置検出センサーの故障、配線の断線、または圧縮機制御系統の重大な不具合が発生している可能性があります。このような場合、専門的な知識と技術が必要となるため、自力での修理は危険を伴い、メーカーや専門の修理業者に依頼することをおすすめします。
専門家による点検を受けることで、位置検出センサーの機能診断、連絡配線の導通確認、圧縮機リード線の点検、プリント基板2の動作確認などを行い、異常箇所を正確に特定し、適切な修理や交換が行われます。特に、圧縮機の起動制御に関する異常は機器の基本動作に関わる重要な問題であり、他の部品への負担増加や故障の拡大につながる可能性があるため、迅速な対応が必要です。
また、エコキュートが保証期間内であれば、無償修理の対象となる可能性があります。保証書を確認し、必要に応じてメーカーや販売店に連絡して対応を依頼してください。位置検出センサーの異常は圧縮機の正常な運転に直接関わる重大な問題となる可能性があるため、早めの対応を行うことで、不具合の拡大や二次的な故障を防ぐことができます。


エコキュートの修理・交換は自分でできる?
一般の方が自身でエコキュートの修理や交換を行うことは、以下の理由から避けるべきです。
エコキュートの修理や交換作業には法的な資格が必要です。「液化石油ガス設備士法」により、エコキュートの設置や修理は有資格者のみが行えることが定められています。
液化石油ガス設備工事の欠陥等による災害発生の防止のため、ガス栓と硬質管を接続する作業など特別な技能を必要とし、かつ、災害の発生防止に特に重要と認められる作業については、液化石油ガス設備士が従事しなくてはなりません。
また、無資格での作業は重大な事故を引き起こす可能性があります。具体的には

上記のような危険があります。
さらに、自分で修理や交換を行った場合、メーカー保証が無効になってしまう恐れもあります。
このように、エコキュートに関する作業には様々なリスクが伴います。そのため、修理や交換が必要な際は、必ず信頼できる専門業者に依頼するのをオススメします。

エコキュートの修理の費用は?
症状 | 修理費用の目安 |
---|---|
電源が入らない場合 | 14,000円~45,000円 |
お風呂の自動運転が反応しない場合 | 14,000円~45,000円 |
水漏れの場合 | 14,000円~45,000円 |
お湯が出ない、お湯が沸かない場合 | 16,000円~45,000円 |
リモコンが点灯しない場合 | 19,000円~45,000円 |
エラーコードが表示される場合 | 14,000円~156,000円 |
エコキュート給湯器の修理費用は、部品代、技術料、出張料を含む概算であり、故障の内容や部品の交換内容によって大きく変動します。修理費用を抑えるためには日頃からのメンテナンスが重要で、定期的な点検や清掃を行い、故障のリスクを抑えることが出来ます。
保証期間内であれば、修理費用が無料または割引になる場合がありますので、故障の際は保証内容を確認しましょう。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、エコキュートを交換したほうがオトクな場合もあります。
エコキュートを交換する際の費用は?
エコキュート交換を依頼できる業者には主に
- エコキュート交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのはエコキュート交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、実際には地域の施工業者へ依頼を回す窓口の役割を果たしています。また、ガス会社もエコキュートの交換は自社で行わず、関連会社や下請け業者に任せることが多いのが現状です。
そのため、これらの業者に依頼すると中間マージンが発生し、費用が高くなる傾向があります。コストを抑えるためには、エコキュート交換専門の業者に直接依頼することが一番おすすめです。
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