エコキュートとガス給湯器を徹底比較|光熱費・設置費用・寿命【2025年版】

給湯器の交換や新設を考えると、

「エコキュートとガス給湯器、どっちがお得?」
「初期費用が高いエコキュートは本当に元が取れる?」
「自分の家にはどちらが向いている?」

と迷いがちです。

本記事では、給湯器選びで迷っている方に向けて

  • 光熱費・初期費用・トータルコストを具体的に比較
  • 寿命・安全性・環境性など10項目で徹底検証
  • 生活スタイル別のおすすめ判断基準

について解説します。10年・20年の長期シミュレーション、メリット・デメリット、実際のユーザー評価まで一気に把握できます。読み終わるころには、自分に合った給湯器を自信を持って選べる状態になります。

監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

⇒SKG株式会社公式HP

比較表まとめ
光熱費比較
初期費用比較
トータルコスト
おすすめ診断
目次

30秒でわかる!エコキュートvsガス給湯器

スクロールできます
項目エコキュートガス給湯器
初期費用40~70万円
(補助金で20~40万円台)
15~30万円
年間光熱費約4.5万円約8~10万円
10年トータル約65~85万円約95~130万円
向いている人長期的にお得にしたい
オール電化希望
初期費用を抑えたい
すぐ交換したい

長期で見ればエコキュートがお得だけど、初期費用はガス給湯器の方が安いのね

エコキュートの基本情報はこちらで解説しています。

エコキュートとガス給湯器の比較表【完全版】

まずは全体像を把握しましょう。10項目で徹底比較します。

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比較項目エコキュートガス給湯器優位性
①初期費用40~70万円
(補助金で20~40万円台)
15~30万円ガス有利
②年間光熱費
(4人家族)
約4.5万円約8~10万円エコキュート有利
③10年トータル約65~85万円約95~130万円エコキュート有利
④寿命10~15年10~15年互角
⑤給湯方式貯湯式
(お湯切れリスク)
瞬間式
(無制限)
ガス有利
⑥設置スペース約1畳必要コンパクトガス有利
⑦安全性
火災リスクゼロ

ガス漏れリスク
エコキュート有利
⑧環境性
CO2排出60%削減

CO2排出あり
エコキュート有利
⑨災害時
貯湯水を利用可
×
ガス停止で不可
エコキュート有利
⑩補助金
最大21万円

対象外(一部除く)
エコキュート有利
  • エコキュートの勝ち:7項目(光熱費・トータルコスト・安全性・環境性・災害対応・補助金)
  • ガス給湯器の勝ち:3項目(初期費用・給湯能力・設置スペース)

それぞれの項目について、以下で詳しく解説していきます。

①光熱費の比較:年間5~6万円の差

4人家族の年間給湯コスト

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給湯器タイプ年間コスト月額換算エコキュートとの差額
エコキュート約45,000円約3,750円
ガス給湯器
(都市ガス)
約80,000円約6,670円-35,000円
ガス給湯器
(プロパンガス)
約100,000円約8,330円-55,000円
エコジョーズ
(都市ガス)
約72,000円約6,000円-27,000円
光熱費が安い理由
  • 深夜電力活用:電気代が約15円/kWh(昼間の半額)
  • 高効率ヒートポンプ:電気の3倍以上の熱エネルギー
  • 空気熱利用:大気中の熱を無料で活用

10年間・20年間の累計光熱費

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期間エコキュートガス給湯器
(都市ガス)
削減額
10年約45万円約80万円-35万円
20年約90万円約160万円-70万円

20年で70万円も差が出るのは大きいですね!

オール電化でさらにお得に

エコキュートとIHクッキングヒーターでオール電化にすれば、ガス基本料金(月1,500~2,000円)が不要になります。

  • 年間約2万円のガス基本料金削減
  • 給湯+ガス基本料金で年間約5.5万円削減
  • 10年で約55万円の節約

②初期費用の比較:25~40万円の差

本体+工事費の相場

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給湯器タイプ本体価格工事費合計
エコキュート
(370L)
25~50万円15~20万円40~70万円
ガス給湯器
(24号)
8~15万円7~15万円15~30万円
エコジョーズ
(24号)
10~18万円8~15万円18~33万円

エコキュートの初期費用はガス給湯器の2~2.5倍です。ただし補助金を活用すれば実質20~40万円台に抑えられます。

2025年の補助金で初期費用を削減

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補助内容金額条件
基本補助額6万円効率3.0以上
性能加算A+4万円天気予報連動
性能加算B+7万円目標基準値+0.2以上
撤去加算+4~8万円電気温水器撤去
合計上限21万円
補助金活用後の実質費用
  • エコキュート40~70万円 → 実質20~40万円台
  • ガス給湯器との差額が10~20万円程度に縮小
  • 光熱費削減で3~5年で回収可能

初期費用の内訳比較

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費用項目エコキュートガス給湯器
本体25~50万円8~15万円
リモコン含む含む
基礎工事3~5万円不要
電気工事3~5万円1~2万円
配管工事5~8万円4~8万円
撤去・処分2~3万円2~3万円
合計目安40~70万円15~30万円

③トータルコストの比較:長期で見ればエコキュートがお得

10年間のトータルコスト

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費用項目エコキュートガス給湯器
(都市ガス)
差額
初期費用40万円
(補助金10万円利用)
20万円+20万円
光熱費(10年)45万円80万円-35万円
メンテナンス2~3万円1~2万円+1万円
合計約85万円約100万円-15万円

20年間のトータルコスト

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費用項目エコキュートガス給湯器
(都市ガス)
差額
初期費用40万円×2回
=80万円
20万円×2回
=40万円
+40万円
光熱費(20年)90万円160万円-70万円
メンテナンス5万円3万円+2万円
合計約175万円約203万円-28万円
  • 10年で約15万円お得
  • 20年で約28万円お得
  • 投資回収期間は約5~7年

損益分岐点はいつ?

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経過年数エコキュート累計ガス給湯器累計差額
0年(導入時)40万円20万円+20万円
3年53.5万円44万円+9.5万円
5年62.5万円60万円+2.5万円
7年71.5万円76万円-4.5万円(逆転)
10年85万円100万円-15万円
重要ポイント

7年目でエコキュートの累計コストが逆転
それ以降はずっとエコキュートがお得になります

④寿命・耐用年数の比較:ほぼ互角

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項目エコキュートガス給湯器
寿命(目安)10~15年10~15年
ヒートポンプ/
熱交換器
約10年約10年
貯湯タンク/
本体
約15年約12年
メンテナンス頻度年1回
(水抜き・フィルター掃除)
2~3年に1回
(点検)

寿命を延ばすメンテナンス

エコキュートのメンテナンス
  • 年1回:貯湯タンクの水抜き(10分程度)
  • 半年に1回:ヒートポンプのフィルター掃除
  • 3~4年に1回:専門業者による点検
ガス給湯器のメンテナンス
  • 2~3年に1回:専門業者による点検
  • 定期的に:給気口の掃除
  • 法定点検:設置から10年後(対象機種のみ)

⑤給湯能力の比較:ガス給湯器が有利

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項目エコキュートガス給湯器
給湯方式貯湯式瞬間式
お湯の量タンク容量まで
(300~550L)
無制限
お湯切れリスクありなし
水圧170~500kPa
(機種による)
約300kPa
(安定)
給湯温度最高90℃最高60℃

お湯切れ対策

エコキュートのお湯切れを防ぐ方法
  • 適切な容量選び:家族人数+1サイズが目安
  • 沸き増し機能:昼間に追加で沸かせる(電気代は割高)
  • AI学習機能:使用パターンを学習して自動調整
  • おまかせモード:多めに沸かす設定

⑥設置スペースの比較:ガス給湯器が有利

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項目エコキュートガス給湯器
必要スペース約1畳
(0.5~0.8㎡)
約0.2㎡
設置機器①貯湯タンク
②ヒートポンプユニット
本体のみ
高さ約2m約60~70cm
狭小地対応薄型モデルあり
(奥行43cm~)
問題なし

エコキュートは設置スペースの確保が必須です。特にマンションや狭小地では薄型タイプの検討が必要です。

エコキュートの選び方はこちらで詳しく解説しています。

⑦安全性の比較:エコキュートが圧勝

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安全性エコキュートガス給湯器
火災リスク◎ ゼロ△ あり
一酸化炭素中毒◎ リスクなし△ 不完全燃焼時
ガス漏れ◎ 該当なし△ 可能性あり
子どもへの安全性◎ 火を使わない△ 火の管理必要
高齢者への安全性◎ 自動運転△ 火の管理必要
  • 小さな子どもやペットがいる家庭で安心
  • 高齢者世帯でも火の管理不要
  • 深夜の自動運転でも火災の心配なし

⑧環境性の比較:エコキュートが圧勝

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項目エコキュートガス給湯器
CO2排出量
(年間/4人家族)
約500kg約1,250kg
削減率基準値+約60%多い
使用エネルギー電気+空気熱
(再生可能)
化石燃料
(ガス)
太陽光連携◎ 可能× 不可
環境貢献度
  • 1世帯あたり年間約750kgのCO2削減
  • 杉の木約53本分の年間CO2吸収量に相当
  • 国の脱炭素目標に貢献

⑨災害時の対応:エコキュートが有利

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災害時エコキュートガス給湯器
停電時△ 沸かせないが
タンクの湯は使える
× 使用不可
(電子制御のため)
断水時◎ タンクの水を
生活用水に
× 使用不可
ガス停止時◎ 影響なし× 使用不可
備蓄水量300~550Lなし
災害時の活用例
  • トイレの流し水(1回約5L)
  • 手洗い・洗濯
  • 掃除
  • ペットの飲み水(冷却後)

飲用には適しません。生活用水としてのみ使用してください。飲料水は別途備蓄が必要です。

⑩補助金の比較:エコキュートが圧倒的有利

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給湯器タイプ国の補助金自治体補助
エコキュート最大21万円
(給湯省エネ2025)
◎ あり
(自治体による)
エコジョーズ× 原則対象外△ 一部あり
従来型ガス給湯器× 対象外× なし
ハイブリッド給湯器最大15万円◎ あり
  • 2025年は給湯省エネ2025事業で最大21万円
  • 自治体補助金と併用できる場合も
  • 予算到達で終了するため早めの申請推奨

生活スタイル別おすすめ診断

エコキュートがおすすめな人

  • 長期的に光熱費を削減したい
    → 10年で約15万円、20年で約28万円お得
  • オール電化を検討している
    → ガス基本料金(年2万円)も削減
  • 環境に配慮したい
    → CO2排出量60%削減
  • 火災リスクを避けたい
    → 小さな子どもやペットがいる家庭
  • 災害時の備えを重視
    → 貯湯タンクの水を生活用水に
  • 2025年の補助金を活用できる
    → 最大21万円で初期費用削減
  • 設置スペースが確保できる
    → 約1畳のスペース
  • 10年以上住む予定
    → 長期で確実にお得

ガス給湯器がおすすめな人

  • 初期費用を最小限に抑えたい
    → 15~30万円で導入可能
  • 設置スペースが限られている
    → 約0.2㎡で設置可能
  • お湯を大量に使う
    → 瞬間式で無制限
  • 即時交換が必要
    → 1~2日で工事完了
  • 短期間の使用予定
    → 5年以内に転居予定など
  • 賃貸住宅
    → 初期費用を抑えたい
  • 複数箇所で同時給湯
    → 水圧が安定

判断に迷ったら?チェックリスト

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質問YESNO
10年以上住む予定?エコキュート向きガス給湯器
初期費用50万円出せる?
(補助金含む)
エコキュート向きガス給湯器
設置スペース確保できる?エコキュート向きガス給湯器
光熱費を下げたい?エコキュート向きどちらでも
オール電化を検討?エコキュート一択ガス給湯器

よくある質問

エコキュートとガス給湯器、結局どっちがお得?

10年以上住むならエコキュートがお得です。初期費用は高いですが、年間5~6万円の光熱費削減で、7年目でトータルコストが逆転します。10年で約15万円、20年で約28万円お得になります。

エコキュートの初期費用は本当に回収できる?

はい、5~7年で回収可能です。2025年の補助金(最大21万円)を活用すれば実質20~40万円台に抑えられ、年間5~6万円の光熱費削減で確実に回収できます。

短期間しか住まない場合はどうすべき?

5年以内の短期ならガス給湯器をおすすめします。初期費用が安く、トータルコストの逆転が起きる前に転居する可能性が高いためです。

ガス給湯器からエコキュートへの交換は大変?

工事は1~2日で完了します。電気工事・基礎工事・配管工事が必要ですが、専門業者に依頼すればスムーズです。設置スペースの確保が最重要ポイントです。

エコキュートの寿命が短いって本当?

いいえ、ガス給湯器とほぼ同じ10~15年です。定期的なメンテナンス(年1回の水抜きなど)を行えば、十分に長持ちします。

マンションでもエコキュートは設置できる?

はい、マンション向けの薄型・コンパクトタイプがあります。ただし管理規約の確認と管理組合の承認が必要です。電気容量の確認も重要です。

まとめ:長期視点ならエコキュート、短期ならガス給湯器

エコキュートとガス給湯器の選択は「本当にどっちがお得?」「初期費用は回収できる?」という不安が先に立ちますが、生活スタイルと居住期間で判断すれば、後悔のない選択ができます。

比較結果まとめ

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項目エコキュートガス給湯器
初期費用40~70万円
(補助金で20~40万円台)
15~30万円
年間光熱費約4.5万円約8~10万円
10年トータル約65~85万円約95~130万円
損益分岐点7年目で逆転

選択のポイント

  • 10年以上住む → エコキュート
    長期で確実にお得(10年で約15万円、20年で約28万円)
  • 5年以内に転居 → ガス給湯器
    初期費用が安く、短期ならトータルコストも抑えられる
  • オール電化希望 → エコキュート一択
    ガス基本料金(年2万円)も削減できる
  • 設置スペースがない → ガス給湯器
    コンパクトで約0.2㎡で設置可能
  • 補助金が使える(2025年) → エコキュート
    最大21万円で初期費用を大幅削減

初期費用はガス給湯器が圧倒的に安いですが、7年目でエコキュートが逆転し、それ以降はずっとエコキュートがお得になります。特に2025年は補助金最大21万円で初期費用を抑えられるため、投資回収期間が5~7年とさらに短縮されます。

安全性・環境性・災害対応でもエコキュートが優位で、小さな子どもやペットがいる家庭、環境意識の高い方には特におすすめです。

次の一歩として、

  • 居住期間を確認(10年以上ならエコキュート)
  • 設置スペースの測定
  • 2~3社から相見積もり
  • 2025年補助金の申請確認

これらを実行しましょう。給湯省エネ2025事業の登録事業者から相見積もりを取り、同条件で比較することで適正価格が見えてきます。補助金は予算到達で終了するため、早めの行動が確実です。

※本記事の情報は2025年10月時点のものです
※光熱費は使用状況・地域・電力プラン・ガス種により異なります
※補助金の詳細は最新の公式情報をご確認ください

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