エコキュートとは?仕組みをわかりやすく解説|電気代が安くなる理由【2025年版】

エコキュートとは?
エコキュートとは
仕組みを図解
電気代が安い理由
メリット
デメリット

【結論】エコキュートは空気の熱+電気でお湯を作る省エネ給湯器

ガス給湯器と比べて電気代が3分の1
年間で約5~6万円の光熱費削減が期待できます

この記事では初心者の方でも3分で理解できるよう、エコキュートの仕組みから電気代が安くなる理由、メリット・デメリットまでわかりやすく解説します

この記事でわかること

  • エコキュートの基本と正式名称
  • 仕組みを図解でわかりやすく説明
  • 電気代が安い理由を3つの視点で解説
  • ガス給湯器との違いを徹底比較
  • メリット・デメリットを正直に紹介
監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

⇒SKG株式会社公式HP

目次

エコキュートとは?基本を3分で理解

正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」

エコキュートとは、空気中の熱を利用して電気でお湯を沸かす給湯器のことです

正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」ですが、「エコキュート」という愛称で広く知られています
※エコキュートは関西電力の登録商標です

  • エコ:環境に優しい(Ecology)
  • キュート:給湯(Cute)を掛け合わせた造語

エコキュートの3つの特徴

  • 空気の熱を利用
    大気中にある熱エネルギーを無料で活用
  • 夜間電力で経済的
    安い深夜電力でお湯を沸かして貯湯
  • 火を使わず安全
    ガスを使わないので火災リスクがゼロ

エコキュートの詳しい導入費用やメーカー比較については、エコキュート完全ガイドで網羅的に解説しています

エコキュートが注目される3つの理由

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注目ポイント詳細効果
環境性CO2排出量が
ガス給湯器の約60%
地球温暖化対策に貢献
経済性光熱費が
年間5~6万円削減
10年で50~60万円節約
防災性貯湯タンクの水を
生活用水に利用可能
災害時の安心感

2025年は補助金最大21万円で導入しやすくなっています

エコキュートの仕組みを図解でわかりやすく

2つのユニットで構成

エコキュートはヒートポンプユニット貯湯タンクの2つで成り立っています

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ユニット名外観役割
ヒートポンプユニットエアコンの室外機のような形空気の熱を集めて
お湯を作る
貯湯タンク細長い箱型
(高さ約2m)
沸かしたお湯を
保温して貯める

お湯が作られる4つのステップ

  • 空気中の熱を吸収
    ヒートポンプユニットが大気の熱を取り込む
    外気温-10℃でも稼働可能
  • 冷媒(CO2)を圧縮
    コンプレッサーで冷媒を圧縮し高温化
    90℃以上の高温に
  • 熱交換でお湯を作る
    高温の冷媒が水を温める
    効率よくお湯が生成
  • 貯湯タンクに貯める
    沸かしたお湯を保温して貯湯
    必要な時に給湯

ヒートポンプ技術って何?

ヒートポンプ技術とは、少ない電気で大きな熱エネルギーを作り出す仕組みです

エアコンと同じ原理を使っているため、投入した電気の3倍以上の熱エネルギーを生み出せます

  • 投入エネルギー:電気1
  • 空気から得る熱:+2
  • 合計の熱エネルギー:3以上

この高効率性が、エコキュートの省エネ性能の秘密です

エコキュートの電気代が安くなる3つの理由

理由1:ヒートポンプで高効率

エコキュートは空気の熱を無料で活用するため、使う電気が少なくて済みます

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給湯器タイプエネルギー効率電気使用量
エコキュート300~380%約3分の1
電気温水器約100%3倍

電気温水器は電気ヒーターで直接水を温めるため、エコキュートの約3倍の電気を使います

理由2:深夜電力で経済的

エコキュートは電気代が安い夜間にお湯を沸かします

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時間帯電力単価(目安)差額
夜間
(23:00~7:00)
約15円/kWh
昼間
(7:00~23:00)
約32円/kWh2倍以上高い

夜間電力プランを契約すれば、電気代が半額以下になるため大幅な節約が可能です

理由3:貯湯式で無駄がない

エコキュートは必要な分だけまとめて沸かして保温する方式です

  • 安い夜間に1日分のお湯を沸かす
  • 高性能な断熱材で保温(温度低下は約3℃/日)
  • 足りない時だけ「沸き増し」で追加

実際の電気代シミュレーション

4人家族の年間給湯コスト比較

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給湯器タイプ年間コスト月額換算エコキュートとの差額
エコキュート約45,000円約3,750円
ガス給湯器
(都市ガス)
約80,000円約6,670円-35,000円
ガス給湯器
(プロパン)
約100,000円約8,330円-55,000円
電気温水器約120,000円約10,000円-75,000円

プロパンガスからの交換なら年間5.5万円削減
10年間で約55万円の節約になります

エコキュートのメリット7つ

  • 光熱費が大幅削減
    ガス給湯器より年間3~6万円安い
    → 10年で30~60万円の節約
  • 環境に優しい
    CO2排出量がガス給湯器の約60%
    → 地球温暖化対策に貢献
  • 火災リスクがゼロ
    ガスを使わないため安全性が高い
    → 火災・一酸化炭素中毒の心配なし
  • 災害時にも安心
    貯湯タンクの水(300~500L)を利用可能
    → 生活用水として数日分確保
  • オール電化と相性抜群
    ガス基本料金(月1,800円前後)が不要に
    → 年間約2万円の削減
  • 補助金が充実
    2025年は最大21万円の補助金
    → 導入費用を大幅に圧縮
  • 静音設計
    運転音は約38dB(図書館レベル)
    → 夜間運転でも近隣への影響が少ない

エコキュートのデメリット5つと対策

1. 初期費用が高い

  • 問題点
    本体+工事費で40~70万円かかる
    ガス給湯器(15~30万円)の2倍以上
  • 対策
    2025年の補助金(最大21万円)で実質20~40万円台に
    10年で光熱費が30~60万円削減できるため回収可能

2. 設置スペースが必要

  • 問題点
    貯湯タンク設置に約1畳(0.5~0.8㎡)必要
    狭小地では設置できない場合がある
  • 対策
    薄型タイプなら奥行43cm程度で設置可能
    マンション向けコンパクトタイプも選択肢に

3. お湯切れのリスク

  • 問題点
    貯湯タンクの湯量を超えて使うと水になる
    来客時や冬場は不足しがち
  • 対策
    家族人数+1サイズの容量を選ぶ
    沸き増し機能で昼間に追加可能
    AIが学習して自動で湯量調整する機種も

4. 水圧が弱い場合がある

  • 問題点
    標準モデルは水圧が約170~200kPa
    ガス給湯器(約300kPa)より弱め
  • 対策
    高圧力タイプなら320~500kPa
    ダイキン・日立の高圧モデルで解決
    2階でも快適なシャワー圧を実現

5. 夜間の運転音

  • 問題点
    夜間に稼働するため運転音が気になる可能性
    寝室が近いと音が聞こえることも
  • 対策
    最新機種は38dB程度(図書館と同等)
    寝室から離れた場所に設置
    防音カバー・防音パネルの活用も有効

デメリットへの対策や失敗しない選び方は、エコキュート完全ガイドで詳しく解説しています

エコキュートとガス給湯器の比較

どちらを選ぶべきか迷っている方向けに、わかりやすく比較します

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比較項目エコキュートガス給湯器
初期費用40~70万円
(補助金で20~40万円台)
15~30万円
年間光熱費約4.5万円約8~10万円
熱源電気+空気熱ガス
給湯方式貯湯式瞬間式
お湯の供給タンク容量まで
お湯切れリスクあり
無制限
使いたい放題
設置スペース約1畳必要コンパクト
安全性◎ 火災リスクゼロ△ ガス漏れリスク
環境性◎ CO2排出60%削減△ CO2排出あり
災害時◎ 貯湯水を利用可× ガス停止で使用不可

エコキュートがおすすめな人

  • 長期的に光熱費を削減したい
  • オール電化を検討している
  • 環境に配慮したい
  • 災害時の備えを重視する
  • 補助金を活用できる(2025年)

ガス給湯器がおすすめな人

  • 初期費用を抑えたい
  • 設置スペースが限られている
  • お湯を大量に使う
  • 即時に交換が必要

エコキュートの選び方3ステップ

ステップ1:容量を選ぶ

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家族人数推奨容量備考
2~3人300~370L夫婦+子ども1人
3~5人370L最も人気のサイズ
4~7人460L標準的な4人家族
5~8人550L二世帯・来客多い家庭

ステップ2:タイプを選ぶ

  • フルオート:全自動(最も人気)
  • オート:お湯張り自動
  • 給湯専用:シンプル機能

ステップ3:設置場所で形状を選ぶ

  • 角型:一般的な一戸建て
  • 薄型:狭小地・マンション
  • コンパクト:集合住宅

よくある質問

エコキュートの寿命は何年ですか?

一般的に10~15年が寿命です。ヒートポンプユニットは約10年、貯湯タンクは約15年が目安となります。定期的なメンテナンスで長持ちさせることができます。詳しくはエコキュートの寿命と交換時期をご覧ください。

エコキュートは電気温水器と何が違いますか?

エコキュートは空気の熱を利用するため、電気温水器(電気ヒーター)の約3分の1の電気で済みます。年間の電気代も約7万円安くなるため、ランニングコストが大きく異なります。

補助金は利用できますか?

2025年は最大21万円の補助金が利用できます。給湯省エネ2025事業で基本6万円+性能加算+撤去加算が支給されます。登録事業者経由での申請が必須です。詳しくはエコキュート補助金完全ガイドをご覧ください。

お湯切れの心配はありませんか?

適切な容量を選べば心配ありません。もしお湯が足りなくなった場合は沸き増し機能で昼間に追加で沸かすことができます。AIで使用パターンを学習する機種なら、自動で最適な湯量を調整します。

マンションでも設置できますか?

専用のマンション向けエコキュート(薄型・コンパクト)があります。ただし管理規約の確認と管理組合の承認が必要です。電気容量の確認も重要なポイントです。

貯湯タンクの水は飲めますか?

飲用には適しません。貯湯タンクの水は長時間保温されるため、衛生面で飲料水として使えません。ただし災害時には生活用水(トイレ・洗濯など)として活用できます。

まとめ:エコキュートは電気代削減の強い味方

  • エコキュートとは空気熱+電気でお湯を作る給湯器
    ヒートポンプ技術で電気の3倍以上の熱エネルギーを生成
  • 電気代が安い理由は3つ
    ①高効率ヒートポンプ ②深夜電力活用 ③貯湯式で無駄なし
  • 年間5~6万円の光熱費削減
    ガス給湯器より圧倒的に経済的
  • デメリットは対策可能
    初期費用→補助金活用 / お湯切れ→適切な容量選び
  • 2025年は補助金最大21万円
    今が導入のチャンス

エコキュートは初期費用こそかかりますが、10年間で30~60万円の光熱費削減が期待できます

2025年の補助金を活用すれば実質20~40万円台での導入が可能なため、投資回収期間は5~7年程度です

長期的な視点で見れば、環境にも家計にも優しい賢い選択と言えるでしょう

※電気代は使用状況・地域・電力プランにより異なります
※補助金の詳細は最新の公式情報をご確認ください

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