エコキュートとオール電化|電気代シミュレーションと導入メリット【2025年版】

エコキュートを導入すると、

「オール電化にすべき?ガス併用のままでいい?」
「電気代が高くなるって本当?」
「結局、光熱費は安くなるの?」

と迷う方が多いです。

本記事では、オール電化を検討している方に向けて

  • 4人家族の電気代シミュレーション(具体的な数字)
  • ガス併用とオール電化の年間光熱費比較
  • オール電化の5つのメリットと3つの注意点
  • 失敗しない電力プラン選びの基準

について解説します。実際の家庭の電気代データ、補助金活用による初期費用削減、月別の電気代変動まで一気に把握できます。読み終わるころには、あなたの家庭にオール電化が合うかどうか自信を持って判断できる状態になります。

監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

⇒SKG株式会社公式HP

基本知識
電気代シミュレーション
メリット
注意点
電力プラン選び
目次

30秒でわかる!オール電化の光熱費

スクロールできます
項目ガス併用オール電化
給湯ガス給湯器エコキュート
調理ガスコンロIHクッキングヒーター
年間光熱費
(4人家族)
約19.2万円約14.5万円
削減額年間約4.7万円削減
初期費用約25万円
(給湯器のみ)
約75万円
(エコキュート+IH)
補助金で実質45万円
向いている人初期費用を抑えたい
ガス調理が好き
長期的に光熱費削減
安全性重視

オール電化なら年間約4.7万円も安くなるのですね!

エコキュート完全ガイドで全体像を把握できます。

オール電化とは?基本知識

オール電化の定義

オール電化とは、家庭内のすべてのエネルギーを電気でまかなう住宅システムです。ガスを使わず、給湯・調理・空調をすべて電気で行います。

オール電化の3つの要素
  • 給湯:エコキュート(電気温水器)
  • 調理:IHクッキングヒーター
  • 空調:エアコン・床暖房(電気式)

エコキュートがオール電化の中心になる理由

家庭の光熱費の中で給湯が約30%を占めます。そのため、オール電化の核となるのがエコキュートです。

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用途光熱費の割合オール電化での機器
給湯約30%エコキュート
暖房約25%エアコン・床暖房
調理約5%IHクッキングヒーター
照明・家電約40%通常の電気機器
エコキュートが重要な理由
  • 深夜電力(約15円/kWh)で安くお湯を沸かせる
  • 電気の3倍以上の効率でお湯を作る
  • 給湯費をガス給湯器の約40%削減
  • ガス基本料金(月1,500~2,000円)が不要に

ガス併用とオール電化の違い

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項目ガス併用オール電化
エネルギー源電気+ガス電気のみ
給湯ガス給湯器エコキュート
調理ガスコンロIHクッキングヒーター
基本料金電気+ガス
(2つ)
電気のみ
(1つ)
電力プラン通常プランオール電化プラン
(深夜割引)
火災リスクあり低い

電気代シミュレーション:ガス併用 vs オール電化

4人家族の年間光熱費比較

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費用項目ガス併用オール電化差額
電気代約12万円/年約14.5万円/年+2.5万円
ガス代約7.2万円/年
(給湯+調理)
0円-7.2万円
基本料金合計約2.4万円/年
(電気+ガス)
約1.2万円/年
(電気のみ)
-1.2万円
合計約19.2万円/年約14.5万円/年-4.7万円
  • オール電化は年間約4.7万円お得
  • 月額換算で約3,900円削減
  • 10年で約47万円の節約

月別の電気代推移(オール電化)

オール電化の電気代は季節によって変動します。実際の4人家族のデータです。

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電気代主な要因
1月約16,000円暖房・給湯使用増
2月約15,000円暖房継続
3月約13,000円暖房減少
4月約11,000円空調不要
5月約10,000円最も安い時期
6月約11,000円除湿運転
7月約13,000円冷房開始
8月約15,000円冷房フル稼働
9月約13,000円冷房継続
10月約11,000円空調減少
11月約12,000円暖房開始
12月約15,000円暖房・給湯増
年間合計約14.5万円月平均約12,000円
電気代が高い月・安い月
  • 最も高い月:1月(約16,000円) – 暖房+給湯
  • 最も安い月:5月(約10,000円) – 空調不要
  • 年間変動幅:約6,000円の差

家族人数別の電気代目安

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家族人数ガス併用オール電化年間削減額
2人約14万円約11万円約3万円
3人約17万円約13万円約4万円
4人約19.2万円約14.5万円約4.7万円
5人約21万円約16万円約5万円

10年・20年のトータル光熱費

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期間ガス併用オール電化削減額
初期費用約25万円
(給湯器のみ)
約75万円
(エコキュート+IH)
補助金で実質45万円
+20万円
光熱費(10年)約192万円約145万円-47万円
10年合計約217万円約190万円-27万円
光熱費(20年)約384万円約290万円-94万円
20年合計約434万円
(機器交換2回)
約380万円
(機器交換2回)
-54万円

初期費用の差は約20万円ですが、5年目で光熱費削減が初期費用差を上回り、それ以降はずっとオール電化がお得です。

オール電化の5つのメリット

①光熱費が年間約4.7万円削減

最大のメリットは光熱費の大幅削減です。4人家族で年間約4.7万円、10年で約47万円の節約になります。

削減できる理由
  • 深夜電力(約15円/kWh)でお湯を沸かせる
  • ガス基本料金(年約2万円)が不要
  • オール電化プランで昼間も割引
  • エコキュートの高効率(電気の3倍以上)

②ガス基本料金が不要(年間約2万円削減)

ガスを解約するため、基本料金がゼロになります。使用量が少なくても毎月かかる固定費がなくなるのは大きなメリットです。

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ガス種月額基本料金年間基本料金
都市ガス約1,000~1,500円約1.2~1.8万円
プロパンガス約1,500~2,500円約1.8~3万円

③火災リスクが大幅に低減

オール電化は火を使わないため、火災リスクが大幅に低減します。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭で安心です。

安全性のメリット
  • 調理中の火災:IHは火が出ないため安全
  • ガス漏れリスクゼロ:一酸化炭素中毒の心配なし
  • 消し忘れ防止:IHは自動停止機能付き
  • 火災保険料:オール電化割引で約10%安くなる

④災害時にタンクの水が使える

エコキュートの貯湯タンク(300~550L)の水を非常用水として使えます。断水時に大きな安心です。

  • 4人家族で約3日分の生活用水を確保
  • トイレ・洗濯・食器洗いに使用可能
  • 飲用には向かないが煮沸すれば可能
  • 停電時もタンク内のお湯は使える

⑤補助金が充実(最大30万円超)

2025年はエコキュート+IHの両方に補助金が出るため、初期費用を大幅に削減できます。

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設備補助金額制度名
エコキュート最大21万円給湯省エネ2025事業
IHクッキングヒーター最大9万円子育てエコホーム支援事業
合計最大30万円併用可能

補助金の詳細はこちらで解説しています。

オール電化の3つの注意点

①初期費用がガス併用より高い

オール電化の初期費用はガス併用の約3倍です。ただし補助金を使えば差は縮まります。

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項目ガス併用オール電化
給湯器18~35万円
(ガス給湯器)
40~70万円
(エコキュート)
調理機器0円
(既存利用)
15~30万円
(IH)
合計約25万円約75万円
補助金活用後約25万円
(補助金なし)
約45万円
(30万円補助金)
対策
  • 2025年の補助金を最大限活用する
  • 複数業者から相見積もりを取る
  • 5年で光熱費削減が初期費用差を回収

②昼間の電気代が割高

オール電化プランは深夜電力が安い代わりに昼間が高い設定です。昼間に電気を多く使う家庭は要注意です。

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時間帯通常プランオール電化プラン
深夜
(23:00~7:00)
約27円/kWh約15円/kWh
昼間
(10:00~17:00)
約27円/kWh約35円/kWh
朝夕
(7:00~10:00
17:00~23:00)
約27円/kWh約28円/kWh
対策
  • 洗濯・掃除機は朝夕や夜間に
  • タイマー機能を活用して深夜運転
  • 昼間は外出が多い家庭に向いている

③停電時は調理ができない

IHクッキングヒーターは停電時に使えません。カセットコンロを備えておくと安心です。

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項目ガス併用オール電化
停電時の調理可能
(ガスコンロ)
不可
(カセットコンロ必要)
停電時の給湯不可
(ガス給湯器も電気)
タンクの湯は使える
災害対応ガス復旧待ちタンクの水が使える
対策
  • カセットコンロを備蓄(1台3,000円程度)
  • ガスボンベを数本常備
  • 給湯はタンクの湯で数日対応可能

失敗しない電力プラン選び

オール電化向けプランの特徴

オール電化向けプランは深夜電力が約半額になる代わりに、昼間が高めに設定されています。

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電力会社プラン名深夜料金
東京電力スマートライフS/L約15円/kWh
関西電力はぴeタイムR約15円/kWh
中部電力スマートライフプラン約16円/kWh
九州電力電化でナイト・セレクト約13円/kWh

プラン選びの3つのポイント

重要ポイント
  • 生活リズムを確認
    → 昼間の在宅時間が長いと不利
  • 深夜料金の単価を比較
    → 電力会社で2~3円の差
  • 基本料金も確認
    → 契約アンペアで変動

オール電化に向いている家庭

  • 共働きで昼間は不在
    → 昼間の電気使用量が少ない
  • 夜型の生活リズム
    → 深夜に家事をする習慣
  • 10年以上住む予定
    → 初期費用を回収できる
  • 安全性を重視
    → 小さな子どもや高齢者がいる
  • 環境に配慮したい
    → CO2削減を重視

オール電化に向いていない家庭

  • 昼間の在宅が多い
    → 昼間の高い電気代が負担に
  • ガス調理にこだわり
    → IHの調理感覚が苦手
  • 短期間の居住予定
    → 5年以内の転居予定
  • 初期費用が出せない
    → 補助金を使っても50万円程度必要

よくある質問

オール電化にすると本当に電気代は安くなる?

はい、年間約4.7万円安くなります(4人家族の場合)。ガス代がゼロになり、ガス基本料金も不要になるため、電気代が増えてもトータルでは大幅に削減できます。ただし昼間に電気を多く使う家庭は削減額が少なくなります。

初期費用はどのくらいかかる?

エコキュート+IHで約75万円です。ただし2025年は補助金(最大30万円)を使えば実質45万円程度に抑えられます。ガス給湯器のみの交換(約25万円)と比べると高いですが、5年で光熱費削減が初期費用差を回収します。

昼間の電気代が高くなるって本当?

はい、オール電化プランは昼間の電気代が約35円/kWhと高めです(通常プランは約27円/kWh)。ただし深夜は約15円/kWhと半額近くなるため、夜間に家事をする家庭や昼間不在が多い家庭ならトータルでお得になります。

停電時はどうなる?

IHは使えませんが、エコキュートのタンクの湯は使えるため、数日分の生活用水が確保できます。調理用にカセットコンロを備蓄しておけば問題ありません。ガス給湯器も電気がないと動かないため、災害対応力ではオール電化が有利です。

賃貸でもオール電化にできる?

オーナーの許可が必要です。エコキュート+IHの設置は大規模な工事になるため、賃貸では現実的ではありません。ただし分譲マンションなら可能な場合が多いです(管理規約要確認)。

まとめ:オール電化は長期的に年間約4.7万円お得

エコキュートでオール電化にすると「電気代が高くなるのでは?」と不安に思う方が多いですが、実際は年間約4.7万円の光熱費削減が可能です(4人家族の場合)。

オール電化のポイントまとめ

  • 年間光熱費:ガス併用19.2万円 → オール電化14.5万円
    年間約4.7万円削減
  • ガス基本料金:年間約2万円が不要に
  • 初期費用:約75万円 → 補助金で実質45万円
  • 回収期間:約5年で初期費用差を回収
  • 10年で約47万円の光熱費削減

初期費用はガス併用より高いですが、2025年の補助金(最大30万円)を活用すれば実質45万円程度に抑えられます。そして5年目で光熱費削減が初期費用差を上回り、それ以降はずっとお得になります。

オール電化に向いているのは、

  • 共働きで昼間は不在が多い家庭
  • 夜間に家事をする習慣がある家庭
  • 10年以上住む予定の家庭
  • 安全性を重視する家庭(小さな子ども・高齢者)

逆に昼間の在宅が多い家庭や、ガス調理にこだわる方、5年以内に転居予定の方には向きません。

次の一歩として、

  • 現在の光熱費を確認(電気代+ガス代)
  • 生活リズムを確認(昼間の在宅時間)
  • 2~3社から相見積もり
  • 2025年補助金の申請確認
  • 電力会社のオール電化プランをチェック

これらを実行しましょう。給湯省エネ2025事業の登録事業者から相見積もりを取り、同条件で比較することで適正価格が見えてきます。補助金は予算到達で終了するため、早めの行動が確実です。

※本記事の情報は2025年10月時点のものです
※光熱費は使用状況・地域・電力プラン・ガス種により異なります
※補助金の詳細は最新の公式情報をご確認ください

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