エコキュートを導入すると、

「オール電化にすべき?ガス併用のままでいい?」
「電気代が高くなるって本当?」
「結局、光熱費は安くなるの?」
と迷う方が多いです。
本記事では、オール電化を検討している方に向けて
- 4人家族の電気代シミュレーション(具体的な数字)
- ガス併用とオール電化の年間光熱費比較
- オール電化の5つのメリットと3つの注意点
- 失敗しない電力プラン選びの基準
について解説します。実際の家庭の電気代データ、補助金活用による初期費用削減、月別の電気代変動まで一気に把握できます。読み終わるころには、あなたの家庭にオール電化が合うかどうか自信を持って判断できる状態になります。


黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
30秒でわかる!オール電化の光熱費
| 項目 | ガス併用 | オール電化 |
|---|---|---|
| 給湯 | ガス給湯器 | エコキュート |
| 調理 | ガスコンロ | IHクッキングヒーター |
| 年間光熱費 (4人家族) | 約19.2万円 | 約14.5万円 |
| 削減額 | ― | 年間約4.7万円削減 |
| 初期費用 | 約25万円 (給湯器のみ) | 約75万円 (エコキュート+IH) 補助金で実質45万円 |
| 向いている人 | 初期費用を抑えたい ガス調理が好き | 長期的に光熱費削減 安全性重視 |



オール電化なら年間約4.7万円も安くなるのですね!
エコキュート完全ガイドで全体像を把握できます。
オール電化とは?基本知識
オール電化の定義
オール電化とは、家庭内のすべてのエネルギーを電気でまかなう住宅システムです。ガスを使わず、給湯・調理・空調をすべて電気で行います。
- 給湯:エコキュート(電気温水器)
- 調理:IHクッキングヒーター
- 空調:エアコン・床暖房(電気式)
エコキュートがオール電化の中心になる理由
家庭の光熱費の中で給湯が約30%を占めます。そのため、オール電化の核となるのがエコキュートです。
| 用途 | 光熱費の割合 | オール電化での機器 |
|---|---|---|
| 給湯 | 約30% | エコキュート |
| 暖房 | 約25% | エアコン・床暖房 |
| 調理 | 約5% | IHクッキングヒーター |
| 照明・家電 | 約40% | 通常の電気機器 |
- 深夜電力(約15円/kWh)で安くお湯を沸かせる
- 電気の3倍以上の効率でお湯を作る
- 給湯費をガス給湯器の約40%削減
- ガス基本料金(月1,500~2,000円)が不要に
ガス併用とオール電化の違い
| 項目 | ガス併用 | オール電化 |
|---|---|---|
| エネルギー源 | 電気+ガス | 電気のみ |
| 給湯 | ガス給湯器 | エコキュート |
| 調理 | ガスコンロ | IHクッキングヒーター |
| 基本料金 | 電気+ガス (2つ) | 電気のみ (1つ) |
| 電力プラン | 通常プラン | オール電化プラン (深夜割引) |
| 火災リスク | あり | 低い |
電気代シミュレーション:ガス併用 vs オール電化
4人家族の年間光熱費比較
| 費用項目 | ガス併用 | オール電化 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 電気代 | 約12万円/年 | 約14.5万円/年 | +2.5万円 |
| ガス代 | 約7.2万円/年 (給湯+調理) | 0円 | -7.2万円 |
| 基本料金合計 | 約2.4万円/年 (電気+ガス) | 約1.2万円/年 (電気のみ) | -1.2万円 |
| 合計 | 約19.2万円/年 | 約14.5万円/年 | -4.7万円 |
- オール電化は年間約4.7万円お得
- 月額換算で約3,900円削減
- 10年で約47万円の節約
月別の電気代推移(オール電化)
オール電化の電気代は季節によって変動します。実際の4人家族のデータです。
| 月 | 電気代 | 主な要因 |
|---|---|---|
| 1月 | 約16,000円 | 暖房・給湯使用増 |
| 2月 | 約15,000円 | 暖房継続 |
| 3月 | 約13,000円 | 暖房減少 |
| 4月 | 約11,000円 | 空調不要 |
| 5月 | 約10,000円 | 最も安い時期 |
| 6月 | 約11,000円 | 除湿運転 |
| 7月 | 約13,000円 | 冷房開始 |
| 8月 | 約15,000円 | 冷房フル稼働 |
| 9月 | 約13,000円 | 冷房継続 |
| 10月 | 約11,000円 | 空調減少 |
| 11月 | 約12,000円 | 暖房開始 |
| 12月 | 約15,000円 | 暖房・給湯増 |
| 年間合計 | 約14.5万円 | 月平均約12,000円 |
- 最も高い月:1月(約16,000円) – 暖房+給湯
- 最も安い月:5月(約10,000円) – 空調不要
- 年間変動幅:約6,000円の差
家族人数別の電気代目安
| 家族人数 | ガス併用 | オール電化 | 年間削減額 |
|---|---|---|---|
| 2人 | 約14万円 | 約11万円 | 約3万円 |
| 3人 | 約17万円 | 約13万円 | 約4万円 |
| 4人 | 約19.2万円 | 約14.5万円 | 約4.7万円 |
| 5人 | 約21万円 | 約16万円 | 約5万円 |
10年・20年のトータル光熱費
| 期間 | ガス併用 | オール電化 | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 約25万円 (給湯器のみ) | 約75万円 (エコキュート+IH) 補助金で実質45万円 | +20万円 |
| 光熱費(10年) | 約192万円 | 約145万円 | -47万円 |
| 10年合計 | 約217万円 | 約190万円 | -27万円 |
| 光熱費(20年) | 約384万円 | 約290万円 | -94万円 |
| 20年合計 | 約434万円 (機器交換2回) | 約380万円 (機器交換2回) | -54万円 |
初期費用の差は約20万円ですが、5年目で光熱費削減が初期費用差を上回り、それ以降はずっとオール電化がお得です。
オール電化の5つのメリット
①光熱費が年間約4.7万円削減
最大のメリットは光熱費の大幅削減です。4人家族で年間約4.7万円、10年で約47万円の節約になります。
- 深夜電力(約15円/kWh)でお湯を沸かせる
- ガス基本料金(年約2万円)が不要
- オール電化プランで昼間も割引
- エコキュートの高効率(電気の3倍以上)
②ガス基本料金が不要(年間約2万円削減)
ガスを解約するため、基本料金がゼロになります。使用量が少なくても毎月かかる固定費がなくなるのは大きなメリットです。
| ガス種 | 月額基本料金 | 年間基本料金 |
|---|---|---|
| 都市ガス | 約1,000~1,500円 | 約1.2~1.8万円 |
| プロパンガス | 約1,500~2,500円 | 約1.8~3万円 |
③火災リスクが大幅に低減
オール電化は火を使わないため、火災リスクが大幅に低減します。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭で安心です。
- 調理中の火災:IHは火が出ないため安全
- ガス漏れリスクゼロ:一酸化炭素中毒の心配なし
- 消し忘れ防止:IHは自動停止機能付き
- 火災保険料:オール電化割引で約10%安くなる
④災害時にタンクの水が使える
エコキュートの貯湯タンク(300~550L)の水を非常用水として使えます。断水時に大きな安心です。
- 4人家族で約3日分の生活用水を確保
- トイレ・洗濯・食器洗いに使用可能
- 飲用には向かないが煮沸すれば可能
- 停電時もタンク内のお湯は使える
⑤補助金が充実(最大30万円超)
2025年はエコキュート+IHの両方に補助金が出るため、初期費用を大幅に削減できます。
| 設備 | 補助金額 | 制度名 |
|---|---|---|
| エコキュート | 最大21万円 | 給湯省エネ2025事業 |
| IHクッキングヒーター | 最大9万円 | 子育てエコホーム支援事業 |
| 合計 | 最大30万円 | 併用可能 |
補助金の詳細はこちらで解説しています。
オール電化の3つの注意点
①初期費用がガス併用より高い
オール電化の初期費用はガス併用の約3倍です。ただし補助金を使えば差は縮まります。
| 項目 | ガス併用 | オール電化 |
|---|---|---|
| 給湯器 | 18~35万円 (ガス給湯器) | 40~70万円 (エコキュート) |
| 調理機器 | 0円 (既存利用) | 15~30万円 (IH) |
| 合計 | 約25万円 | 約75万円 |
| 補助金活用後 | 約25万円 (補助金なし) | 約45万円 (30万円補助金) |
- 2025年の補助金を最大限活用する
- 複数業者から相見積もりを取る
- 5年で光熱費削減が初期費用差を回収
②昼間の電気代が割高
オール電化プランは深夜電力が安い代わりに昼間が高い設定です。昼間に電気を多く使う家庭は要注意です。
| 時間帯 | 通常プラン | オール電化プラン |
|---|---|---|
| 深夜 (23:00~7:00) | 約27円/kWh | 約15円/kWh |
| 昼間 (10:00~17:00) | 約27円/kWh | 約35円/kWh |
| 朝夕 (7:00~10:00 17:00~23:00) | 約27円/kWh | 約28円/kWh |
- 洗濯・掃除機は朝夕や夜間に
- タイマー機能を活用して深夜運転
- 昼間は外出が多い家庭に向いている
③停電時は調理ができない
IHクッキングヒーターは停電時に使えません。カセットコンロを備えておくと安心です。
| 項目 | ガス併用 | オール電化 |
|---|---|---|
| 停電時の調理 | 可能 (ガスコンロ) | 不可 (カセットコンロ必要) |
| 停電時の給湯 | 不可 (ガス給湯器も電気) | タンクの湯は使える |
| 災害対応 | ガス復旧待ち | タンクの水が使える |
- カセットコンロを備蓄(1台3,000円程度)
- ガスボンベを数本常備
- 給湯はタンクの湯で数日対応可能
失敗しない電力プラン選び
オール電化向けプランの特徴
オール電化向けプランは深夜電力が約半額になる代わりに、昼間が高めに設定されています。
| 電力会社 | プラン名 | 深夜料金 |
|---|---|---|
| 東京電力 | スマートライフS/L | 約15円/kWh |
| 関西電力 | はぴeタイムR | 約15円/kWh |
| 中部電力 | スマートライフプラン | 約16円/kWh |
| 九州電力 | 電化でナイト・セレクト | 約13円/kWh |
プラン選びの3つのポイント
- 生活リズムを確認
→ 昼間の在宅時間が長いと不利 - 深夜料金の単価を比較
→ 電力会社で2~3円の差 - 基本料金も確認
→ 契約アンペアで変動
オール電化に向いている家庭
- 共働きで昼間は不在
→ 昼間の電気使用量が少ない - 夜型の生活リズム
→ 深夜に家事をする習慣 - 10年以上住む予定
→ 初期費用を回収できる - 安全性を重視
→ 小さな子どもや高齢者がいる - 環境に配慮したい
→ CO2削減を重視
オール電化に向いていない家庭
- 昼間の在宅が多い
→ 昼間の高い電気代が負担に - ガス調理にこだわり
→ IHの調理感覚が苦手 - 短期間の居住予定
→ 5年以内の転居予定 - 初期費用が出せない
→ 補助金を使っても50万円程度必要
よくある質問
まとめ:オール電化は長期的に年間約4.7万円お得
エコキュートでオール電化にすると「電気代が高くなるのでは?」と不安に思う方が多いですが、実際は年間約4.7万円の光熱費削減が可能です(4人家族の場合)。
オール電化のポイントまとめ
- 年間光熱費:ガス併用19.2万円 → オール電化14.5万円
年間約4.7万円削減 - ガス基本料金:年間約2万円が不要に
- 初期費用:約75万円 → 補助金で実質45万円
- 回収期間:約5年で初期費用差を回収
- 10年で約47万円の光熱費削減
初期費用はガス併用より高いですが、2025年の補助金(最大30万円)を活用すれば実質45万円程度に抑えられます。そして5年目で光熱費削減が初期費用差を上回り、それ以降はずっとお得になります。
オール電化に向いているのは、
- 共働きで昼間は不在が多い家庭
- 夜間に家事をする習慣がある家庭
- 10年以上住む予定の家庭
- 安全性を重視する家庭(小さな子ども・高齢者)
逆に昼間の在宅が多い家庭や、ガス調理にこだわる方、5年以内に転居予定の方には向きません。
次の一歩として、
- 現在の光熱費を確認(電気代+ガス代)
- 生活リズムを確認(昼間の在宅時間)
- 2~3社から相見積もり
- 2025年補助金の申請確認
- 電力会社のオール電化プランをチェック
これらを実行しましょう。給湯省エネ2025事業の登録事業者から相見積もりを取り、同条件で比較することで適正価格が見えてきます。補助金は予算到達で終了するため、早めの行動が確実です。
※本記事の情報は2025年10月時点のものです
※光熱費は使用状況・地域・電力プラン・ガス種により異なります
※補助金の詳細は最新の公式情報をご確認ください
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