三菱製エコキュートのエラーコード「P35」は、給湯時に利用する弁に異常があることを示しています。このエラーが表示されると、給湯機能が制限され、お湯が適切に供給されなくなる可能性があります。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- エラーコードP35が表示される原因
- エラーコードP35の対処法
- エラーコードP35を解消できない場合の修理・交換方法
について詳しく解説しています。
黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
エコキュートのエラーコードP35とは?表示される原因
三菱エコキュートのエラーコード「P35」は、給湯時に使用される弁に異常が発生していることを示しています。このエラーが表示されると、給湯の流量や温度調整が正常に行われず、適切なお湯の供給ができなくなる可能性があります。
主な原因:
- 給湯弁の詰まりや劣化: 給湯弁に汚れや異物が詰まっている場合や、弁自体が劣化している場合、正常に開閉が行えなくなりエラーが発生します。
- 制御基板の不具合: 給湯弁を制御する基板に異常があると、弁の動作が正しく制御されなくなることがあります。
- 配線の断線や接触不良: 給湯弁と制御基板を繋ぐ配線に問題がある場合、信号が正しく伝達されず、エラーが表示されることがあります。
これらの原因により、エラーコード「P35」が表示されることがあります。エラーが発生した場合は、迅速に原因を特定し、適切な対処を行うことが重要です。
エラーコードP35の直し方・対処法
原因は複数考えられますが、まずは以下の方法を試してください。
システムのリセット
- リモコンからのリセット: 台所リモコンの「時計合わせスイッチ」と「給湯温度スイッチ」を同時に3秒以上押し、エラーを強制解除します。
- 貯湯タンクユニットからのリセット: 貯湯タンクユニットの漏電遮断器を1分間「切」にし、再度「入」にすることでリセットを行います。
給湯弁の確認
給湯弁に異常がある場合、正常なお湯の供給が行えなくなる可能性があります。以下の手順で弁の状態を確認してください。
- 電源の遮断: 作業前にエコキュートの電源を切り、感電防止のためブレーカーをオフにします。
- 給湯弁の清掃: 弁に汚れや異物が詰まっていないか確認し、必要に応じて清掃を行います。
- 弁の動作確認: 弁がスムーズに動作しているか、動きが悪い場合や固着している場合は修理または交換を検討してください。
配線の確認
- 電源の遮断: 作業前にエコキュートの電源を切り、感電防止のためブレーカーをオフにします。
- 配線の点検: ヒートポンプユニットと貯湯ユニットを繋ぐ電源通信線に緩みや断線がないか目視で確認します。
- 接続の確認: 配線が緩んでいる場合は、しっかりと接続し直します。断線が見つかった場合は、専門業者に修理を依頼してください。。
アース接続の確認
- アース線の接続状況: アース線が確実に接続されているか、緩みがないか確認します。
- 接続部の劣化チェック: 接続部に腐食や損傷がないか目視で確認します。異常があれば修理を行います。
- アース棒の設置状態: アース棒が正しく地中に埋め込まれているかを確認し、不十分な場合は適切に再設置します。
エコキュート本体の分解清掃はNG
外から見える範囲には異物が無い場合でも、エコキュート本体の奥深くに異物が混入してしまい、エラーが解除されないケースもあります。その場合、エコキュート本体を一旦分解して清掃する必要がありますが、DIYで分解清掃は行わないで下さい。
エコキュートはガスを取り扱う器具で、分解・組み立て時に何らかの不具合が起きた場合、ガス漏れ等の重大事故につながる恐れがあります。エラーP35がどうしても解除されない場合には、一度お問い合わせください。
それでもエラーが回復しない場合は故障の可能性アリ
これまでの対処法を試してもエラーコード「P35」が解消されない場合、給湯弁自体の故障や制御基板、または内部の電子部品に問題が発生している可能性があります。このような場合、自力での修理は難しいため、メーカーや専門の修理業者に依頼することをおすすめします。専門家に診てもらうことで、故障箇所が特定され、適切な修理や交換が行われます。
また、エコキュートが保証期間内であれば、無償修理の対象となる場合があります。保証書を確認し、必要であればメーカーや販売店に連絡して対応を依頼してください。早期の対応がさらなる故障を防ぐ鍵となります。
エコキュートの修理・交換は自分でできる?
一般の方が自身でエコキュートの修理や交換を行うことは、以下の理由から避けるべきです。
エコキュートの修理や交換作業には法的な資格が必要です。「液化石油ガス設備士法」により、エコキュートの設置や修理は有資格者のみが行えることが定められています。
液化石油ガス設備工事の欠陥等による災害発生の防止のため、ガス栓と硬質管を接続する作業など特別な技能を必要とし、かつ、災害の発生防止に特に重要と認められる作業については、液化石油ガス設備士が従事しなくてはなりません。
また、無資格での作業は重大な事故を引き起こす可能性があります。具体的には
上記のような危険があります。
さらに、自分で修理や交換を行った場合、メーカー保証が無効になってしまう恐れもあります。
このように、エコキュートに関する作業には様々なリスクが伴います。そのため、修理や交換が必要な際は、必ず信頼できる専門業者に依頼するのをオススメします。
エコキュートの修理の費用は?
症状 | 修理費用の目安 |
---|---|
電源が入らない場合 | 14,000円~45,000円 |
お風呂の自動運転が反応しない場合 | 14,000円~45,000円 |
水漏れの場合 | 14,000円~45,000円 |
お湯が出ない、お湯が沸かない場合 | 16,000円~45,000円 |
リモコンが点灯しない場合 | 19,000円~45,000円 |
エラーコードが表示される場合 | 14,000円~156,000円 |
エコキュート給湯器の修理費用は、部品代、技術料、出張料を含む概算であり、故障の内容や部品の交換内容によって大きく変動します。修理費用を抑えるためには日頃からのメンテナンスが重要で、定期的な点検や清掃を行い、故障のリスクを抑えることが出来ます。
保証期間内であれば、修理費用が無料または割引になる場合がありますので、故障の際は保証内容を確認しましょう。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、エコキュートを交換したほうがオトクな場合もあります。
エコキュートを交換する際の費用は?
エコキュート交換を依頼できる業者には主に
- エコキュート交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのはエコキュート交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、実際には地域の施工業者へ依頼を回す窓口の役割を果たしています。また、ガス会社もエコキュートの交換は自社で行わず、関連会社や下請け業者に任せることが多いのが現状です。
そのため、これらの業者に依頼すると中間マージンが発生し、費用が高くなる傾向があります。コストを抑えるためには、エコキュート交換専門の業者に直接依頼することが一番おすすめです。
エコキュートの修理・交換はどこに依頼すればいい?
エコキュートでお困りのことがあればみずほ住設にご相談ください!
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