給湯器の交換や新設を考えると、

「エコキュートとガス給湯器、どっちがお得?」
「初期費用が高いエコキュートは本当に元が取れる?」
「自分の家にはどちらが向いている?」
と迷いがちです。
本記事では、給湯器選びで迷っている方に向けて
- 光熱費・初期費用・トータルコストを具体的に比較
- 寿命・安全性・環境性など10項目で徹底検証
- 生活スタイル別のおすすめ判断基準
について解説します。10年・20年の長期シミュレーション、メリット・デメリット、実際のユーザー評価まで一気に把握できます。読み終わるころには、自分に合った給湯器を自信を持って選べる状態になります。


黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
30秒でわかる!エコキュートvsガス給湯器
| 項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 40~70万円 (補助金で20~40万円台) | 15~30万円 |
| 年間光熱費 | 約4.5万円 | 約8~10万円 |
| 10年トータル | 約65~85万円 | 約95~130万円 |
| 向いている人 | 長期的にお得にしたい オール電化希望 | 初期費用を抑えたい すぐ交換したい |



長期で見ればエコキュートがお得だけど、初期費用はガス給湯器の方が安いのね
エコキュートの基本情報はこちらで解説しています。
エコキュートとガス給湯器の比較表【完全版】
まずは全体像を把握しましょう。10項目で徹底比較します。
| 比較項目 | エコキュート | ガス給湯器 | 優位性 |
|---|---|---|---|
| ①初期費用 | 40~70万円 (補助金で20~40万円台) | 15~30万円 | ガス有利 |
| ②年間光熱費 (4人家族) | 約4.5万円 | 約8~10万円 | エコキュート有利 |
| ③10年トータル | 約65~85万円 | 約95~130万円 | エコキュート有利 |
| ④寿命 | 10~15年 | 10~15年 | 互角 |
| ⑤給湯方式 | 貯湯式 (お湯切れリスク) | 瞬間式 (無制限) | ガス有利 |
| ⑥設置スペース | 約1畳必要 | コンパクト | ガス有利 |
| ⑦安全性 | ◎ 火災リスクゼロ | △ ガス漏れリスク | エコキュート有利 |
| ⑧環境性 | ◎ CO2排出60%削減 | △ CO2排出あり | エコキュート有利 |
| ⑨災害時 | ◎ 貯湯水を利用可 | × ガス停止で不可 | エコキュート有利 |
| ⑩補助金 | ◎ 最大21万円 | △ 対象外(一部除く) | エコキュート有利 |
- エコキュートの勝ち:7項目(光熱費・トータルコスト・安全性・環境性・災害対応・補助金)
- ガス給湯器の勝ち:3項目(初期費用・給湯能力・設置スペース)
それぞれの項目について、以下で詳しく解説していきます。
①光熱費の比較:年間5~6万円の差
4人家族の年間給湯コスト
| 給湯器タイプ | 年間コスト | 月額換算 | エコキュートとの差額 |
|---|---|---|---|
| エコキュート | 約45,000円 | 約3,750円 | ― |
| ガス給湯器 (都市ガス) | 約80,000円 | 約6,670円 | -35,000円 |
| ガス給湯器 (プロパンガス) | 約100,000円 | 約8,330円 | -55,000円 |
| エコジョーズ (都市ガス) | 約72,000円 | 約6,000円 | -27,000円 |
- 深夜電力活用:電気代が約15円/kWh(昼間の半額)
- 高効率ヒートポンプ:電気の3倍以上の熱エネルギー
- 空気熱利用:大気中の熱を無料で活用
10年間・20年間の累計光熱費
| 期間 | エコキュート | ガス給湯器 (都市ガス) | 削減額 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 約45万円 | 約80万円 | -35万円 |
| 20年 | 約90万円 | 約160万円 | -70万円 |



20年で70万円も差が出るのは大きいですね!
オール電化でさらにお得に
エコキュートとIHクッキングヒーターでオール電化にすれば、ガス基本料金(月1,500~2,000円)が不要になります。
- 年間約2万円のガス基本料金削減
- 給湯+ガス基本料金で年間約5.5万円削減
- 10年で約55万円の節約
②初期費用の比較:25~40万円の差
本体+工事費の相場
| 給湯器タイプ | 本体価格 | 工事費 | 合計 |
|---|---|---|---|
| エコキュート (370L) | 25~50万円 | 15~20万円 | 40~70万円 |
| ガス給湯器 (24号) | 8~15万円 | 7~15万円 | 15~30万円 |
| エコジョーズ (24号) | 10~18万円 | 8~15万円 | 18~33万円 |
エコキュートの初期費用はガス給湯器の2~2.5倍です。ただし補助金を活用すれば実質20~40万円台に抑えられます。
2025年の補助金で初期費用を削減
| 補助内容 | 金額 | 条件 |
|---|---|---|
| 基本補助額 | 6万円 | 効率3.0以上 |
| 性能加算A | +4万円 | 天気予報連動 |
| 性能加算B | +7万円 | 目標基準値+0.2以上 |
| 撤去加算 | +4~8万円 | 電気温水器撤去 |
| 合計上限 | 21万円 | ― |
- エコキュート40~70万円 → 実質20~40万円台
- ガス給湯器との差額が10~20万円程度に縮小
- 光熱費削減で3~5年で回収可能
初期費用の内訳比較
| 費用項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| 本体 | 25~50万円 | 8~15万円 |
| リモコン | 含む | 含む |
| 基礎工事 | 3~5万円 | 不要 |
| 電気工事 | 3~5万円 | 1~2万円 |
| 配管工事 | 5~8万円 | 4~8万円 |
| 撤去・処分 | 2~3万円 | 2~3万円 |
| 合計目安 | 40~70万円 | 15~30万円 |
③トータルコストの比較:長期で見ればエコキュートがお得
10年間のトータルコスト
| 費用項目 | エコキュート | ガス給湯器 (都市ガス) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 40万円 (補助金10万円利用) | 20万円 | +20万円 |
| 光熱費(10年) | 45万円 | 80万円 | -35万円 |
| メンテナンス | 2~3万円 | 1~2万円 | +1万円 |
| 合計 | 約85万円 | 約100万円 | -15万円 |
20年間のトータルコスト
| 費用項目 | エコキュート | ガス給湯器 (都市ガス) | 差額 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 40万円×2回 =80万円 | 20万円×2回 =40万円 | +40万円 |
| 光熱費(20年) | 90万円 | 160万円 | -70万円 |
| メンテナンス | 5万円 | 3万円 | +2万円 |
| 合計 | 約175万円 | 約203万円 | -28万円 |
- 10年で約15万円お得
- 20年で約28万円お得
- 投資回収期間は約5~7年
損益分岐点はいつ?
| 経過年数 | エコキュート累計 | ガス給湯器累計 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 0年(導入時) | 40万円 | 20万円 | +20万円 |
| 3年 | 53.5万円 | 44万円 | +9.5万円 |
| 5年 | 62.5万円 | 60万円 | +2.5万円 |
| 7年 | 71.5万円 | 76万円 | -4.5万円(逆転) |
| 10年 | 85万円 | 100万円 | -15万円 |
7年目でエコキュートの累計コストが逆転
それ以降はずっとエコキュートがお得になります
④寿命・耐用年数の比較:ほぼ互角
| 項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| 寿命(目安) | 10~15年 | 10~15年 |
| ヒートポンプ/ 熱交換器 | 約10年 | 約10年 |
| 貯湯タンク/ 本体 | 約15年 | 約12年 |
| メンテナンス頻度 | 年1回 (水抜き・フィルター掃除) | 2~3年に1回 (点検) |
寿命を延ばすメンテナンス
- 年1回:貯湯タンクの水抜き(10分程度)
- 半年に1回:ヒートポンプのフィルター掃除
- 3~4年に1回:専門業者による点検
- 2~3年に1回:専門業者による点検
- 定期的に:給気口の掃除
- 法定点検:設置から10年後(対象機種のみ)
⑤給湯能力の比較:ガス給湯器が有利
| 項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| 給湯方式 | 貯湯式 | 瞬間式 |
| お湯の量 | タンク容量まで (300~550L) | 無制限 |
| お湯切れ | リスクあり | なし |
| 水圧 | 170~500kPa (機種による) | 約300kPa (安定) |
| 給湯温度 | 最高90℃ | 最高60℃ |
お湯切れ対策
- 適切な容量選び:家族人数+1サイズが目安
- 沸き増し機能:昼間に追加で沸かせる(電気代は割高)
- AI学習機能:使用パターンを学習して自動調整
- おまかせモード:多めに沸かす設定
⑥設置スペースの比較:ガス給湯器が有利
| 項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| 必要スペース | 約1畳 (0.5~0.8㎡) | 約0.2㎡ |
| 設置機器 | ①貯湯タンク ②ヒートポンプユニット | 本体のみ |
| 高さ | 約2m | 約60~70cm |
| 狭小地対応 | 薄型モデルあり (奥行43cm~) | 問題なし |
エコキュートは設置スペースの確保が必須です。特にマンションや狭小地では薄型タイプの検討が必要です。
エコキュートの選び方はこちらで詳しく解説しています。
⑦安全性の比較:エコキュートが圧勝
| 安全性 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| 火災リスク | ◎ ゼロ | △ あり |
| 一酸化炭素中毒 | ◎ リスクなし | △ 不完全燃焼時 |
| ガス漏れ | ◎ 該当なし | △ 可能性あり |
| 子どもへの安全性 | ◎ 火を使わない | △ 火の管理必要 |
| 高齢者への安全性 | ◎ 自動運転 | △ 火の管理必要 |
- 小さな子どもやペットがいる家庭で安心
- 高齢者世帯でも火の管理不要
- 深夜の自動運転でも火災の心配なし
⑧環境性の比較:エコキュートが圧勝
| 項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| CO2排出量 (年間/4人家族) | 約500kg | 約1,250kg |
| 削減率 | 基準値 | +約60%多い |
| 使用エネルギー | 電気+空気熱 (再生可能) | 化石燃料 (ガス) |
| 太陽光連携 | ◎ 可能 | × 不可 |
- 1世帯あたり年間約750kgのCO2削減
- 杉の木約53本分の年間CO2吸収量に相当
- 国の脱炭素目標に貢献
⑨災害時の対応:エコキュートが有利
| 災害時 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| 停電時 | △ 沸かせないが タンクの湯は使える | × 使用不可 (電子制御のため) |
| 断水時 | ◎ タンクの水を 生活用水に | × 使用不可 |
| ガス停止時 | ◎ 影響なし | × 使用不可 |
| 備蓄水量 | 300~550L | なし |
- トイレの流し水(1回約5L)
- 手洗い・洗濯
- 掃除
- ペットの飲み水(冷却後)
飲用には適しません。生活用水としてのみ使用してください。飲料水は別途備蓄が必要です。
⑩補助金の比較:エコキュートが圧倒的有利
| 給湯器タイプ | 国の補助金 | 自治体補助 |
|---|---|---|
| エコキュート | 最大21万円 (給湯省エネ2025) | ◎ あり (自治体による) |
| エコジョーズ | × 原則対象外 | △ 一部あり |
| 従来型ガス給湯器 | × 対象外 | × なし |
| ハイブリッド給湯器 | 最大15万円 | ◎ あり |
- 2025年は給湯省エネ2025事業で最大21万円
- 自治体補助金と併用できる場合も
- 予算到達で終了するため早めの申請推奨
生活スタイル別おすすめ診断
エコキュートがおすすめな人
- 長期的に光熱費を削減したい
→ 10年で約15万円、20年で約28万円お得 - オール電化を検討している
→ ガス基本料金(年2万円)も削減 - 環境に配慮したい
→ CO2排出量60%削減 - 火災リスクを避けたい
→ 小さな子どもやペットがいる家庭 - 災害時の備えを重視
→ 貯湯タンクの水を生活用水に - 2025年の補助金を活用できる
→ 最大21万円で初期費用削減 - 設置スペースが確保できる
→ 約1畳のスペース - 10年以上住む予定
→ 長期で確実にお得
ガス給湯器がおすすめな人
- 初期費用を最小限に抑えたい
→ 15~30万円で導入可能 - 設置スペースが限られている
→ 約0.2㎡で設置可能 - お湯を大量に使う
→ 瞬間式で無制限 - 即時交換が必要
→ 1~2日で工事完了 - 短期間の使用予定
→ 5年以内に転居予定など - 賃貸住宅
→ 初期費用を抑えたい - 複数箇所で同時給湯
→ 水圧が安定
判断に迷ったら?チェックリスト
| 質問 | YES | NO |
|---|---|---|
| 10年以上住む予定? | エコキュート向き | ガス給湯器 |
| 初期費用50万円出せる? (補助金含む) | エコキュート向き | ガス給湯器 |
| 設置スペース確保できる? | エコキュート向き | ガス給湯器 |
| 光熱費を下げたい? | エコキュート向き | どちらでも |
| オール電化を検討? | エコキュート一択 | ガス給湯器 |
よくある質問
まとめ:長期視点ならエコキュート、短期ならガス給湯器
エコキュートとガス給湯器の選択は「本当にどっちがお得?」「初期費用は回収できる?」という不安が先に立ちますが、生活スタイルと居住期間で判断すれば、後悔のない選択ができます。
比較結果まとめ
| 項目 | エコキュート | ガス給湯器 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 40~70万円 (補助金で20~40万円台) | 15~30万円 |
| 年間光熱費 | 約4.5万円 | 約8~10万円 |
| 10年トータル | 約65~85万円 | 約95~130万円 |
| 損益分岐点 | 7年目で逆転 | |
選択のポイント
- 10年以上住む → エコキュート
長期で確実にお得(10年で約15万円、20年で約28万円) - 5年以内に転居 → ガス給湯器
初期費用が安く、短期ならトータルコストも抑えられる - オール電化希望 → エコキュート一択
ガス基本料金(年2万円)も削減できる - 設置スペースがない → ガス給湯器
コンパクトで約0.2㎡で設置可能 - 補助金が使える(2025年) → エコキュート
最大21万円で初期費用を大幅削減
初期費用はガス給湯器が圧倒的に安いですが、7年目でエコキュートが逆転し、それ以降はずっとエコキュートがお得になります。特に2025年は補助金最大21万円で初期費用を抑えられるため、投資回収期間が5~7年とさらに短縮されます。
安全性・環境性・災害対応でもエコキュートが優位で、小さな子どもやペットがいる家庭、環境意識の高い方には特におすすめです。
次の一歩として、
- 居住期間を確認(10年以上ならエコキュート)
- 設置スペースの測定
- 2~3社から相見積もり
- 2025年補助金の申請確認
これらを実行しましょう。給湯省エネ2025事業の登録事業者から相見積もりを取り、同条件で比較することで適正価格が見えてきます。補助金は予算到達で終了するため、早めの行動が確実です。
※本記事の情報は2025年10月時点のものです
※光熱費は使用状況・地域・電力プラン・ガス種により異なります
※補助金の詳細は最新の公式情報をご確認ください
\\エコキュートの交換なら、毎月300件以上の実績を持つみずほ住設にお任せください//
みずほ住設は、毎月300件以上のエコキュート修理・交換実績を持ち、中間マージンの削減や大量仕入れ、
完全自社施工により、高品質なサービスを低価格で提供しています!


専門知識を持つスタッフが、丁寧で・確実な作業を提供し、お客様にとって安心かつ快適な給湯環境をサポート!高い顧客満足度を追求し、エコキュートに関する相談や見積もりにも柔軟に対応いたします!
ご相談や見積もり出張サービスは無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください!!











