給湯器のオート?フルオート?
違いは何?料金はどれくらい違うの?
給湯器には「給湯専用」と「オート」「フルオート」タイプがあり、主にお風呂の湯はりでの利便性に関わる機能によって種類が変わってきます。
そこでこの記事では以下についてまとめました。
- 給湯器のオートタイプとフルオートタイプの違い
- それぞれのタイプのメリット・デメリット
給湯器の種類について検討している方は参考にしてみてください。
黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
オートタイプとフルオートタイプの違いとは?
オートタイプ(自動)とフルオートタイプ(全自動)の違いがあり、オートタイプの給湯器には一部手動での操作が必要なことと、機能が1つ少ないといった違いがあるため、それぞれ紹介していきたいと思います。
オートには3種の機能があり、「お湯はり」「保温・温めなおし」「たし湯」があります。この3種の内フルオートと大きく違うのは「たし湯」の機能で、オートの場合は手動でボタンを押す必要があります。
フルオートの給湯器は「お湯はり・保温(温めなおし)」はオートと同じなのですが、たし湯はオートのように手動ではなく、3~4cm水位が下がると自動でお湯を足してくれます。また、配管自動洗浄という新機能が付いており、お湯を捨てる際に、新しいお湯を配管内に流すことで洗浄を行う機能が追加されています。
また、湯はり時には、オートタイプは浴槽の残り湯の有無に関わらず予め設定された湯量をはるのに対し、フルオートタイプは残り湯がある場合には設定水位に達すると湯はりが自動で止まる、といった違いもあります。
自動湯はり機能とは
自動湯はり機能は、リモコンのスイッチを押せば自動でお湯をはってくれる機能です。
オートの場合は予め設定した湯量をたすだけなので、残り湯があるとお湯が溢れたりすることがあるのに対し、フルオートは浴槽に残り湯があった場合でも設定した水位で自動で止まる、という違いがあります。
自動追い炊き機能(自動保温)とは
自動追い炊き機能(自動保温)は、一度お湯をはった後、湯温が下がると自動で追い炊きを繰り返し、設定した温度を保つ機能です。リモコンのスイッチでON/OFFする事が出来る為、必要ない時には切っておくことでガス代の節約になります。
自動足し湯機能とは
自動足し湯機能は、フルオートの機種のみに搭載されている機能で、湯量が減った時に規定量まで自動でお湯を足してくれる機能です。大家族で大人数がお風呂に入るようなご家庭の場合、最後に入る人の時には浴槽のお湯が減っている、なんてケースがありますが、そういった事がないよう、自動で湯量を調節してくれます。
配管自動洗浄機能とは
配管自動洗浄機能は、浴槽のお湯を捨てる際、浴槽のお湯とは別に一定量のお湯が追い炊き配管の中を流れて洗浄してくれる機能です。基本的にはフルオートの給湯器に搭載されている機能ですが、パロマ製のオートタイプの一部の機種にも搭載されています。
給湯器のオートタイプとフルオートタイプの比較
給湯器のオートとフルオートの違いをわかりやすく比較表にしてまとめてみました。
給湯器の種類 | オート | フルオート |
---|---|---|
給湯 | ○ | ○ |
追い炊き | ○ | ○ |
自動湯はり | ○ | ○ |
自動追い焚き &自動保温 | ○ | ○ |
自動たし湯 | × | ○ |
追い焚き配管 自動洗浄 | × | ○ |
入浴検知機能 | × | ○ |
といった機能の違いがあり、お湯が減った際や入浴した際に全自動で追い炊きしてくれる、配管の洗浄など清潔に保ちたい場合もフルオートがおすすめです。ただ、お湯の追加を手動でする場合はオートでも問題ないので、自分にとってその機能が必要か確認して選択するようにすることを推奨します。
オートとフルオート給湯器のメリット・デメリット
オートタイプの給湯器 | フルオートタイプの給湯器 | |
---|---|---|
価格 | ||
エネルギー効率 | 使い方次第 | |
快適性 |
オートタイプとフルオートタイプの給湯器は、安く済ませたい人はオートタイプの給湯器、快適に使いたい人はフルオートタイプの給湯器がオススメです。
価格はオートが安い
オートタイプはフルオートタイプに比べて価格が安く、凡そ1~3万円程度交換費用を節約できます。
エネルギー効率はオートの方が良いが使い方次第
機能をフル活用した場合、フルオートタイプは自動たし湯や配管自動洗浄、入浴検知による追い炊きなど、ガス代・水道代が余分にかかります。ただ、自動追い炊き機能などは手動でオンオフを選べるので、ここに差はありません。
エネルギー効率については使い方にもよる差が大きく、オートとフルオートの違いよりも従来型かエコジョーズか、といった違いの方が大きいです。
快適性はフルオート
うっかり残り湯がある時にたし湯をするとオートの場合、浴槽から溢れてしまいます。また、家族の最後にお風呂に入る時、前の人が浴槽のお湯を使っていて湯量が減っていたりするのがストレスになったり。
フルオートはこのような不満を解消してくれる機能で、また追い炊き配管の自動洗浄でいつでも綺麗なお風呂に入れるのも大きなメリットです。
まとめ
給湯器のタイプで悩んだら、お風呂を沸かすときにどの機能が欲しいかで検討するといいでしょう。
特に、4人以上など家族の人数が多い家族の方は、フルオートタイプの給湯器だと利便性が格段に上がります。一方、一人暮らしの方などではフルオートタイプの「自動足し湯機能」は持て余しまうかもしれません。
家庭のお風呂の使用頻度とコストを天秤にかけ、タイプを検討していくのがオススメです。
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