マンションやアパートなど集合住宅で4K8K放送を見るには?

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マンションやアパートなど集合住宅で4K8K放送を見るには?

最近テレビや雑誌で取り上げられることも多い4K8K放送。4K8K放送を視聴するためには、4K8Kに対応したアンテナ工事をするなど何かしらしないと視聴できません。

マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる方は、何もしないでも地デジなどが視聴できるので同様に4K8K放送も何もせずに視聴できそうですが、2023年現在では、多くの物件で工事や部品の用意などが必要です。

そこでマンションやアパートなどの集合住宅で4K8K放送を視聴する方法についてまとめました。4K8K放送を視聴するために必要な器具と4K8Kアンテナの工事費用をご紹介します。

目次

マンションやアパートなど集合住宅で4K8K放送を視聴する方法

多くのマンションやアパートでは、テレビを見るために以下のような環境があらかじめ用意されています。

  • 大家や管理会社が共同受信設備(地デジアンテナのみor地デジアンテナとBSアンテナ)を用意している
  • もしくはケーブルテレビが利用できるように工事をしている(地デジのみ/地デジ+衛星放送とプランや会社によって異なる)

そのため多くの賃貸物件で、個人でアンテナなどを設置しないでも地デジ放送を視聴することはできます。

地デジアンテナしか設置されていない物件では、そのままでは衛星放送を視聴することはできず、大家や管理会社に頼んでBS/CSアンテナを設置してもらうか衛星放送に対応したケーブルテレビのプランに変更してもらう、もしくは自分でBSアンテナを設置しないと衛星放送は視聴できません。

2018年12月から始まった4K8K放送は衛星放送になるため、地デジしか視聴できない集合住宅では視聴することができません。

また、BSアンテナが設置されている集合住宅でも、4K放送の一部のチャンネルは視聴できますが、全てのチャンネルを見るためには4K8Kに対応したアンテナが必要です。

集合住宅で4K8K放送を視聴する方法をまとめると以下のとおりです。

  • 現在共同アンテナでBS放送を視聴している⇒大家や管理会社に4K8K対応の工事をしてもらうか、個別にベランダなどに4K8Kアンテナを設置する
  • 現在ケーブルテレビでBS放送を視聴している⇒ケーブルテレビ会社に4K8K放送が視聴できるか確認する、視聴できない場合は個別にベランダなどに4K8Kアンテナを設置する
  • 現在個別でBSアンテナを設置してBS放送を視聴している⇒アンテナを4K8K対応のものと交換する

すでに4K8K対応工事が行われている集合住宅なら、4K(8K)に対応したテレビを用意すれば全ての4K8K放送が視聴できますが、4K8K放送は2018年12月から始まったため、まだほとんどの物件が4K8K対応のアンテナ工事は施されていないと思われます。

また4K8K放送の全てのチャンネルを見るためには、壁のアンテナ端子からケーブルまで4K8Kに対応した物を揃える必要があります。

なぜ今までのBSアンテナでは4K放送の全てのチャンネルが視聴できないの?

今までのBS放送は「右旋円偏波」と呼ばれる方法で電波が届けられていました。新たに始まった4K8K放送では「右旋円偏波」で放送されるチャンネルに加えて、「左旋円偏波」で放送されるチャンネルがあります。

従来のBSアンテナでは「右旋円偏波」の電波しか受信できず、「左旋円偏波」の電波は受信することができません。そのため、4K8K放送の全てのチャンネルを視聴するためには「右旋円偏波」と「左旋円偏波」に対応した4K8Kアンテナが必要になります。

従来のBSアンテナでも視聴できるチャンネル(右旋円偏波で放送される)
4K8Kアンテナじゃないと視聴できないチャンネル(左旋円偏波で放送される)

「右旋円偏波」で放送されるチャンネルは今までのBSアンテナで視聴できますので、「左旋円偏波」で放送される4K放送のチャンネルを見ないのなら4K対応テレビ(チューナが内蔵されていない4Kテレビの場合はテレビに加えて外付け4Kチューナー)を用意すれば4K放送を楽しむことができます。

4K放送の全てのチャンネルを視聴するならその他の器具も4Kに対応した物が必要

4K放送の全てのチャンネルを視聴するためには「左旋円偏波」に対応したBSアンテナに加えて、壁の端子からケーブル、ブースター、分配器なども4Kに対応した物と交換が必要です。これは「右旋円偏波」と「左旋円偏波」で受信した電波の周波数が違うためです。

「左旋円偏波」で受信した信号は「右旋円偏波」で受信した信号と比べて高い周波数に変換されて、受信機に届けられます。そのため、壁の端子・ケーブル・ブースター・分配器などもその周波数に対応した物と交換しないと「左旋円偏波」で放送されるチャンネルを視聴出来ません。

テレビも4K(8K)対応のものが必要

4K放送は、アンテナや器具に加えて4Kに対応したテレビを用意しないと視聴することができません。(8K放送は8K対応のテレビが必要)

4Kテレビを用意する際に注意したいのが、4Kチューナーが内蔵されているかどうか。4Kチューナーが内蔵されていない4Kテレビで4K放送を視聴するためには、別途外付け4Kチューナーが必用になります。

4Kチューナーが内蔵された4Kテレビは、4K放送が開始される2018年12月に合わせて、2018年の夏~秋にかけて販売が開始されました。それ以前から4Kテレビは販売されていましたが、それらのテレビはあくまで4Kの解像度で映像が映るテレビであって、4K放送はそのテレビ単体では視聴できません。

すでに4Kテレビをお持ちの方は4Kチューナーが内蔵されているかチェックしてみましょう。チューナーが内蔵されていない場合、4K放送を見るためには外付けチューナーが必要です。

これから4Kテレビの購入を予定している方は、4Kチューナーが内蔵されているかに注意して購入しましょう。

まとめ

4K8K放送番組の視聴には、アンテナ以外にも様々な器具の4K8Kへの対応が必要です。

なお、マンションやアパートで個人で4K8K対応アンテナを立てる場合の費用の相場は20,000円~30,000円前後。賃貸物件の場合、大半のケースでベランダにアンテナを立てますが、大家や管理会社の許可が必要なので事前に確認しておきましょう。

4K8Kアンテナの工事の費用相場については以下の記事で詳しくまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

10年電気設備会社で勤務。「第二種電気工事士」「認定電気工事従事者」を取得し、テレビアンテナ工事の現場にも携わってきました。
その時の経験を下に、複雑でわかりづらいテレビアンテナ工事の情報をわかりやすくお伝えします。
またアンケートや実際に見積もりを取ることで、最新の正確な情報を発信できるよう心がけています。

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