エラーコード70(700)は、ガス比例弁回路の異常を検知した際に発生するエラーです。
この記事では
- エラーコード70/700が表示される原因
- エラーコード70/700の直し方・対処法
- エラーコード70/700を直せない場合の修理・交換
について詳しく解説しています。

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器のエラーコード70/700とは?表示される原因
給湯器のエラーコード「70(700)」は、ガス比例弁回路の不具合を検知した際に発生するエラーです。ガス比例弁とは給湯器内のガス量を制御する部分で、安定したガス燃焼の制御に必要な部品です。この部品への電気信号や回路に異常があると、エラーコード70/700と表示されて給湯器の運転を停止します。
給湯器の燃焼に関わる部分のエラーのため、早急な原因の特定が求められます。
エラーコードの違い
- 70:比例弁回路異常(旧型機種の表示)
- 700:ガス比例弁回路異常(新型機種の表示)
いずれも対処法は共通です。
主な発生原因
- 制御基板の不具合
ガス比例弁を制御する基板側の回路異常 - 配線・コネクタの接触不良
経年劣化や湿気によるショートや断線 - ガス比例弁本体の故障
弁の駆動部分やコイルの劣化 - 電圧の異常
ガス比例弁に供給される電圧が不安定 - 一時的なノイズ・誤検知
電気的ノイズや瞬間的な接触不良
エラーコード70/700の直し方・対処法
70/700エラーの対処法は以下の通りです。
- 全てのお湯の使用をストップする
- 給湯器のリモコンの電源を切る
- 給湯器本体の電源を切る
- 5分ほど待ってから給湯器の電源を入れ直す
- リモコンの電源を入れ直す
上記の方法を試して、70/700エラーが消えたらお湯が出るか試してください。
お湯が出ない場合は再度70/700エラーが出ます。その場合は故障の可能性が高いので、使用をストップし、速やかに当社までお問い合わせください。
ユーザーができるセルフチェック
- リモコン表示の確認
エラーが一時的なものか、繰り返し表示されるかを記録する - 給湯器周辺の環境確認
本体が濡れていないか、排気口が塞がれていないかを確認する - ガス供給の確認
他のガス機器(コンロなど)が正常に使えるか確認する - ガス臭の確認
給湯器周辺でガス臭がしないか確認する - 他のエラーとの併発確認
70/700以外のエラーコードが同時に出ていないか確認する - 雷や停電の有無
エラー発生前に雷や停電があったか確認する(基板へのダメージの可能性)
給湯器本体カバーの取り外しや内部部品の確認・修理は行わないでください。ガス比例弁回路は給湯器内部の電気・ガス制御部品であり、誤った作業は感電・ガス漏れ・爆発のリスクがあります。また、ガス臭がする場合はすぐに使用を中止し、ガス栓を閉めて換気を行い、ガス事業者または修理業者に連絡してください。

直らない場合の原因例と修理の目安
- 制御基板の故障
比例弁制御回路の異常で基板交換が必要 - 配線・コネクタの接触不良
経年劣化や湿気により信号が正常に伝わらない - ガス比例弁本体の故障
弁の駆動部分の劣化や破損で交換が必要 - 電源回路の異常
給湯器への電力供給に問題がある
修理費用の目安は、点検・診断で1〜2万円台、制御基板交換で4〜6万円以上、ガス比例弁交換で3〜5万円台になる場合があります。設置から10年以上経過している機器は、他部品の劣化も進んでいる可能性があるため、本体交換を検討すると安心です。
70/700エラーはDIYでの修理はNG
給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?
| 小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
|---|---|
| 中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
| 大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?
給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
給湯器交換の依頼先は?
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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