【コード921】給湯器のエラーの直し方と対処法・原因 ≪中和器寿命警告≫ノーリツ・リンナイ

エラーコード921は、中和器の寿命が近づいていることを知らせる警告表示です。

この記事では

  • エラーコード921が表示される原因
  • エラーコード921の直し方・対処法
  • 放置するリスクと交換のタイミング

について詳しく解説しています。

給湯器には、リンナイ・ノーリツ・パロマなどがありますが、内容は各メーカーで同一で、対処方法も同じです。(異常の呼称など若干の違いはあります。)

監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

⇒監修者の詳細はコチラ

目次

給湯器のエラーコード921とは?表示される原因

給湯器のエラーコード「921」は、中和器の寿命が近づいていることを検知した際に発生する警告表示です。中和器とはエコジョーズなど潜熱回収型給湯器に搭載されている部品で、燃焼時に発生する酸性のドレン水(凝縮水)を中性化してから排水する役割を持ちます。この部品の中和剤が一定量消耗すると、エラーコード921が表示されます。

921エラーが表示されても給湯器はまだ使用できますが、中和器の交換時期が近づいているサインです。早めに点検・交換の手配をすることで、突然の給湯器停止を防ぐことができます。

中和器寿命警告が表示される原因

  • 燃焼回数の累積
    給湯器の使用回数が増えると中和剤が徐々に消耗する
  • 使用頻度が高い
    お湯の使用量が多い家庭では中和剤の消耗が早い
  • 燃焼時間の累積
    給湯器の稼働時間が累積で一定時間に達すると警告が出る
  • 設置からの経過年数
    使用開始から約5〜8年で警告時期を迎えることが多い

エラーコード921の直し方・対処法

921エラーは警告表示のため、リセット操作で一時的に消すことはできますが、根本的な解決にはなりません。中和器の交換が必要です。

エラー表示時の対応手順

  • エラーコードと給湯器の型番を確認する
  • メーカーまたは販売店・修理業者に連絡する
  • 中和器交換の見積もりを取る
  • 都合の良い日時に交換作業を依頼する
  • 交換完了後、正常に動作するか確認する

一時的なリセット方法

すぐに交換できない場合、以下の手順で警告表示を一時的に消すことができます。

  • 給湯器のリモコンの電源を切る
  • 給湯器本体の電源を切る
  • 約1分待ってから給湯器の電源を入れ直す
  • リモコンの電源を入れ直す

ただし、これはあくまで一時的な対処です。使用を続けると再び921エラーが表示され、最終的には930エラー(機器停止)に切り替わります。

注意

中和器はユーザー自身で交換できる部品ではありません。給湯器内部に設置されており、交換には専門知識と工具が必要です。また、交換後は制御基板のリセット作業も必要になります。必ず専門業者に依頼してください。

921エラーを放置するリスク

921エラーを放置して使い続けると、以下のリスクがあります。

  • 突然の給湯器停止
    930エラーに切り替わると給湯器が完全に停止し、お湯が使えなくなる
  • 冬場の給湯トラブル
    寒い時期に突然お湯が使えなくなると生活に大きな支障が出る
  • 修理業者の手配に時間がかかる
    繁忙期は修理業者の予約が取りにくく、復旧まで数日かかる場合がある
  • 排水への悪影響
    中和機能が失われると酸性のドレン水が排出され、配管や環境に悪影響を及ぼす可能性がある

中和器交換の費用と注意点

中和器交換の費用目安

  • 中和器部品代:1〜2万円台
  • 交換工賃:1〜2万円台
  • 合計:2〜4万円台が目安

機種や業者によって費用は変動します。複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

給湯器本体の交換を検討すべきケース

  • 設置から10年以上経過している
    中和器以外の部品も劣化している可能性が高い
  • 過去に複数回修理している
    今後も修理費用がかさむ可能性がある
  • メーカー保守部品の供給期間が終了している
    今後の修理が困難になる可能性がある
  • 最新機種への買い替えで光熱費削減が見込める
    省エネ性能の向上で長期的にお得になる場合がある

中和器交換費用が3〜4万円かかる場合、設置年数によっては本体交換を検討する方が長期的にお得な場合があります。

921エラーはDIYでの修理はNG

給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。

無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。

給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?

小さな修理
(パイプの漏れ、センサーの調整など)
5,000円〜15,000円
中程度の修理
(バルブの交換、配線の修理など)
15,000円〜30,000円
大規模な修理
(ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など)
30,000円〜50,000円以上

給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。

特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?

給湯器交換を依頼できる業者には主に

  • 給湯器交換専門店
  • ホームセンター
  • ガス会社
  • 家電量販店

などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。

ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。

そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。

給湯器交換の依頼先は?

当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。

\\ガス給湯器交換ならエスケージー株式会社//

関東圏のガス給湯器交換なら創業から60年以上の歴史があるエスケージー株式会社にお任せください!

低価格・サービス・安心をモットーにお客様のニーズに合わせて工事のご提案をさせていただきます。工事はもちろん、経験・実績のある有資格者が施工を行います。ご相談や見積もり出張サービスは無料ですので、ぜひお気軽にご連絡ください!!

目次