【コード72/720/722】給湯器のエラーの直し方と対処法・原因 ≪疑似炎検知≫ノーリツ・リンナイ

エラーコード72(720は給湯側、722はふろ側)は、疑似炎検知の異常を示すエラーです。ガスバルブが閉じている状態で炎を検知したことを意味し、フレームロッド(炎検知センサー)や制御回路に不具合がある場合に安全のため運転を停止します。一時的なノイズであれば運転スイッチの再操作で復帰しますが、繰り返し表示される場合は点検修理が必要です。

この記事では

  • エラーコード72/720/722が表示される原因
  • エラーコード72/720/722の直し方・対処法
  • 直らない場合の修理・交換と費用目安

給湯器には、リンナイ・ノーリツ・パロマなどがありますが、内容は各メーカーで同一で、対処方法も同じです。(異常の呼称など若干の違いはあります。)

監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

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目次

給湯器のエラーコード72/720/722とは?表示される原因

フレームロッド(炎検知センサー)は、バーナーに炎があるかを常時監視して安全な燃焼を確保する重要な部品です。ガスバルブが閉じているのに炎を検知する「疑似炎」は、誤作動や異常信号の可能性を示しています。主な発生理由は次の通りです。

  • フレームロッド(炎検知センサー)の汚れ
    燃焼による煤やカーボンの付着で誤検知が発生
  • フレームロッドの劣化・損傷
    センサー素子の経年劣化や絶縁不良
  • 配線・コネクタの接触不良
    炎検知信号の配線に異常電流が流れる
  • 制御基板の不具合
    炎検知回路の異常や誤信号の発生
  • ガス電磁弁の不良
    バルブが完全に閉じず微量のガスが漏れている
  • 電気的ノイズ
    周辺機器や雷などによる瞬間的なノイズ混入
  • アース不良
    給湯器本体のアース接続が不完全

エラーコードの違い

  • 72:疑似炎検知(給湯・ふろ共通の旧型表示)
  • 720:給湯側バーナーの疑似炎検知
  • 722:ふろ側バーナーの疑似炎検知

いずれも対処法は共通です。

エラーコード72/720/722の直し方・対処法

安全に配慮し、以下の手順でリセットと基本確認を行ってください。

  • 全ての蛇口・シャワーを閉め、給湯使用を停止する
  • リモコンの運転スイッチを「切」にする
  • 給湯器本体の運転を一旦オフ(または電源プラグを抜く)にする
  • 約5分待機してから本体電源を入れ直す
  • リモコン電源を入れて再操作し、エラー表示の有無を確認する

ユーザーができるセルフチェック

  • リモコン表示の確認
    エラーが一時的なものか、繰り返し表示されるかを記録する
  • 給湯器周辺の環境確認
    本体が濡れていないか、排気口が塞がれていないかを確認する
  • 雷や停電の有無
    エラー発生前に雷や停電があったか確認する(ノイズの可能性)
  • ガス臭の確認
    給湯器周辺でガス臭がしないか確認する(ガス漏れの可能性)
  • 他のエラーとの併発確認
    72/720/722以外のエラーコードが同時に出ていないか確認する
注意

給湯器本体カバーの取り外しや内部部品の確認・修理は行わないでください。フレームロッドは燃焼室内の高温部に設置されており、誤った作業は火傷・感電・ガス漏れのリスクがあります。また、ガス臭がする場合はすぐに使用を中止し、ガス栓を閉めて換気を行い、ガス事業者または修理業者に連絡してください。

直らない場合の原因例と修理の目安

  • フレームロッド(炎検知センサー)の故障
    センサーの清掃または交換が必要
  • 配線・コネクタの接触不良
    経年劣化や湿気により信号が正常に伝わらない
  • 制御基板の不具合
    炎検知回路の異常で基板交換が必要
  • ガス電磁弁の不良
    バルブの完全閉止ができず交換が必要
  • アース接続の不良
    アース線の接続確認・修正が必要

修理費用の目安は、点検・診断で1〜2万円台フレームロッド清掃・交換で1.5〜3万円台基板交換が加わると4〜6万円以上ガス電磁弁交換で2〜4万円台になる場合があります。設置から10年以上経過している機器は、他部品の劣化も進んでいる可能性があるため、本体交換を検討すると安心です。

72/720/722エラーはDIY修理はNG

給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。

無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。

給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?

小さな修理
(パイプの漏れ、センサーの調整など)
5,000円〜15,000円
中程度の修理
(バルブの交換、配線の修理など)
15,000円〜30,000円
大規模な修理
(ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など)
30,000円〜50,000円以上

給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。

特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?

給湯器交換を依頼できる業者には主に

  • 給湯器交換専門店
  • ホームセンター
  • ガス会社
  • 家電量販店

などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。

ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。

そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。

給湯器交換の依頼先は?

当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。

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