エラーコード642は、風呂ポンプの異常を示すエラーです。追い焚きや自動湯はりの際に使用する循環ポンプが正常に作動しない、または回路に不具合がある場合に安全のため運転を停止します。一時的な接触不良であれば運転スイッチの再操作で復帰しますが、繰り返し表示される場合は点検修理が必要です。
この記事では
- エラーコード642が表示される原因
- エラーコード642の直し方・対処法
- 直らない場合の修理・交換と費用目安

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器のエラーコード642とは?表示される原因
風呂ポンプは、浴槽のお湯を循環させて追い焚きや自動湯はりを行う重要な部品です。主な発生理由は次の通りです。
- 風呂ポンプの動作不良
ポンプモーターの経年劣化や内部の固着 - 循環フィルターの目詰まり
ゴミや湯垢がフィルターに詰まりポンプに負荷がかかる - 配線・コネクタの接触不良
ポンプへの電気信号が正常に伝わらない - 制御基板の不具合
ポンプを制御する基板側の回路異常 - 循環配管内の空気噛み
配管内にエアが混入しポンプが空回りする - 浴槽の水位不足
循環口が水面下にないとポンプが正常に作動しない - 一時的なノイズ・誤検知
電気的ノイズや瞬間的な接触不良
エラーコード642の直し方・対処法
安全に配慮し、以下の手順でリセットと基本確認を行ってください。
- 追い焚き・自動湯はりの運転を停止する
- リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 給湯器本体の運転を一旦オフ(または電源プラグを抜く)にする
- 約5分待機してから本体電源を入れ直す
- リモコン電源を入れて再操作し、エラー表示の有無を確認する
ユーザーができるセルフチェック
- 循環フィルターの清掃
浴槽内の循環口にあるフィルターを取り外し、ゴミや湯垢を水洗いする - 浴槽の水位確認
循環口が完全に水面下に沈んでいるか確認する(目安は循環口の上5cm以上) - リモコン表示の確認
エラーが一時的なものか、繰り返し表示されるかを記録する - 給湯器周辺の環境確認
本体が濡れていないか、排気口が塞がれていないかを確認する - 他のエラーとの併発確認
642以外のエラーコードが同時に出ていないか確認する
給湯器本体カバーの取り外しや内部部品の確認・修理は行わないでください。風呂ポンプは給湯器内部の電気部品であり、誤った作業は感電・漏水・ガス漏れのリスクがあります。フィルター清掃と再操作で改善しない場合は、使用を中止して点検をご依頼ください。
直らない場合の原因例と修理の目安
- 風呂ポンプ本体の故障
モーターの劣化や内部部品の破損で交換が必要 - 配線・コネクタの接触不良
経年劣化や湿気により信号が正常に伝わらない - 制御基板の不具合
ポンプを制御する基板回路の異常 - 循環配管内の詰まり
配管内にスケールや異物が蓄積しポンプに負荷がかかる
修理費用の目安は、点検・診断で1〜2万円台、風呂ポンプ交換で2〜4万円台、基板交換が加わると4〜6万円以上になる場合があります。設置から10年以上経過している機器は、他部品の劣化も進んでいる可能性があるため、本体交換を検討すると安心です。
642エラーはDIY修理はNG
給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?
| 小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
|---|---|
| 中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
| 大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?
給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
給湯器交換の依頼先は?
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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