エラーコード322は、ふろ往サーミスタ(温度センサー)の異常を示すエラーです。リンナイ公式でも「322=ふろ往サーミスタ異常」とされており、まずはリモコンの運転を一旦「切」にして再操作を行ってください。再操作でも同じエラーが出る場合は、センサーや配線の不具合が考えられるため、点検修理が必要です。
この記事では
- エラーコード322が表示される原因
- エラーコード322の直し方・対処法
- 直らない場合の修理・交換と費用目安

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器のエラーコード322とは?表示される意味
ふろ往サーミスタとは、追いだき配管を通る「行き側のお湯の温度」を検知するセンサーです。浴槽に循環させるお湯の温度を正しく測定することで、適切な加熱を行うための重要な部品です。このサーミスタが断線・短絡・抵抗値異常などで誤作動した場合、安全のため運転を停止し322エラーを表示します
参考:ガス専科、フォーライフ
- ふろ往サーミスタの断線・短絡
温度信号が途切れたり異常値を検知することで安全停止 - 配線・コネクタの接触不良
湿気や振動などにより端子が緩むことで信号異常が発生 - 制御基板の異常
センサー信号を取り込む回路の不良やノイズ干渉 - 長期使用による部品劣化
経年で抵抗値がズレ、異常検知が起こるケースも
エラーコード322の直し方・対処手順
安全に配慮しながら、以下の手順で初期リセットと確認を行ってください。
- お湯の使用をすべて停止する
- リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 可能であれば給湯器の電源をオフ、またはプラグを抜く
- 5分ほど待機してから本体の電源を入れ直す
- リモコンを「入」にして再操作し、エラー表示が消えるか確認する
ユーザーができるセルフチェック
- 配線・コネクタの確認(目視)
濡れやホコリが付着していないか確認 - 再現条件の記録
追いだき時・湯はり時など、どの操作でエラーが出るかメモ - 設置年数の確認
10年以上経過している場合、サーミスタの経年劣化が多い傾向
本体の分解や部品交換は行わないでください。誤った作業は漏水や感電、故障の原因になります。再操作でも同じエラーが出る場合や高温の湯が出る場合は、使用を中止し、点検修理をご依頼ください。
直らない場合の原因例と修理の目安
- ふろ往サーミスタの交換
断線や短絡、抵抗値の異常が確認された場合は部品交換が必要 - 配線ハーネスの交換
接触不良や腐食による信号不安定を改善 - 基板交換
センサー信号取り込み部の不良がある場合に対応
修理費用の目安は、点検・診断で1〜2万円台、サーミスタ交換で3〜5万円台が一般的です。設置から10年以上経過している場合は、他部品の劣化も進行しているため、本体交換を検討するのも一つの選択肢です。
修理や交換を依頼するときの確認事項
- エラーが出た状況(湯はり中・追いだき中など)を正確に伝える
- 見積内訳(出張料・部品代・作業費など)を確認する
- 修理と本体交換の総額・保証内容を比較する
給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
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中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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