エラーコード162はふろ回路の異常過熱を示す表示です。安全装置が作動して運転が停止している状態です。まずはリモコンの運転を一旦「切」にして数分待ち、再操作をお試しください。改善しない場合や同じエラーが繰り返す場合は、無理に使用せず点検修理をご検討ください。
この記事では
- エラーコード162が表示される原因
- エラーコード162の直し方と対処手順
- 直らない場合の修理や交換の目安

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器のエラーコード162とは
エラーコード162は、湯はりやおいだき中に回路内の温度が異常に高くなったときに表示されます。安全基準を超える恐れがあるため、機器は自動的に運転を停止します。再操作で一時的に復帰することがありますが、同条件で再表示する場合は内部部品の不具合が考えられます。
エラーコード162の主な原因
- ふろ用サーミスタの異常
温度検知の誤作動や断線などで異常過熱と判断されることがあります - 循環経路の流れ不足
循環アダプターやフィルターの詰まり 配管内の汚れで局所的に温度が上がりやすくなります - 弁や流量制御まわりの動作不良
流れが不安定になり温度制御が適切に働かないことがあります - 基板や配線の接触不良
センサー信号が正しく伝わらず安全装置が作動することがあります
エラーコード162の直し方と対処手順
安全に配慮しながら、次の手順で初期リセットと周辺確認を行ってください。
- すべての蛇口とシャワーの使用を止める
- リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 可能であれば本体の電源をオフ または電源プラグを抜く
- 約5分待機してから本体電源を入れ直す
- リモコンを「入」にして再操作し エラー表示の有無を確認する
ユーザーができるセルフチェック
- 循環アダプターや吸水フィルターの清掃
髪の毛やゴミ 湯垢の付着がないかを点検し清掃する - 止水栓やバルブの開度確認
半閉や固着で流れが弱くなっていないかを確認する - 同時使用の見直し
複数蛇口の同時使用を控えて流れを確保する
本体の分解や部品交換は行わないでください。誤った作業は漏水や関電故障の原因になります。再操作でも同じエラーが出る場合や高温の湯が出る場合は使用を中止し、点検修理をご依頼ください。
直らない場合の原因例と修理の目安
- ふろ用サーミスタ交換
温度検知の異常や断線が疑われる場合は部品交換になることがあります - 循環系や弁まわりの整備
詰まりの除去 弁の交換や調整が必要になることがあります - 基板や配線の修理交換
信号の伝達不良や誤処理が疑われる場合に対応します
費用の目安は 点検や清掃で1〜2万円台 部品交換が絡むと3〜5万円台になることがあります。設置から年数が経過している場合や複数部品の交換が必要な場合は 本体交換を検討すると結果的に安心なことがあります。
修理や交換を依頼するときの確認事項
- いつ どの操作のときに表示されたかを伝える
- 見積の内訳と追加費の条件を確認する
- 修理と本体交換の総額と保証内容を比較する
給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
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中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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