【コード61(610)】給湯器のエラーの直し方と対処法・原因 ≪燃焼ファン異常≫ノーリツ・リンナイ

エラーコード61(共通)および610(ふろ給湯器等の系統別表示)は、燃焼ファンの異常を検知した際に発生するエラーです。ファンが回らない、回転数が規定に達しない、回転検知信号が不安定といった状態で安全のため運転が停止し、お湯が出なくなります。

この記事では

  • エラーコード61/610が表示される原因
  • エラーコード61/610の直し方・対処法
  • 直らない場合の修理・交換の考え方

給湯器には、リンナイ・ノーリツ・パロマなどがありますが、内容は各メーカーで同一で、対処方法も同じです。(異常の呼称など若干の違いはあります。)

監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

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目次

給湯器のエラーコード61/610とは?表示される原因

エラー61/610は、燃焼用送風ファンの異常を示すコードです。主な発生理由は次の通りです。

  • ファンモーターの摩耗・固着
    経年劣化や異物混入により起動不良・回転不足が発生
  • 回転検知の異常
    ホールセンサー等の不良やコネクタ接触不良で回転数を正しく検知できない
  • 給排気の閉塞・逆風
    排気カバーの目詰まり、強風・突風による空気流の乱れ
  • 電源・配線の問題
    基板からの駆動電圧低下、ハーネス断線・緩み

エラーコード61/610の直し方・対処法

以下の手順で、まずは安全を確保しながら基本的なリセットと周辺確認を行ってください。

  • 全てのお湯の使用を止め、蛇口・シャワーを閉める
  • 給湯器のリモコン電源を「切」にする
  • 給湯器本体の運転スイッチ(または電源プラグ)を一旦オフにする
  • 約5分待機してから本体電源を入れ直す
  • リモコン電源を入れて運転を再開し、エラー表示の有無を確認する

再起動後にエラーが消え、しばらく問題なく使用できる場合は、一時的な検知や環境要因の可能性があります。繰り返し発生する場合は使用を中止し、次の確認を行ってください。

周辺環境のセルフチェック

  • 排気カバー・給気口の清掃:ほこり、クモの巣、落ち葉、雪の付着を除去する
  • 強風対策:台風・強風時は逆風で失火や回転異常を誘発。天候回復後に再試運転する
  • 結露・水濡れ確認:機器周辺や配線の水濡れ、結露がないか確認し、乾燥後に再操作する
注意

DIYでの分解・注油・清掃は行わないでください。ファンは燃焼空気と廃棄に係る重要部品です。誤った作業は一酸化炭素事故や機器損傷につながります。

直らないときの原因例と修理の目安

  • ファンモーター不良
    起動不良・回転弱。モーター交換が必要
  • 回転検知系の不具合
    センサー故障やコネクタ接触不良。配線補修・部品交換
  • 基板側の駆動不良
    電源供給不足や制御異常。制御基板交換
  • 給排気経路の構造的問題
    ダクトの詰まり・逆勾配・長尺配管など。施工是正が必要

修理費用の目安は、点検・清掃で1〜2万円台ファンモーター交換で2〜4万円台基板交換が加わると4万円以上になることがあります。設置から10年以上の場合は、他部品の劣化も踏まえて本体交換を検討すると長期的に安全・経済的です。

61/610エラーはDIY修理はNG

給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。

無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。

給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?

小さな修理
(パイプの漏れ、センサーの調整など)
5,000円〜15,000円
中程度の修理
(バルブの交換、配線の修理など)
15,000円〜30,000円
大規模な修理
(ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など)
30,000円〜50,000円以上

給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。

特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?

給湯器交換を依頼できる業者には主に

  • 給湯器交換専門店
  • ホームセンター
  • ガス会社
  • 家電量販店

などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。

ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。

そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。

給湯器交換の依頼先は?

当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。

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