エラーコード13(または130)は、給湯器のCOセンサー(不完全燃焼防止装置)が作動した際に表示されるエラーです。これは、燃焼時に発生する一酸化炭素(CO)濃度の上昇を検知した場合に、ユーザーの安全を守るため自動的に燃焼を停止する機能が働いた状態です。
このエラーは重大な安全警告を意味するため、単なるセンサーの誤作動だけでなく、排気経路の詰まりや換気不良などの危険要因が潜んでいる可能性があります。
この記事では
- エラーコード13(130)の意味と原因
- 自分で確認できる対処法
- 修理・点検が必要なケースと費用の目安

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
エラーコード13(130)とは?COセンサー作動の意味
エラーコード13(130)は、給湯器に内蔵されたCOセンサー(不完全燃焼防止装置)が異常な燃焼状態を検知したことを示します。不完全燃焼が起きると、酸素が不足して一酸化炭素が発生します。COセンサーがこれを感知すると、安全のため自動で燃焼を停止し、エラーを表示します。
この機能は人命を守る非常に重要な安全装置です。安易な再操作や使用継続は厳禁であり、必ず原因を確認する必要があります。
エラー13(130)が出る主な原因
- 排気口や給気口の詰まり(虫の巣・ゴミ・雪など)
- 換気不良(屋内設置型で窓や換気扇が閉まっている)
- 燃焼ファンの異常(回転不足・停止)
- 熱交換器やバーナーの汚れ(スス・油分・埃)
- COセンサー自体の故障や劣化
エラー13(130)が出たときの対処法
1. 運転スイッチを切って再操作する
まずは給湯器の運転スイッチを一旦切り、10秒ほど待って再度「入」にする操作を行いましょう。センサーの一時的な検知誤差であれば、これでエラーが消える場合があります。
しかし、再操作を繰り返してもエラーが再発する場合、実際に不完全燃焼が起きている可能性があります。その場合は、すぐに使用を中止してください。
2. フィルターや給排気口を確認・清掃する
給気・排気口がゴミやほこりで塞がれていると、燃焼に必要な空気が不足し、不完全燃焼を起こします。以下を確認してください。
- 屋外の排気カバーに枯れ葉や蜘蛛の巣がないか
- 給気口が雪や布などで塞がれていないか
- 浴室暖房や換気扇が止まっていないか
- 室内設置型なら、窓や換気口が閉じ切っていないか
清掃や除去を行った後、再度運転を試みてください。改善しない場合は、内部の燃焼部品やセンサーの点検が必要です。
COセンサーが動作した状態での再運転は非常に危険です。
不完全燃焼が続くと一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあります。必ず換気を行い、すぐに専門業者へ連絡してください。
修理・点検が必要なケース
- COセンサーの故障・経年劣化(10年以上使用している機器)
- 燃焼ファン・バーナーの汚れや動作不良
- 制御基板の不具合(センサー信号の誤検知)
- 排気経路の構造的な詰まり
これらはユーザーでは対処できない部分のため、リンナイやノーリツの正規修理窓口、またはガス会社に点検を依頼してください。
修理・交換費用の目安
COセンサー交換や内部清掃を含む点検費用は、15,000円〜35,000円程度が相場です。長期間使用している場合や、バーナー・ファンなどの交換を伴うと、50,000円以上になるケースもあります。
よくある質問
Q:再操作してもすぐにエラーが出ます。どうすればいいですか?
COセンサーが作動している可能性が高く、危険な状態です。直ちに使用を中止し、換気を行った上で修理依頼をしてください。
Q:フィルター清掃で直ることはありますか?
排気や給気の詰まりが原因であれば改善することがあります。ただし、エラーが再発する場合は、センサーまたは燃焼系統の点検が必要です。
Q:COセンサーは交換が必要ですか?
COセンサーは経年で感度が低下します。おおむね8〜10年を目安に交換するのが安全です。交換時期を過ぎると誤作動や検知遅れが発生するおそれがあります。
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