【コード33】給湯器のエラーの直し方と対処法・原因 ≪缶体サーミスタ異常≫ノーリツ・リンナイ

エラーコード33は、給湯器の缶体サーミスタ(本体内部の温度センサー)に異常が発生していることを示すエラーです。缶体とは、熱交換器や筐体内部の温度を監視している部分で、ここに取り付けられたサーミスタが正しく温度を検知できない場合に表示されます。温度の異常上昇やセンサー断線などを防ぐため、給湯器は自動的に運転を停止します。

この記事では

  • エラーコード33の意味と発生原因
  • ユーザーが行える初期対応
  • 修理・交換が必要なケースと費用の目安

給湯器には、リンナイ・ノーリツ・パロマなどがありますが、内容は各メーカーで同一で、対処方法も同じです。(異常の呼称など若干の違いはあります。)

監修者
監修者 黒川精一

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)

「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。

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目次

エラーコード33とは?缶体サーミスタ異常の意味

缶体サーミスタは、給湯器内部の筐体や熱交換器付近の温度を常時監視している部品です。正常に作動している場合は、燃焼温度を一定に保ち安全な運転を維持します。しかし、このセンサーが断線・短絡・異常値検知などを起こすと、制御基板が異常と判断しエラー33を表示します。

このエラーが出ると、機器が安全のために運転を停止します。温度制御ができなくなると過熱や燃焼異常につながる可能性があるため、再操作を繰り返さずに状態を確認する必要があります。

エラー33が出たときの対処法

1. 運転スイッチを一旦切って再操作する

まずはリモコンの運転スイッチを「切」にして、10秒ほど待ってから「入」に戻す操作を試してください。サーミスタの一時的な誤作動や接触不良によるエラーの場合、リセットで解消することがあります。

それでもエラー表示が残る場合は、内部のセンサーまたは制御基板に異常が残っている可能性が高いため、使用を中止してください。

2. 給湯器周辺の環境を確認する

缶体サーミスタは湿気や温度変化の影響を受けやすい部品です。以下の点を確認してみてください。

  • 排気口付近にゴミやほこり、虫の巣などが詰まっていないか
  • 機器内部や周辺に水漏れ・湿気がないか
  • 配線コネクタ部分が緩んでいないか

湿気や結露による接触不良が原因の場合、乾燥後に再操作すると復旧することもあります。

注意

繰り返しリセットを行うのは危険です。かん体内部が異常加熱している場合、部品破損や火災の恐れがあります。
異臭や異音がする場合は直ちに使用を停止してください。

想定される原因と修理内容

  • 缶体サーミスタの断線・劣化(経年劣化や熱による損傷)
  • 配線やコネクタの接触不良(湿気や振動によるゆるみ)
  • 制御基板の故障(センサー信号が正しく伝達されない)
  • 熱交換器周辺のススや汚れによる誤検知

これらは専門的な分解作業を伴うため、ユーザーによる修理は危険です。必ずメーカーまたは専門業者に依頼してください。

修理・交換費用の目安

缶体サーミスタの交換費用は、15,000円〜30,000円前後が一般的です。配線や基板交換を伴う場合は、40,000円前後になることもあります。設置から10年以上経過している場合は、修理よりも本体交換の方が長期的に安全・経済的です。

よくある質問

Q:リセットで直った場合、そのまま使っても大丈夫ですか?

一時的にエラーが消えても、内部部品が劣化している場合があります。再発するようであれば、早めに修理を依頼してください。

Q:缶体サーミスタは自分で交換できますか?

缶体サーミスタは内部部品で、分解にはガス機器の知識が必要です。感電やガス漏れのリスクがあるため、必ず専門業者に依頼してください。

Q:修理と交換どちらが良いですか?

設置後10年未満なら修理で十分対応可能ですが、10年以上経過している場合は他の部品も劣化しているため、本体交換を検討するのが安全です。

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