エラーコード14(給湯専用機)または140(ふろ給湯器)は、過熱防止装置や温度ヒューズが作動した際に表示される告知です。機器内部が異常高温になったことを検知して安全のために運転を停止しており、ユーザーが自力で解決できるケースは基本的にありません。メーカー公式でも修理対応が推奨される重要エラーです。まずは安全確保を優先し、むやみに再点火を繰り返さないでください。
この記事では
- エラーコード14/140の意味と発生理由
- 安全のための初期対応とリセット手順
- 想定される故障箇所と修理・交換の判断基準

黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯器のエラーコード14/140とは?表示される理由
14/140は、過熱防止安全装置や温度ヒューズの作動を示すエラーです。メーカー公式の案内では、部品の不具合により安全装置が作動している状態で、修理が必要とされています。想定される故障箇所としては熱交換器や温度ヒューズなどが挙げられます。
また、リンナイの技術資料では、温度ヒューズ回路の断線検知などでも14が表示される旨が説明されています。
エラー14/140が出たときの初期対応
危険を避けるために、まずは以下の初期対応を行ってください。熱湯が出る可能性があるため、操作時は必ず蛇口を閉め、入浴中の再操作は避けてください。
1. すべての運転を止め、機器をリセットする
- すべての蛇口を閉め、浴室暖房・床暖房など関連機器も停止する
- リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 再度「入」にして、エラー表示が消えるかを確認する
- 改善しない場合は、電源プラグを一度抜き、数十秒後に差し直す
リセットで一時的に消えることはありますが、14/140は根本的に点検・修理が必要なエラーです。
過熱状態での再試運転を繰り返さないでください。給排気口の閉塞が疑われる場合は使用を中止し、十分に換気した上で専門業者に相談してください。屋内設置型やPS設置の機器はDIY分解・清掃を行わないでください。
想定される原因と故障箇所
- 温度ヒューズの作動・断線検知:温度ヒューズ回路の不連続を基板が検知した場合に表示されることがあります。
- 熱交換器の異常・劣化:スス付着や劣化、排気不良などで局所的に高温化し、安全装置が作動することがあります。
- 給排気不良:吸気口・排気口の閉塞、強風環境などで燃焼が不安定になり、過熱に至る場合があります。
これらは分解点検を伴う領域のため、ユーザーによる修理は推奨されません。
修理費用の目安と交換の判断
メーカー公式目安として、修理料金は概ね33,000円〜44,000円(税込)が案内されています。実費は訪問・診断・設置条件で変動します。
- 修理を優先:設置後10年未満で、部品供給が継続している場合
- 交換を検討:設置後10年以上、主要部品の複数劣化、または部品供給終了・高額見積の場合
給湯器の修理・交換は自分でできる?
給湯器の交換・修理は無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を修理・交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有りますので、絶対に行わないで下さい。無資格で電気工事を行うと、電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金または1年以下の懲役が科される可能性があります。同様に、無資格でガス工事を行うと、50万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、DIYで手を加えられた給湯器については、メーカーの一切の保証対象外になりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に外部に露出している部分のみとなりますので、不測のエラーが出た際には、まずは当社までお問い合わせ下さい。

給湯器の修理の費用は?
小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
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中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。

給湯器を交換する際の費用は?
給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
給湯器交換の依頼先は?
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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低価格・サービス・安心をモットーにお客様のニーズに合わせて工事のご提案をさせていただきます。工事はもちろん、経験・実績のある有資格者が施工を行います。ご相談や見積もり出張サービスは無料ですので、ぜひお気軽にご連絡ください!!
よくある質問
Q:リセットで直ったように見えます。使い続けても良いですか?
推奨されません。14/140は安全装置の作動です。根本原因が残っている可能性が高く、再発・悪化の恐れがあります。必ず点検を受けてください。ノーリツ公式FAQ。
Q:どこに連絡すれば良いですか?費用はいくらくらいですか?
メーカー修理窓口、販売施工店、ガス会社提携サービスへご相談ください。修理の概算は33,000円〜44,000円(税込)が目安です。設置条件・作業内容により変動します。リンナイ公式Q&A。
Q:強風や排気周りが原因でも出ますか?
給排気不良や環境要因で燃焼が不安定になると、過熱に至ることがあります。給排気口の閉塞が疑われる場合は使用を中止し、専門業者に点検を依頼してください。