エラーコード103は、給排気通路部の詰まり、熱交換器のフィン詰まりにより発生するエラーです。物理的な詰まりによるパターンと大雨の日などに水が溜まって詰まるパターンがあり、後者の場合は雨がおさまった後で乾燥させることで直るケースもあります。
この記事では
- エラーコード103が表示される原因
- エラーコード103の直し方・対処法
- エラーコード103を直せない場合の修理・交換
詳しく解説しています。
黒川精一 (SKG株式会社代表取締役)
「液化石油ガス設備士」「ガス消費機器設置工事監督者」「TES工事士」「第二種電気工事士」など給湯器関連の多数の資格を持つ「給湯器」の専門家。三菱電機・ジャパン建材・東京ガス関連会社など住宅設備機器関連会社に従事した経験を元に、創業50周年の歴史を持つSKG株式会社の代表取締役に就任。
給湯機のエラーコード103とは?表示される原因
給湯機のエラーコード「103」は、101、102と同様のエラーですが、浴室乾燥暖房機能付きの給湯器で発生するエラーです。物理的な詰まりや水の混入による燃焼異常などが原因ですが、簡単に解決できる場合も有ります。
エラーコード103の直し方・対処法
原因は複数考えられますが、まずは以下の方法を試してください。
物理的な詰まりのチェック・清掃
まずは給湯器の給気口・排気口を直接目視で、落ち葉や虫、大量のほこり、蜘蛛の巣などの異物が混入していないかチェックしましょう。異物が見える場合には取り除き、給湯器本体とリモコンの電源を入れ直して再度エラーが出ないか確認してください。
外から見える範囲には異物が無い場合でも、給湯器本体の奥深くに異物が混入してしまい、エラーが解除されないケースもあります。その場合、給湯器本体を一旦分解して清掃する必要がありますが、DIYで分解清掃は行わないで下さい。
給湯器はガスを取り扱う器具で、分解・組み立て時に何らかの不具合が起きた場合、ガス漏れ等の重大事故につながる恐れがあります。エラー103がどうしても解除されない場合には、当社まで一度お電話等でお問い合わせください。
大雨の影響の場合、自然回復を待つ
103エラーは、台風などの大雨で、給排気口に雨水が浸入した場合にも発生することがあります。その場合、天候が回復した後、給湯器内部が乾燥することで自然にエラーが発生しなくなることもあります。給排気口の詰まりがなく、大雨の影響の可能性が高い場合には、しばらくそのままにして様子を見てみましょう。
それでもエラーが回復しない場合は故障の可能性アリ
物理的な詰まり、雨の影響、どちらの対処でもエラー103が消えない場合、給湯器内部の詰まりか、燃焼器具の不具合・故障の可能性があります。その場合、DIYでのエラー解除は難しい為、一度当社までお問合せ下さい。
給湯器の修理・交換は自分でできる?
まず、給湯器の交換は、無資格ではできません。ガス可とう管接続工事監督者・給水装置工事主任技術者など複数の資格が必要です。
無資格者が給湯器を交換した場合、ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの深刻な事故のリスクが有ります。また、故障が起きた場合にメーカーの保証外にもなりますので、給湯器の交換は必ず専門業者に依頼しましょう。
一方、給湯器の修理・補修は、DIYでも可能な箇所もありますが、主に、外部に露出している部分のみで、本体内部に関わる修理については専門知識が必要で更なる故障を招くリスクがある為、おすすめできません。
あくまで自己責任になるため、知識が無い方はやはり専門業者に依頼するのをオススメします。
給湯器の修理の費用は?
小さな修理 (パイプの漏れ、センサーの調整など) | 5,000円〜15,000円 |
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中程度の修理 (バルブの交換、配線の修理など) | 15,000円〜30,000円 |
大規模な修理 (ヒートエクスチェンジャーの交換、ガスバーナーの修理など) | 30,000円〜50,000円以上 |
給湯器の修理費用は、問題の種類や部品の交換が必要かどうかによって大きく変動します。不具合の症状だけで事前に金額を確定させるのは難しく、事前見積もりはあくまでもおおよその金額しか提示されず、基本的には実物の点検をしてから修理費用を算出します。
特に大規模な修理が必要になった場合、100,000円以上かかる場合もありますので、給湯器を交換したほうがオトクな場合もあります。
給湯器を交換する際の費用は?
給湯器交換を依頼できる業者には主に
- 給湯器交換専門店
- ホームセンター
- ガス会社
- 家電量販店
などがありますが、最も安いのは給湯器交換専門の業者です。
ホームセンターや家電量販店は、付近の施工業者を下請けとして使う窓口になっているだけですし、ガス会社はガスの契約やプロパンガス交換などが主業であって、給湯器交換は下請けやグループ会社に投げているケースが多くあります。
そのため、中間マージンが発生し値段が高くなる傾向があるので、給湯器の交換は専門業者に直接依頼するのがオススメです。
給湯機交換の依頼先は?
当サイトでは関東地方でオススメの給湯器業者を紹介しています。給湯器を交換する際の大事なポイントなども解説していますので、給湯器業者をお探しの方は参考にしてみてください。
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